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[946] オペ対【オルランド】第1幕 Name:REIKO HOME Date:2014/05/31(土) 20:32 [ 返信 ]
<第1場>
ゾロアストロ
Geroglifici eterni, che in cifre luminose ognor splendete.
◆この部分「星座」のことを指していると思うので、もう少しそうだと分かりやすい訳にしませんか?
大昔からずっと夜空の絵文字として神秘的に輝いていた星座達よ…なニュアンスですね。
Ah! Ch'alla mente umana altro che belle oscurita non siete!
「ああ、人間の心には それら(星座が暗示しているもの)が分かり辛いことこの上ないものだ!」
★oscurita 「曖昧さ/不明瞭/難解さ」
★普通の人間には分からなくても、魔法使いの自分には分かる…と次に続きます

<第2場>
ゾロアストロ
effeminati sensi 「女々しい感情」はどうでしょう?
Ergi 'l tuo core alle grand'opre. 「偉業へとあなたの心を奮い立たせるのです」
◆オルランドに対する命令文です

オルランド
Ah! Me lo tolse amore! 「ああ、愛が私の心を奪ってしまった」
◆過去の文です

ゾロアストロ
Te lo renda il valore.
「(愛に奪われた心は)勇ましさがあなたに返してくれましょう」
◆命令文か祈願文が判別つきませんが…

オルランド
Languisce in petto.
◆「勇ましさ」が胸の内でLanguisceしている、なので「そんなものは胸の中でしぼんでいます」など。

ゾロアストロ
Scherno esser vuoi d'un vile pargoletto?
「臆病な子供だと物笑いの種にされたいのですか?」
Mira, e prendi l'esempio!
「見よ、この有り様(英雄達が愛の神の元で眠っている情けない様子)を!」などでどうでしょう?
Ne apprender voti, che di gloria al tempio.
「これでも名誉(栄光)の神殿への誓いが分からぬか」
Sol oblio quel ti comparte
questo sol bella memoria.
◆この二行、quel(lo)は「前者」すなわちAmoreを、questoは後者のMarteを指していて、どちらも主語です。
「愛の神はおまえに忘却を分け与えるだけだ、戦いの神だけが素晴らしい記憶を与えてくれるのだ」
→愛にうつつを抜かしていると駄目になるだけだが、戦えば名誉を勝ち取れるぞ、ということですね。

★まだ出てきませんが、Medoroは「メドーロ」の方が一般的な表記ではないでしょうか?


[948] RE:オペ対【オルランド】第1幕 Name:トラジメーデ Date:2014/06/01(日) 22:17
REIKO様、さっそくありがとうございます。
N.4のゾロアストロのアリア、後半何を言ってるのかようやく判りました。

Medoroのカタカナ名ですがミヤノヴィチのDVDの日本語字幕で
「メドロ」となってたのでこうしてみたのですが、
「メ」のほうにアクセントが行く感じがしますね。
「メドーロ」のほうがやはりいいように私も思います。
それに、入力するとき何べんやっても「目泥」と変換されてうんざりしてたところなので(^^;;)


[949] RE:オペ対【オルランド】第1幕 Name:REIKO HOME Date:2014/06/04(水) 18:50
>「目泥」と変換されて
爆笑しました!
ミヤノヴィチのDVDは私も持ってますが、台本に森・木立・小川・鳥などが出てくるのに、舞台は窓一つ無い閉鎖空間で、日本語字幕だけによけい違和感アリアリですよね。

では続けます…(第3場は全体的に少し変だったので、直しが多いですが)

<第3場>
オルランド
Immagini funeste che turbate quest'alma!
◆「Immagini funeste」は前場でゾロアストロに見せつけられた、英雄達がフヌケになっている光景を指しています。「私をうろたえさせる不吉な光景よ!」など。
E non avro sopra di voi la palma?
「私はそれら(光景)に打ち勝つことはできないのだろうか?」
◆自分はあの英雄達のようにならずにすむのだろうか?と、一瞬弱気になっていますが…
Si, gia vi fuggo
「いや、私はもうそんなもの(光景の呪縛)から逃れて」
◆fuggo<fuggire 「〜を避ける/〜から逃れる」
e corro a innalzar col valor novi trofei
「新たな戦果をうちたてようと果敢に急ぎ向かっている」
ti rendo, o bella gloria, gli affetti miei.
「私はお前に与えよう、大いなる栄誉よ、私の情熱を」
◆栄光を勝ち取るために情熱を捧げようと決意→愛を捨て、騎士本来の任務に戻るのか?とも思えるけれど…
Ma, che parlo, e non moro!
「いや、何を言っているのだ、私は死ぬわけにはいかない!」
E lascero quel idolo che adoro!
「熱愛するあの偶像(恋人)を捨て去るのか?」
◆テンプレは「!」で終わってますが、「?」の間違いだと思います。
◆アンジェリカを諦めるのは死ぬことと同じ、そんなことは出来ないという気持ちですね。
E fia mia gloria, piu servir ad amor, ch'aver vittoria!
「我が栄光は、勝利を得ることより愛に奉仕すること(で得られるの)だ」

Non fu gia men forte Alcide
benche in sen d'Onfale bella spesso l'armi egli poso!
「ヘラクレスは弱くならなかった、オンファール(オンパレ)の美しい胸に彼の武器を置いたのにもかかわらず」
◆armiは「武器」で、「武器を置く→戦いをやめる」という意味です。
ヘラクレスがオンパレに奉公していた時、縫い物や糸紡ぎなどの女仕事をしていても、それでフヌケになったわけではなく、英雄としての知恵と力も維持していた事を言っています。
Ne men fiero il gran Pelide
sotto spoglie di donzella d'Asia i regni minaccio!
「偉大なペリアスも、女の子の服を着ていてもアジアの国々を脅かす恐ろしさは減じなかった!」

★ここは全体としてオルランドが「今や戦うことでなく愛に身を捧げることで私は栄光を手にするのだ!」と、御都合的(笑)な持論をぶち上げる場になってますね。


[950] RE:オペ対【オルランド】第1幕 Name:トラジメーデ Date:2014/06/04(水) 22:18
REIKO様、ありがとうございます。
第3場は自分でもグダグダだなと思ってたので
これからも変なところはビシビシとお願いします。
・・・・
第二幕の終わりの狂乱の場なんて、ほんとどうなることやら^^
いまから思い遣られますね


[953] RE:オペ対【オルランド】第1幕 Name:REIKO HOME Date:2014/06/08(日) 16:21
>狂乱の場
ああいうところは訳していて面白いですよ、ヘラクレスやった時にそう思いました。
楽しみにしています。 (^-^)

それで最近私のブログに「セルセ」と「アドメート」を対訳見ながら完聴して、とても役に立ったとコメントくださった方がいるので、リンク張っておきますね。
http://handel.at.webry.info/201403/article_1.html
http://handel.at.webry.info/201312/article_1.html

<第4場>
ドリンダ
Quanto diletto avea〜
◆過去の状態を言っているので「なんと楽しかったことか」ですね。それが最後の行で「いまや私には不幸だけ」となります。
questi moti
◆「この心の変化」「この動揺」などはどうでしょう。
che sento adesso entro al mio core.「今心の内に感じるものが」
◆ここのadessoは単に「今」だと思います。
Ho inteso dir, che cio suol fare amore.
少し意訳ですが「これが愛というものなのかしら」ですね。
(「強烈な」という言葉はありません。intesoとintensoの取り違えでしょうか?)

ト書き
Si sente di dentro strepito d'armi.
◆di dentro→内側で、内部で

オルランド
Itene pur tremando, anime vili 「震えながら行け、臆病な奴らよ」
◆ここのanime<animaは「人間」の意、pureは命令の催促です。
ite d'abisso a popolare i regni. 「地獄に行ってそこに住め」
◆popolare→「住み着く」という動詞です
◆この二行は、王女を捉えていた悪人達に向けて言ったのではないでしょうか?

ドリンダ
Ho un certo rossore di dir quel sento「(心に)感じていることを口に出すのは何だか恥ずかしいわ」
◆certoは名詞の前につく時は「何かの/ある種の」という、特に明示を避けた意味になります。
s'e gelo o un ardore
◆「寒さ」「暑さ」だと普通すぎるので、一方は凍るように冷たく、一方は燃えるほど熱いような訳語が欲しいです。
Pur picciolo meco bisogna che sia piacere o dolore,
「でもそれが喜びか悲しみかは、私には大したことじゃないわ」
se l'anima mia rinchiudere lo puo.
「私の心がそれを仕舞いこんでおけるのなら」
◆この気持ちを表に出すことがないなら、その正体が分からなくても構わない…というアリアですね。

<第5場>
アンジェリカ
L'alma mia non presume di riportar piu i soliti trofei.
「これ以上月並な戦利品を手にしても 私の心はうぬぼれる(有頂天になる/上機嫌になる)ことはない」
◆メドーロという最高の人を愛してしまったので、彼以外何も欲しくないという意味では?
io lo vidi ferito; sanarlo procurai
「私は彼が傷ついているのを見たの;彼を治してあげようとしたの」
◆過去の文です
ma le sue piaghe saldando nel suo petto「でも彼の胸の傷口が閉じるにつれて」
ah! nel mio core per lui ne apriva amor una maggiore「ああ、彼への愛が私の心に大きな傷口を開いたの」
◆アモールの矢に射られてしまったことを言ってるのでしょう。

Ritornava al suo bel viso「彼の美しい顔に蘇った」
◆何が蘇ったのかが、次です
fatto gia bianco e vermiglio 「今や白と真紅が(混じったような血色の良い肌が)」
con la rosa unito il giglio 「ユリにバラが咲いたよう」←少々意訳すればこういう感じでしょうね。
dal pallor delle viole「(以前の)青白いスミレから」
◆メドーロが怪我をしていた時の青白い顔から、傷が癒えて肌に血色が戻った様子ですね(顔自体は元々美しいんです)。多少言葉を補って日本語にしてもいいと思います。

メドーロ
si struggeva in fiamma lieve 「ほのかな情熱に溶けていった」
come suol falda di neve discoperta ai rai del sole.「太陽を浴びた雪片が溶けるのが常であるように」

アンジェリカ
Spera, mio ben, che presto, con piu tranquilla sorte, d'esser a me nel regno,
「いとしい人、すぐにでも望んでください(望んでいいのよ)、運命に逆らわず、私の王国の人になると」
◆「con piu tranquilla sorte」が難しいんですが…直訳は「もっと穏やかな運命と共に」です。
このような幸運な巡り合わせに対し、もっと素直になって…という促しのように思います。
come gia reso sei in amor, consorte.
「あなたがもう愛に降伏したように、夫となる人」

Io ch'ho spezzato piu d'un impero
「私は国の大部分を蔑んだ」→「私は国(を支配すること)などどうでもよいわ」
ho a te piagato l'animo altero 「私の誇り高い心はあなたに屈服したの」
e piu d'un soglio val la mia fe.「私の誠実さは王座よりも尊いわ」
◆メドーロを称え、彼に愛を誓う内容ですね。


[956] RE:オペ対【オルランド】第1幕 Name:トラジメーデ Date:2014/06/08(日) 23:22
REIKO様、ありがとうございます。
第5場までだいぶ話のつながりが分かるようになりました。

>「セルセ」と「アドメート」を対訳見ながら完聴して、
>とても役に立ったとコメントくださった方がいるので、
対訳を拙いながらも作るのは自分がオペラを楽しむためなのですが
ネットで公開することで、他の方の役に立ったと言っていただけるのは
大変ありがたいことです。とても励みになります

オルランドは去年、今年といいCDが立て続けに2つ出たので
拙訳がまた、目を通してくださる方の鑑賞の助けになるといいですね。

次は「アレッサンドロ」やろうかな・・


[957] RE:オペ対【オルランド】第1幕 Name:REIKO HOME Date:2014/06/12(木) 17:23
>次は「アレッサンドロ」やろうかな
おお〜〜!それはいいですね♪ (^-^)
ツェンチッチがアレッサンドロ歌ってる盤を持ってますけど、解説と台本のブックレットが別になっていて、これは便利だと思いました。
他のCDも見倣って欲しいです…

ところで手元のブックレット(ヤーコプス盤)では、アンジェリカのレチ「Spera, mio ben, che presto」から第6場になっていて、以降テンプレとは1場ずつずれています。
ワイマン盤リブレットではどうなっているでしょうか?

<第6場>
ドリンダ
pure una volta solo〜 t'unisca amore.
【保留】美しい親戚(←アンジェリカのこと:メドーロは彼女を親戚だとドリンダに説明している)と一緒ではないメドーロに会うことが滅多になく(つまり2人はほとんど一緒)、2人の関係を本当に親戚なのかと疑っている内容だと思いますが…

メドーロ
Con lei qui venni; 「彼女と一緒にここに来たんだ」
◆過去の文です
la vita, che a lei devo 「私は彼女に命を助けてもらったのだから」
m'obbliga d'esser grato. 「感謝しなければならない」

ドリンダ
E se mi lasci poco temi pero d'esser ingrato.
「私を捨てるだなんて 少しも不実なことだと恐れていないのね」
◆Seは理由、poco 「少しも〜ない」
◆メドーロを薄情な人だと責めていますね
Vorrei, gentil Medoro  poterti prestar fede;「優しいメドーロ、あなたを信じたいのだけれど」
◆prestar fede →信じる
ma il core non ti crede, e che ingannarmi dice, che vuoi
「でも私の心はあなたを信じていないし、あなたが私を騙すつもりだと言っているわ」
non posso consolarmi
「(こんなことでは)私は安堵できません」
◆…と言われたので、メドーロが次の「口から出まかせ」アリアを歌います

メドーロ
Memoria si gradita altro che con la vita
「こんなにも幸福な記憶は私の人生そのものであり」
◆altro che は強調ではないかと…vitaも色々な解釈がありそうですが、今の「永遠のもの」という訳もはずれではない感じです
mai non si partira dal mio pensiero.「私の思いから決して離れていくことはない」
◆主語はMemoriaです

<第7場>
ドリンダ
Ben vedo che m'alletta con un parlar fallace
「よくわかっているのよ、彼が嘘をついて私のごきげんを取っているのは」
◆alleta<allettare 「誘惑する/そそのかす/魅了する」
ma cosi ancor mi piace「それでもまだこんなに彼は私にとって魅力的で」
e ogni sua paroletta「どんな彼の優しい言葉も」
mi fa all'udito certa consonanza 「私の耳には心地良く響き」
che accorda col desio pur la speranza.「(それは)希望を憧れと調和させるの」

O care parolette, o dolci sguardi
◆これは呼びかけだと思います
sebbene siete bugiardi tanto vi credero.
「あなた方が偽りでも 私は心から信じるわ」
Ma poi che far potro allor che troppo tardi io vi conoscero?
「でも私は何ができる(どうしたらいい)のでしょう、後で(あなた方が偽りだと)分かるのが遅すぎた時には」
◆信じている期間が長いほど、嘘だと分かった時の傷が大きいので、それを不安に思う気持ちでしょうね。


[958] RE:オペ対【オルランド】第1幕 Name:トラジメーデ Date:2014/06/13(金) 22:19
REIKO様、ありがとうございます。

>ツェンチッチがアレッサンドロ歌ってる盤を持ってますけど、解説と台本のブックレットが別になっていて、これは便利だと思いました。

私もその盤買いました。でも買った時解説の方のブックレットしか入ってなくて
販売元へ問い合わせて、台本のほうを郵送していただいたんですよ。
便利だけどそういうリスクもあるということです^^;

>ところで手元のブックレット(ヤーコプス盤)では、アンジェリカのレチ「Spera, mio ben, che presto」から第6場になっていて、

ワイマン盤も同じ場割りになってますね。修正しといたほうがいいんでしょうか。

修正のご指摘はとても納得です。誤読してたところもありますね。
直していきます。


[959] RE:オペ対【オルランド】第1幕 Name:REIKO HOME Date:2014/06/14(土) 17:49
>解説の方のブックレットしか入ってなくて
あ〜〜!?そんなことってあるんですね!
二枚組CDで両方共同じディスクだったという話も聞いたことありますけど。

>修正しといたほうがいいんでしょうか
そうですね…直した方がいいと思います。
変だと感じてたんですよ、普通アリアを歌って歌手が退場したら場が変わるのに、そうなってないので。

<第8(9)場>
アンジェリカ
E ver, che devo molto all'eroe; ma...
「あの英雄に(命を助けてもらったので)とても恩義を感じているのは本当ですが…」
◆devo a〜<dovere a〜「〜のおかげである」

ゾロアストロ
d'ognuno al fato 「(あなた方)一人一人の運命がどうなるか」

ト書き
si ritira in disparte 「脇へ引っ込む」のような感じではないでしょうか?

オルランド
l'orme fugaci 「消えやすい足取り/はかない痕跡」→「消息」でもいいかも?
◆逃げたアンジェリカを追って来たが、まだ相手が見つからないので困ってる様子が分かる訳にすればいいと思います。

アンジェリカ
Se vien Medoro che qui attendea per partir seco!
「もしメドーロが来たら(どうしましょう)、彼と旅立つためにここで待ち合わせをしているのに!」
Eh forse se Orlando qua conduce il novo amore per quella, ch'ei salvo da man nemica,
「(でも)オルランドが彼が敵の手から救い出したあの女性への新たな恋心を抱いてここに来るのだったら」
non sara cosi grande il mio timore.
「私の恐れは大したことではなくなるわ」
◆オルランドがまだ自分のことを好きなら、メドーロと鉢合わせしたら修羅場(笑)になるが、他の女性に心を移していれば大丈夫かも、という気持ちでしょうか
Vo' fingermi gelosa per meglio discoprire il suo pensiero.
「嫉妬しているふりをしよう、彼の気持ちをより明らかにするために」

オルランド
O cara,←アンジェリカに対する呼びかけです
「ここで なんと幸運にもお会いできるとは!」←少し日本語として変なので「こんな幸運に出会うとは思ってもみなかった」とか?

アンジェリカ
Isabella vuoi dir, che la t'attende.「イザベラ様のことでしょう、(彼女は)あそこであなたを待っているわ」
Ma per tale ti pubblico Dorinda allora, e quando..
「でもドリンダがあなたに(はっきり)言ったことは、あの時…」

ト書き
Esce il Mago facendo segno co' la verga「魔術師が(魔法の)杖で合図をしながら現れると」
◆魔法で泉を出現させるために、意味ありげに杖を振ったんでしょうね

アンジェリカ
pronto da te allontana la dama, che a color di mano hai tolto
「あいつらの手から救い出したあの女性をあなたから遠ざけて」
◆color<coloro 「彼ら(時に蔑称)」
Se fede vuoi, ch'io ti creda 「私にあなたが誠実だと信じて欲しいのなら」

<第9(10)場>
オルランド
e vedrai in questo istante「すぐにわかるでしょう」
◆次の2行を「〜ではないことが」とすれば上手く続きます
Fammi combattere
◆これカッコいい日本語にしづらいですよね…直訳は「私を〜と戦わせてくれ」という使役の命令文です。
mostri e tifei
◆「tifei」が辞書に無い!ですが、手元の英訳では「giants」や「beasts」となっています。「怪獣」という言葉を使いたいけれど、ちょっとまずいですね…mostriと合わせて「恐ろしい怪物」などとしてもいいと思います。
nuovi trofei se vuoi dal mio valor.
直訳「あなたが私の手柄(勇気・勇敢さ)により新たな栄冠を欲しているなら」
Muraglie abbattere  disfare incanti
◆動詞の原形「abbattere」「disfare」に、アリア冒頭の「Fammi」を補い、使役の命令文と考えた方がいいと思います。
日本語では難しいですが…(^ ^;)
◆「あなた(アンジェリカ)の言うとおりにしよう」と言って歌い出すので、彼女に対し「私を〜させてくれ、もしあなたが〜を欲するなら」という言い回しになっているのでしょう。


[960] RE:オペ対【オルランド】第1幕 Name:トラジメーデ Date:2014/06/14(土) 22:48
REIKO様、ありがとうございます。

>二枚組CDで両方共同じディスクだったという話も聞いたことありますけど。

それも私ありますよ。あとバッハのCD買って、レーベルにも"Bach (曲名)BMW***"と
書いてるのにプレーヤーにかけたらアニソンみたいなのが鳴り出したとか・・

ご指摘の箇所直していきますが
第10(9)場のオルランドのアリアが一番悩ましいです。
「tifei」って何なんだろう?
辞書で近そうなのを探すと「tifo」が「チフス」(病魔と戦うのかな・・?)
「tifone」が台風で(嵐と戦う?)、
ちょっと遠いけど「tigre(虎)」じゃないの?とか・・
「怪物」と対だからとりあえず「魔物」なんてどうでしょうか。


[961] RE:オペ対【オルランド】第1幕 Name:REIKO HOME Date:2014/06/16(月) 21:26
>「tifei」って何なんだろう?
多分tifeoという単語の複数形なんでしょうけどね〜。
trofeiと脚韻を踏ませるために、どっかから(笑)珍しい語句を持ってきたのでしょう。
仏語(イタリア語と近い)訳は「巨人・巨大なもの」という意味の語が使われています。
「大きい」イメージを含む語がいいような気がしますが…「魔物」にもそういう意味合いがあるので、悪くないと思います。
そう言えば昔「大魔神」という特撮映画がありましたが、これも怪獣と同様に使えませんね。(笑)

<第11場>
メドーロ
deh! Lascia... 「ああ!離せ…」

アンジェリカ
Ma ti serbo all'affetto.直訳「いえ、私はあなたを愛情の対象に取っておきます」
Forza e partir pria che qui torni Orlando.「ここへオルランドが戻る前に出発しなければ(困ったことになる)」
◆ここで一旦切れて、次が命令文になります

アンジェリカ&メドーロ
E del mio amor un novo pegno or prendi.「我が愛の新たな証を、さあ受け取って下さい」
◆相手に対する命令文を互いに言い合っています

<第12場>
ドリンダ
il vostro amore indarno ormai si cela. 「今やあなた方の愛を隠しても虚しい」→「もうあなた方が愛し合っているのを隠しても無駄です」

アンジェリカ
Dorinda, il ver dicesti 「ドリンダ、あなたの言ったことは本当よ」
◆ここで切れます
e tempo ormai di non tener piu ascoso che Medoro e il mio sposo.
「メドーロが私の恋人(花婿)だと、もうこれ以上隠している時じゃないわね」
(le da un anello) 「彼女に指輪をあげる」ですが…
◆手元ブックレットではgioiello(宝石)となっています…テンプレでも第二幕はgoielloで、これを見たオルランドがmaniglio(←辞書に無い! 英訳ではblacelet)と言っているので、「宝飾品」などとしたらどうでしょう?
grata memoria d'un sincero affetto
◆今の訳でも合っていますが、もう少しこなれた表現にしたいですね。sinceroは「率直な」よりも「真心のこもった/真実の/誠心誠意の」のニュアンスだと思います。memoriaは「記念品/思い出の品」でもいいですし。

ドリンダ
gioie piu care 「(指輪よりも)もっと素晴らしい喜びを」
◆piuを訳出するのが重要かと

メドーロ
perdonar mi dei.
◆手元ブックレットではdei→deviで、deiでは文法的に変だし、意味もおかしいので、テンプレの間違いだと思います。「どうか私を許してください」ですね。

ドリンダ
Il ciel te lo perdoni
◆三人称「Il ciel」に対する命令文または祈願文なので「天があなたを許してくださいますように」などでしょうか。
che m'hai fatto piu mal di quel che sai con questo tratto.
「今回の行いであなたが分かった以上に あなたは私を傷つけてきたのだから」
◆メドーロはアンジェリカから御礼の言葉と共に指輪を渡す程度のことで、ドリンダと別れの挨拶をすまそうとしましたよね?ドリンダはずっと以前から秘めた思いに苦しんで来たので、せめてメドーロから直接何か言って欲しかった(騙し続けていたことを謝るなど)のだと思います。
ドリンダは自分の気持ちに鈍感なメドーロを非難しつつ、それでもまだ彼を愛しているので、天が彼を許すことを願う言葉が出たのではないでしょうか?
またはメドーロに「許してください」と請われて、自分の個人的感情としては許せないけれど、天(神様)に許してもらえばいいでしょう?…な、やや突き放した返答と捉えることもできそうです。
難しいですね、ここは。 (^ ^;)

三重唱
Consolati
◆命令文で、相手に対し「安堵する/ほっとする」ように勧めています。日本語だと難しいですね。
ch'al fine il tuo core〜amor trovera.
◆al fine 「最後に、最終的に」の意味をどこかに入れたいです。「きっと」でも感じは出てますが。
Non so consolarmi 直訳「私(自分)を慰めるすべを知らない」
◆自分の苦しみをどうやって和らげたらいいのかわからない…という感じです。三重唱冒頭の「consoloati」と対応してますが、これも訳しにくいですね。
Piu amor non puo darmi l'oggetto da amare che perder mi fa.
「愛の神はもう、失くしてしまった愛の対象を私に与えてくれるはずはありません」
l'alma costante 「一途な心」「変わらぬ心」などでも
il cor vivera. 「私の心は生きていくの」
◆「私の」を補った方がいいと思います


[962] RE:オペ対【オルランド】第1幕 Name:トラジメーデ Date:2014/06/16(月) 22:29
REIKO様、ありがとうございます。

>(le da un anello) 「彼女に指輪をあげる」
ここ私も悩んだんですよ。最初は「指輪」と訳したんだけど、
ご指摘の通り第二幕でオルランドはこれを見て「manigilio(柄、つり革、腕輪?)」
と言ってるわけで・・それでまあ「宝物(gioielloなら合うかな)」としたんですが
「指輪」で通したほうがいいかもしれませんね。
オルランドは正気を失いかけてたから、おっきく見えたのかもしれない(^o^)

>メドーロ
>perdonar mi dei.
ワイマン盤のブックレットでは「dei」なのですが「devi」のほうが
意味が通りますね。ヤーコプス先生が「ここはdeviだろっ」て直したんでしょうか(^o^)

>三重唱
>Consolati
辞書を見たら「consolarsi」には「あきらめる」という意味もあるようですね。
さすがにそれはやり過ぎでしょうか?


[963] RE:オペ対【オルランド】第1幕 Name:REIKO HOME Date:2014/06/17(火) 22:37
>(le da un anello)
ワイマン盤の台本はどうなっていますか?anelloでしょうか、goielloでしょうか。
もしgoielloとなっていたら、テンプレもそう直して、ここは「宝飾品/宝石の飾り」などとし、第二幕のオルランドのmagnilioを「腕輪/腕飾り」とすれば、矛盾はしないと思います。

>ワイマン盤のブックレットでは「dei」なのですが
あ、そうなんですか!?
当時の台本自体が、不手際や印刷ミスなどで間違っていることがあるので、そのせいでしょうか?
意味うんぬん以前に、deiでは文法的におかしいんですよね。

>「consolarsi」には「あきらめる」という意味もあるようですね
はい、でもその場合は前置詞diの後に、あきらめる対象が来ることが多いようです。
三重唱の歌詞全体を見ても、アンジェリカとメドーロはドリンダを優しく慰めている印象なので、「あきらめなさい」というのは少し冷たすぎるかなと思いますね。
日本語なら「がっかりしないで」とか「気を落とさないで」と言う場面ですね…


[964] RE:オペ対【オルランド】第1幕 Name:トラジメーデ Date:2014/06/18(水) 20:35
REIKO様、さっそくありがとうございます。
>(le da un anello)
>ワイマン盤の台本はどうなっていますか?
それがですねえ・・ワイマン盤の台本はト書きが一切ないのです。
ここはヤーコプス盤に従って「goiello」⇒「飾り物?」にしておくのが矛盾がなさそうですね。

>「あきらめなさい」というのは少し冷たすぎるかなと思いますね。
はい。「元気をだして」としてみましょう。


[965] RE:オペ対【オルランド】第1幕 Name:REIKO HOME Date:2014/06/20(金) 16:31
>ワイマン盤の台本はト書きが一切ないのです

えええっ!それはアンマリですよね…(^o^;)
音だけのCDでは、ト書きがないとどこで何してるかわからないのに!

それで英訳は現代のものがついてるのでしょうか?
ヤーコプス盤も以前エラートから出ていたクリスティ盤も、当時の英訳台本をそのまま載せているという手抜き?で酷いなあと思ってるのですが。


[968] RE:オペ対【オルランド】第1幕 Name:トラジメーデ Date:2014/06/22(日) 09:26
ワイマン盤の英訳はクリスティ盤やヤーコプス盤のものとはちょっと違ってますね。
少しだけ現代英語に近くなってるように思います。
あちらのものをベースにしてちょっと読みやすくした・・みたいな。



  



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