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[1005] オペ対《アレッサンドロ》第2幕 Name:REIKO HOME Date:2015/02/25(水) 17:22 [ 返信 ]
では第2幕に入ります〜 \(^-^*)
<第1場>
ト書き
Ritiro Ombroso nel Giardino.
★rotiro ⇒「人里離れた場所」、ombroso ⇒「日陰になった」なので、「庭の隅、木陰になっているところ」など

ロッサーネ
Solitudine amate 「愛おしい孤独/静寂よ」
★呼びかけです
In cui sfogarmi lice una fiamma infelice「ここでは不運な情熱を打ち明けることが許される」
★今静かな場所に一人でいる状態なら、辛い愛に苦しんでいる気持ちを露わにすることができる…と言っています
voi le sventure mie deh consolate
★この文の「voi」は Solitudine を指しているので、「あなた」とは訳さない方がいいと思います。
ei sol mi sembra degno dell’amor mio 「私の愛に値するのは彼だけだと私には思える」
ma in quel core infedel non regno sola.「でもあの不実な心を支配しているのは私だけではない」
Amero le mie ferite,「私は我が傷を愛するわ」
purche vengano guarite, dalla man che mi piago.「もし私を傷つけたその手で(傷が)癒されるのなら」
★「Languiro. Sperero?」で一旦切れ、その後3行がセットです
★vengano guarite ⇒<「venire+過去分詞」で受動態、主語はferite

Sento il sonno che vela le stanche luci mie con l’ali placide.
直訳「疲れた私の目を穏やかな翼で覆う眠気を私は感じる」なので自然な日本語だと「疲れた私の目を眠気の穏やかな翼が覆うのを感じる」などでしょうか。
al fin dolce riposo, cedo agl’inviti tuoi. 「優しい安らぎ/眠りよ、とうとう私はおまえの誘いに屈するわ」
★強い眠気に誘われている様子です
☆このアリアで「ombre」は場冒頭のト書きと合わせて「木陰」などと訳せば良いと思います。「オンブラ・マイ・フ」と似たような状況設定ですね。

<第2場>
アレッサンドロ
Eccola in preda al sonno, in grembo all’erbe「おや、彼女が草の中で眠るがままになっているぞ」
★Eccola⇒「あ、彼女だ!/こんな所に彼女がいるぞ!」というニュアンス、in grembo a〜 は熟語で「〜の中で」。in preda al sonno は今風の言い方だと「爆睡」ですね(笑)。

リザウラ
(Piu non vuol gelosia ch’io mi ritiri)「嫉妬でもう隠れているわけにはいかないわ」
★舞台の上で「ritirare」(引っ込める)は、他の人物に分からないように隠れていることなので、そう訳せば大王の前に出ていったのが分かりやすいかと。

アレッサンドロ
Abbi qualche pieta del mio martire 「わが苦悶に何らかの哀れみを」
★二人称に対する命令文です
Dall’occaso all’aurora
★文字通りには今の訳で良いのですが、日没⇒西、日の出⇒東で、西から東まで(全世界が)という意味ですね。
Crudel tu ridi, e taci?
★笑っているだけで何も言ってくれないなんてアリかよ?という感じの訳がほしいです

Lasciandomi qui sol, presso a Rossane,「(リザウラが)私をここに一人ロッサーネのそばに残していった(のは)」
favore, non dispetto fece partendo al mio verace affetto.
「嫌がらせでなく 余の真の愛に対する親切な行為だったのだ」
★リザウラが自分とロッサーネの愛を認めてくれたと単純に勘違いし、続いてロッサーネに迫る大王(笑)

E quel che piu m’aggrava 「さらに私にとって屈辱なのは」
barbara e l’una d’esse, e l’altra e schiava 「あいつらの一人は野蛮人(蛮族/異民族)で、もう一人は奴隷ということだ」
★リザウラはスキタイの王女、ロッサーネは捕虜であることを言っています。偉い人間ならともかく、明らかに自分より「下」の女性に愚弄されて、大王はマジギレしてますね。
Son amante, si e ver 「余は恋をしている、それは事実だ」
Quando l’amor volesse lasciarli andare inulti 「愛が彼女らの罪を許しても」
★愛情が彼女らの非礼を許したとしても、威厳ある王の立場であのような侮辱に耐えるべきではない、と言い放ってアリアに入ります

Vano amore, lusinga, diletto「空虚な愛よ、媚よ、楽しみよ」
★呼びかけです
cedete al dispetto che m’agita il cor. 「余の心をかき乱す怒りに屈せよ」
★命令文です
In odio ed asprezza degenera amor.「愛は憎しみと厳しさに変貌してしまうのだ」


[1006] RE:オペ対《アレッサンドロ》第2幕 Name:トラジメーデ Date:2015/02/26(木) 22:20
REIKO様、ありがとうございます。
第1場と2場は修正のおかげで
読んでクスクス、ゲラゲラと笑ってもらえる可笑しみが
なんとか出てきたんじゃないかなと思います。


[1007] RE:オペ対《アレッサンドロ》第2幕 Name:REIKO HOME Date:2015/03/04(水) 17:27
>読んでクスクス
大王が歌っていた内容を、女性陣が皮肉っぽくそのまま歌って返すところは、なかなか楽しい台本の工夫ですね。
大王役のセネジーノは内心面白くなかったでしょうね〜、女性歌手にからかわれるようなシーンは。

<第3場>
リザウラ
Tiranna passion
★tiranna⇒暴君のような⇒手に負えない/暴れ回る、passion⇒激しい恋愛感情/情熱
lasciami in pace 「私をそっとしておいて/私に構わないで」
★熟語的表現です
Vedi che〜 「(あなたは)〜だと知っているでしょう?/〜だと分かるでしょう?」
e tu pur〜 「それなのにあなたは〜」
fa guerra
★文字通りの「戦いを起こす」でも良いですが、熟語で「武力に訴える」という意味もあります。タダじゃすまない、力づくでタッシーレの願いを潰しにかかる、というようなニュアンスが欲しいですね。

タッシーレ
Ei, sol Rossane adora 「彼はロッサーネだけを熱愛し」
★solを訳出しましょう
Sempre fido e disprezzato infelice abbandonato t’amero, bella tiranna
★(今まで)嫌われようが惨めに捨てられようが、ずっと(リザウラに)忠実であり続けた、だからこれからも愛していくだろう、という気持ちが分かるように。現訳だとアリア2行目までと3行目の繋がりが悪いです。
ma poi sovvienti che〜
★「sovvienti」が分からないのですが、英訳では「心に留めて/覚えておいてくれ」となっていて、che 以下がその内容です。ma poiは、ここでは逆接でなく強意かもしれません。(そうでないと T’amero と上手くつながらないので)
che provata ne i tormenti la costanza non inganna
「苦しみの中で試された(試練に耐えた)揺るがぬ心は、裏切りはしないと」
★アリアの1〜2行目と対応しています。このアリアは前半も後半も同じこと言ってますね。辛い中、今までもずっと愛してきたから、これからも愛し続ける、耐えてきた心は強いんだ!どうだ思い知ったか!…という感じでは。

リザウラ
Pur troppo veggio〜
★向かった「みたい」ではなく、向かったと「悟った」状態です
fuggir chi siegue et ama! 「追い求め、愛する者から(愛は)逃げていく」
amar chi non mi brama! 「私を望んでいない人を愛してしまう」
★どちらも chi 以下は(主節でなく)目的節
risolvi non amar 「(もう)愛さないと心に決めて」
Ahi! Che no’l posso far 「ああ!私にはそんな(愛さない)ことはとてもできない」
E forza del destin la mia costanza.「私の心が揺るがないのは運命の力なのだから」
★強い運命がそうさせるのだから、この愛を断ち切ることなど到底無理という気持ちですね。


[1008] RE:オペ対《アレッサンドロ》第2幕 Name:トラジメーデ Date:2015/03/05(木) 22:16
REIKO様、ありがとうございます。
第3場修正していきます。
いつもながら私が勘違いしていた箇所がよくわかりました。
特に最後のリザウラのアリア
fuggir chi siegue et ama!
amar chi non mi brama!
は、どちらもアレッサンドロのことを言ってるのであって
タッシーレはまったく眼中にないのですね・・

なので(?)タッシーレのアリアは
>耐えてきた心は強いんだ!どうだ思い知ったか!…という感じ
じゃなくて、ちょっとMっぽくしてみました。いかがでしょう?


[1009] RE:オペ対《アレッサンドロ》第2幕 Name:REIKO HOME Date:2015/03/09(月) 18:26
>タッシーレはまったく眼中にないのですね
そうですね〜、リザウラは彼のアリアを脇で聴いているはずですが、頭の中は大王のことばかりな感じです。脇役も多少は歌わせなければならないので、無理矢理ここにアリアを押し込んだんでしょう。

>タッシーレのアリア
前半は良いんですけど、「たとえあなたに 苦悩を感じさせられたことを思い出しても 」は、かなり原文から離れてしまいますね。
「provata ne i tormenti la costanza」⇒「la costanza provata ne i tormenti」⇒「辛い試練にもくじけなかった揺るがぬ思い」は「裏切らない」ことを「心に留めておいてください」とリザウラに訴えているので。
(でも全然聞いてもらえなくてガッカリ…というw)

<第4場>
ロッサーネ
Fei gran forza a me stessa 「私には勇気のいることだった」
★熟語的表現です
In fargli dir che qui l’aspetto 「ここで待っていると彼に言うことは」
e voglio farmi ancor maggior forza per ottener mia libertade 「そして我が自由を得るために さらにもっと勇気を出すつもりよ」
Lasciar si degno oggetto e di lede e d’amor? 「こんなにも賞賛と愛に値する人を捨てる(ことができるの)?」
★前の puoi? から続いています
Si, si, lasciarlo. 「ええ、ええ、彼を捨てるわ」
Caro infedel! 「愛すべき不実な人が!」

アレッサンドロ
Al par che quella.「栄光と同じようにな」
★quellaの指示対象を訳出した方が日本語として自然

ロッサーネ
cosi a ragion dirai 「あなたは当然このようにおっしゃることでしょう」
★a ragion(e) ⇒正当に、当然のこととして
Amai Rossane, e la mia gloria amai 「余はロッサーネを愛した、我が栄光も愛したと」
★主語は1人称、過去の文です

アレッサンドロ
Renderti liberta, perche mi lasci? 「おまえに自由を与えるとは(不吉な要求だ)…なぜ私を捨てる?」
A qual periglio or deve espor se stesso il mio verace affetto! 「余の本当の愛情が今やこんな危機にさらされねばならぬとは!」
★il mio verace affetto が主語です
Al sol pensar che abbandonarmi puoi 「おまえが私を捨てるかもしれぬと考えただけで」
★動詞の主語を訳出し、puoi<potereは可能性「〜するかもしれない/あり得る」と取ると、自然な言い回しになると思います
sento passarmi al core lo sconosciuto ancor gel del timore.直訳「余の心にこれまで体験したことがないような凍りつく恐怖が通りすぎるのを感じる」
Ah! pur troppo tu saise「ああ!あいにくだがおまえは分かっているではないか」
se alla prova maggior, crudel, mi sforzi.「さらなる(愛の)証を無理強いするとはな、残酷な女よ」
★Ah! pur troppoからmi sforziまで、おまえは自分が愛されていると知っているからこそ、それを試すような要求をしてるのだろう…と、大王にしては(笑)穿った見方をしてますね。

ロッサーネ
suoi ritornar talor
★suoi ⇒ suol(テンプレの間違い)で、「時折戻ってくるものです」

アレッサンドロ
Cangiato ho sorte con la vezzosa prigioniera 
★直訳が「私は愛らしい囚人が原因で 運命を変えた」なので「愛らしき囚人が余の運命を変えてしまった」になります
fingere a danni miei no piu non devo Con Lisaura.「もう犠牲を払ってまでリザウラに(愛している)振りをしてはいけない」

<第5場>
リザウラ
che vince altrui, ma vince piu se stesso.「他の者を打ち負かすだけでなく、自分自身に勝ったのですから」
★対立を示す ma のニュアンスを訳出すると、↑こうなるかと思います。
quei regni 
★複数形なので「かの国々」「諸国」など。quei は話し手から少し離れたものを指しています。

アレッサンドロ
Questo e lo scopo degli eroi piu degni.直訳「これぞ より賞賛に値する英雄の目指すものである」
volto e il pensiero 「(わが)思いは〜に向いている/〜に思いを馳せている」
Su miei nuovi acquisti presto fara ritorno l’alma luce del giorno.「余が新たに征服した地の上に たちまち恵み多き陽光が戻るであろう」
★alma は、形容詞 almo「恵みをもたらす/神々しい/至高の」が女性名詞luceの修飾で変化した形です

リザウラ
nel gran Sentier d’onore aver qualche riposo In compagnia d’amore?「栄誉への偉大な道のりに 愛を伴って 何がしかの安らぎを得ることを」
★qualche「何らかの/ある種の」。リザウラは遠回しに自分も遠征に連れて行って欲しいと言ってるのでしょう。(でもサッパリそれに反応しない大王…笑)

アレッサンドロ
Son pene d’Amor, Bellezza:
★「d'」は誤挿入、テンプレの誤記? Son pene Amor, Bellezza で「愛と美は苦しみをもたらす」
E’ poco il tuo Diletto E’ Troppa la sua Pena.
★tuo⇒suo の間違い、「(その/愛の)喜びはわずかで 苦しみは多い」
★suoもsuaもその後の名詞の性によって変化しているだけで、ここでは「その⇒愛(すること)の」の意味です。「彼の」「彼女の」とはなりません。

リザウラ
e finta liberta ne’ detti suoi.「彼の思うがままの物言いも見せかけのものだわ」
vuol goder libertade e piu la stima 「自由を享受し、さらには尊重されたいと望むものよ」
chi dura servitu provato ha prima 「これまで辛い隷属状態に耐えていた者は」

se per sorte scampera,「運良く(罠から)逃れて(自由になっ)たとしても」
no non torna un’altra volta a quel bosco ingannator. 「その騙された(安全だと思ったのに罠が仕掛けられている)森へ 二度と戻ろうとはしない」
★リザウラは、自由の身になったロッサーネがもう大王のもとに戻らないだろう…と(自分に都合良く)思っています。それを比喩的に言ったもの。
Dolci brame abbandonate 「見捨てられた甘い熱望よ」
★呼びかけです
a quest’alma ritornate 「この胸に戻っておいで」
La speranza lusinghiera piu che mai v’alletta ancor.「喜ばしき希望が前にも増してお前達(熱望)を誘っているわ」
★piu che mai「これまで以上に/前にも増して」

☆第4場では、大王から自由を許されたロッサーネも、彼の元を離れる決心がつかずに結局戻ってくると歌い、それを聞いた大王は彼女を選ぶ決心をしています。第5場で大王はリザウラに、ロッサーネを自由にしたことは知らせても、自分の本心までは伝えてないため、リザウラは「自由になったロッサーネが大王のもとを離れれば、自分のチャンス!」と舞い上がっているのでしょう。
第4場ロッサーネの小鳥のアリアと、第5場リザウラの牝鹿のアリアは、対になっています。2人のプリマを平等に扱おうと気を使っている様子がありあり…(^ ^;)


[1010] RE:オペ対《アレッサンドロ》第2幕 Name:トラジメーデ Date:2015/03/12(木) 22:03
REIKO様、ありがとうございます。

私はところどころ逆の意味に訳しちゃってましたね。
あーイタリア語はむずかしい

テンプレートのテキストがところどころ間違ってる?というのは
いくつか見つけてて、ペトルー盤のリブレットにあわせるように直しているのですが
いくつか見落としてるのがありますね。
時間が取れればこの後の部分も照合してみます。


[1011] RE:オペ対《アレッサンドロ》第2幕 Name:REIKO HOME Date:2015/03/19(木) 20:17
>ところどころ逆の意味に
やはり日本語で読んで何となく意味が「???」の部分は、訳し違いがあることが多いですね。
では気を取り直して、続きを…(^-^)

<第6場>
アレッサンドロ
★レチ中の地名固有名詞はどうしましょうかね、「Battriani」はバクトリアのことだと思いますが、「Massageti」が何のことだか分からないんですよね(それっぽい言葉で色々検索してみても、何も出てこない)。
「Bucefalonia」は、大王の愛馬ブケパロスの名前をとった新都市アレクサンドリア・ブケパロス(異称としてブケパリアなど)のことではないかと。
Wikipedia↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%82%B1%E3%83%91%E3%83%AD%E3%82%B9
日本で良く知られているニケア以外は、イタリア語の読みをそのまま使うのもひとつの手です。

Bucefalonia di Belone 「Bucefalonia はベローネ(←こちらが人名)のものだ」
Tutto s’acquisti, e sia la gloria sola mia, ma vostro il mondo 「全て(国や都市などは お前達が)得よ、栄光だけが余のもので、世界はおまえたちのものだ」
★自分は勝利の栄光だけで良く、勝ち取った領土などは部下に与える…と太っ腹なところを見せ、次に続きます
Cosi il figlio di Giove nel mostrarsi benigno, da del genio del padre eccelse prove
★逐行的には今の訳で大体合ってるのですが、通して読んだ時に分かりにくいので少し直しましょう。
「このようにしてジュピターの息子(大王自身のこと)は」「寛容な態度をもって」「父の気高き精神を証するのだ」など。
父ちゃん(笑)の素晴らしさを息子の態度で示してるんだぞ〜〜!どうだ!という気持ちでしょうか。

クリート
Dal figlio di Filippo
「フィリッポ様のご子息からであれば 」などとした方が、次とスムーズにつながります。
Del Materno pudor non sei zelante.「あなたはお母上の恥じらい(を思いやること)に熱心でない」⇒「お母様を汚すおつもりですか」など
★大王がジュピターの息子だと言い張ることは、母に当たる女性も関わってくる話なので。

ト書き
Da di piglio ad un’asta d’un soldato
★ここで「asta」は(古代・中世の)「槍」だと思います。
va a ferir Clito (槍なので)「クリートを刺そうとする」
Cade per cospirazione la copertura del trono
★la copertura は「天蓋」の方がピッタリくるのでは? 「天蓋が崩れ落ちる」ですね。

アレッサンドロ
Qual tradimento! 「何たる裏切りか!」

タッシーレ
Al solo tuo periglio precipito la ruinosa mole.
「あなた(様)だけを危険に遭わせようと/あなた様の命を奪うために (天蓋が)大崩落したのです」

アレッサンドロ
Ma si vegli all’altrui perfidia rea Che cospira a miei danni「だが余に危害を与えようと企む他の悪徳者に注意すべきだな」
allor ch’io penso A generosi benefici.「余が寛大な恵みに心を配っていている時(でさえ)も」
★勝ち取った領土を部下に分け与えようとする場で、陰謀のため天蓋が崩落したので、ジュピターが守ってくれる身であっても、いつ何時も油断がならない…と
Mi rispondi di Clito: e tuo prigione.直訳「(おまえは)私に対しクリートの責任を持ってくれ:彼はおまえの囚人だ」⇒「責任を持ってクリートを見張るように」

クリート
Eccoti privo di difesa il petto 直訳「無防備であなたに晒している胸がここにあります」
v’Immergi pur quell’asta 直訳「そこにあの槍をどうぞ突き刺してください」
rendimi pur l’oggetto Dell’Ira tua, non de’ sospetti tuoi.直訳「私をどうかあなたの怒りの対象にしてください、あなたの疑いの対象ではなく」
★大王をジュピターの子と認めない自分の態度に対し怒った大王に殺されても構わないが、陰謀を企てたのも自分だとは疑われたくない気持ち。
gia quasi tutto〜 (「かつて」ではなく)「もう ほぼすべての〜」
al confine omai degli anni spesi per te fra stragi e morti「もう何年もあなたのために殺戮と死の間で過ごしてきたのです」
★al confine fra stragi e morti で「殺戮と死の境界で」になります。殺戮も死も同じようなことなので「死線をくぐり抜けてきたのです」などとすればカッコ良い?
Ah se ti spetta, trafiggi 直訳「(クリートは)あなたに属するのですから 突き刺してください」
★自分はこれほどまであなたに忠誠を捧げてきた者なのだから…と言いたいのでしょう。ここの se は「もし〜」よりも、理由と取った方がいいと思います。
eccoti il sen 「ここにわが胸が(あります)」

クレオーネ
s’appaghera dell’Innocenza 「(大王はあなたの)純真さに(いずれ)気も済むことでしょう」

タッシーレ
Vado a raccor sotto le lor bandiere pronte al tuo cenno l’indiane schiere.「あなた(様)の指示に備えて インドの部隊を軍旗のもとに召集しに行ってきます」


[1012] RE:オペ対《アレッサンドロ》第2幕 Name:トラジメーデ Date:2015/03/22(日) 20:44
REIKO様、ありがとうございます。

>★レチ中の地名固有名詞はどうしましょうかね、
私もニケーア以外はピンとくる地名がなくて
Battrianiはバクトリアにしておきましょう。
大王の愛馬ブケパロスは調べたのですが、馬にまで領地をあげたのかと思ってしまいました


[1013] RE:オペ対《アレッサンドロ》第2幕 Name:REIKO HOME Date:2015/03/26(木) 17:58
では第2幕最後です〜〜
<第7場>
ロッサーネ
Che infausta nuova! 「なんと不吉な知らせ!」
★nuova「知らせ」(英語の news と同義)
Che veggio! 「一体どういうこと!」など。信じ難いことが起こった時の驚きの表現です。
soto quelle ruine L’alma grande spiro.直訳「あの崩壊の下で 偉大な魂が息を引き取った」
★soto ⇒ sotto(テンプレの誤記)、「あの崩壊」は崩れ落ちた天蓋のことで、「偉大な魂」は大王を指しています

アレッサンドロ
Oh gradito periglio!
Che la difficil tanto e tanto scura In amor verita, scopri al mio ciglio.
「ありがたい災難よ! (おまえは)あの気難しくて理解し難い彼女が真の愛情を抱いていることを、私の目に明らかにしてくれた」
★天蓋の崩落で大王が死んだと思ったロッサーネが気絶⇒本当に自分のことを愛していた証拠…と大王は取ったわけです。 la difficil tanto e tanto scura は、これまでのロッサーネのプライドの高さや、はっきりしない態度を指してるのでしょう。(彼女がそうなってるのは、二股かけてる大王のせいだと思うのですが…)
dopo il tuo scampo fortunato a pieno poiche t’accoglie in seno.「惨事を逃れた後でこの上ない幸運だ、おまえを胸に抱きしめているのだから」
★テンプレの tuo ⇒ suo 。前行の il caro amante を指しています(要するに大王のこと)。

ロッサーネ
Che piu mi giova celarne i moti!「これ以上私の(愛する)気持ちを隠していて何の役に立つでしょう!」
★完全に陥落しましたね(笑)

<第8場>
レオナート
Sire, il popol gia vinto.(←ピリオド不要)l'armi ripiglia
★訳文中の「ついに」は要りません。

アレッサンドロ
Con nuovi lauri in fronte aspettami cor mio.「新たな月桂冠を額に付けた余を 待っていてくれ、愛する人よ」
★Con nuovi lauri in fronte は大王の方なので、言葉を補うと分かりやすいです。cor mio はロッサーネに対する呼びかけ。

ロッサーネ
ma piu fedel, ma piu amoroso 「(私に)もっと誠実に、もっと愛情深く(なってください)」
★無事に帰ってきたら、もう他の女に目移りしたりせず、私だけをたっぷり愛してくださいね…と懇願しています。ma は催促のニュアンス。

アレッサンドロ
Il cor mio ch’e gia per te tutto amore e tutto fe, con piu gloria tornera, 「すでにおまえに愛と誠実の全てを捧げている余の心は さらなる栄光と共に戻るであろう」
ma non gia piu amoroso e piu fedel「これ以上愛情深く誠実なことがあるだろうか」
★勝利して無事帰ってくることが、何よりの愛であり誠実さだという意味では?
Per mercede e per onor dell’affetto e del valor 「愛情への褒美と勇気を称えるために」
★「mercede dell'affetto」「onor del valor」と組み合わせるのだと思います。
spera sol che tua 〜
★主語がアリア冒頭の「Il cor mio」なので、「余の心は」を補うと分かりやすいです。

ロッサーネ
Risolvo o rianimata o no, di sempre amarlo. 「決めたわ、愛されてもそうでなくても 変わりなく彼を愛すると」
★rianimata ⇒ riamata (テンプレの誤記)、女性形になってるので、ロッサーネ自身を修飾する語です
qual mai piu degno oggetto puossi trovar d’ammirazion, d’affetto?「彼以上に称賛と愛しみに値する人に 今まで出会ったことがあっただろうか?」
Dica il falso, dica il vero 「嘘を言っているとしても、真実を言っているとしても」
quel bel labbro 「あの/彼の美しい唇が」
★大王が退場した後なので、「この」だとロッサーネの唇のように思えてしまいます。
Si ben finge, tanto piace 「(彼の唇が)上手く振りをするほど、とても魅力的だわ」
che sentirlo un di verace fa quest’alma sperar.「いつの日か (彼の唇が)真実を(言うのを)聞くと この心に期待させるから」
☆この期に及んでまだ大王が嘘をついてるかも…なんて言わなくてもいいと思うのですが、そういうロジックで展開しないとアリアの歌詞にならないのかも…(^ ^;)


[1014] RE:オペ対《アレッサンドロ》第2幕 Name:トラジメーデ Date:2015/03/30(月) 22:24
REIKO様、ありがとうございます。
週末いろいろ用事があってちょっとサボっていましたが
修正していきます。
ついに第二幕まで終わりましたね。

第三幕はやや短い(その分あっけなく終わっちゃうんだなと訳してて感じましたが)のでスイスイと終わるといいですね。またよろしくお願いします。



  



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