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[966] オペ対【オルランド】第2幕 Name:REIKO HOME Date:2014/06/20(金) 16:34 [ 返信 ]
<第1場>
◆ドリンダのアリオーソを一行ずつ直訳すると、次のようになります

あなたがあなたの苦しみを説明する時
恋するナイチンゲールよ
その時あなたは歌い、嘆いて(いるみたい)
私の苦しみに寄り添ってくれているみたい

◆今の訳でも大体いいのですが、Quando(〜の時に)の意味が抜けているので加えたいです。
それとamorosoは、ナイチンゲール自身も恋をしている…とした方が歌の内容に合っていると思います。この語を「恋する〜」の意味で使うのは古い用法ですが、オペラのアリアには良く出てきます。

<第2場>
オルランド
cosi vai pubblicando 「こんなことを言いふらしているのだ」

ドリンダ
mal intese ch'il riferi 「誤解がそう伝えたのです」→「それは誤解です」
d'Angelica parlai...「私はアンジェリカ様のことを言ったのに…」
◆parlare di〜 「〜のことを話す」
◆ドリンダは、オルランドがアンジェリカに惚れ込んで…と言い広めていたのに、オルランドはそれをイザベラと取り違えている状況です

オルランド
di quale Angelica tu intendi? 「おまえはどのアンジェリカのことを言っているのだ」

ドリンダ
Di quella, ch'era meco,  「私と一緒にいた、あの女性です」
e poi se n'e partita col suo Medoro,「そして(彼女は)メドーロ様と去って行きました」
◆過去の文です
da lei tanto amato「(メドーロ様は)彼女にとても愛されていて」
e me lascio schernita 「(彼?彼女?は)私を騙したままでした」→「私は騙されたままでした」とすればいいと思います。
Ed ora tutto quel che miro parmi che sia Medoro
直訳「そして今も私が見るもの全てがメドーロ様のように思えて」

Se mi rivolgo al prato 直訳「(私が)草原に体を向ければ」
◆結局、草原の方を見る or 草原に目を向けることになり、そうするとそこに咲いている花がメドーロのように見える…ですね。
(レチの内容とつながります)
or l'onde, ora le fronde 「時には波が またある時は葉が」
dicano si ch'amando qui 'l tuo Medoro sta.
直訳「君のメドーロが愛しながらここにいるよと(波や葉が)言っている(ように私には思える)」

<第3場>
オルランド
sino d'Acheronte sulla strada 「冥界の川べりまで」…とした方が分かりやすいかと
vi giungera il mio sdegno, e la mia spada!
◆「vi」が使われていますが、アンジェリカ1人を指していると思われるので、「おまえを追いかけていくぞ!」で良いと思います。
相手が直接目の前にいないので「vi」なのかもしれません。

Fa' che nel mio seno possa anche il ferro entrar
直訳「せめてこの剣が私の胸を突き刺せるようにしてくれないか」
◆天に対する、使役の命令文です
perche a un si rio dolore dal misero mio core
sappia col ferro almenol'uscita ritrovar.
直訳「こんなにも悪しき苦しみが せめてこの剣によって 我が惨めな心境から脱出する術を得られるように」
◆前の命令文に対し「〜するように/するために」という目的節になっています
◆剣で自殺すれば嫉妬と怒りの苦しみから逃れられるし、冥界にアンジェリカを引きずり込んで報復もできる…と、オルランドは怖いことを考えていますね


[967] RE:オペ対【オルランド】第2幕 Name:トラジメーデ Date:2014/06/21(土) 20:24
REIKO様、ありがとうございます。
ついに第二幕ですね。

ご指摘の点直していきます。
一語一語辞書を引きながら訳をつくっていると、
ついつい全体の流れを見落としてしまいますね。

d'Acheronteは括弧注釈付きにしてみます。


[969] RE:オペ対【オルランド】第2幕 Name:REIKO HOME Date:2014/06/24(火) 18:14
◆前回の箇所、第2場ドリンダのアリアで、dicano(言っている)の主語はメドーロではなく波や葉の方です。「波や葉が、メドーロが〜〜〜〜だとささやきながら言っているように私には思える」となります。

<第4場>
ゾロアストロ
A qual rischio vi espone incauti amanti un cieco amor?
◆手元ブックレットでは amantiの後にコンマがあり、文の主語が un cieco amor、incauti amanti が呼びかけです。
直訳「盲目の愛は何という危険にあなた達をさらすのか、軽率な恋人達よ」
→「愛に目が眩んでとんでもない危険に身をさらしているぞ、軽率な恋人達よ」などはどうでしょう?

メドーロ
Ho core anch'io nel petto.
◆ここのcoreは「勇気/やる気」の意味合いが強いと思うので、そういう感じが出る訳が欲しいです

アンジェリカ
Forse per me non sara mai crudele.
◆オルランドは私を愛してるんだから、そんな酷いことはしないでしょう…という感じをもう少し出して、次のゾロアストロのレチにつなげたいです

ゾロアストロ
e l'opra mia per vostro aiuto impegno.
◆impegno<impegnare 「(労力などを)傾注する/集中する」
「あなた方を助けるため私も出来る限り力を貸しましょう」とか?

Tra caligini profonde 「濃い霧のさなかでは」
s'ha per guida un cieco nume.「もし盲目の神を導きとするならば」(条件節)
◆cieco nume →キューピッドのことですね
Di rovina sulle sponde 「崩れ落ちた岸の上では」
◆足元の悪い道を歩いているイメージかと思います
e in pericolo imminente 「たちまち危険が迫る」
se ragion non le da il lume.「もし理性が光を与えてくれなければ」(条件節)
◆le「それに」はたぶん la nostra mente を指してますが、無理に訳さなくても良いと思います

<第5場>
メドーロ
Conserveranno ogn'ora, o mio bel core la memoria fedel del nostro amore.
「愛する人よ、これら草木は永遠にわれらの愛の忠実な記憶を保っていくだろう」→「愛する人よ、これら草木は誠実に愛し合っていた私達のことをずっと覚えていてくれるだろう」
◆この文の主語は前のアンジェリカのレチにある「queste amiche piante」で、o mio bel core はメドーロからアンジェリカへの呼びかけです。

アンジェリカ
Ma del nostro cammino e tempo ormai di seguitarne il corso;
少し意訳ですが「でもこうしてはいられないわ (私達は)先を急がなければ」とか
ch'io qui t'attendo.「私はここであなたを待っているから」

メドーロ
E poi dite a chi lo miri da qual mano, quando, e come fosse in voi si ben scolpito
「そして話してくれ、これを見た者に
どんな手によって いつ どのように こんなに美しく刻みつけられたのかと」
se volete, che sospiri invidiando il nostro amor.
「もしおまえ(緑の月桂樹)がこの名を見た者に 我らの愛をうらやんで溜息をつかせたいと望むなら」
◆刻まれた名前を見た旅人にため息をつかせたいなら、自分達の美しい愛の物語を話してやってくれ…ということですね。

<第6場>
アンジェリカ
Troppo ingrata ad Orlando mi rendo, e ver
「私がオルランドにひどい裏切りをしているのは事実だわ」
Egli ben sa per prova  直訳「彼は経験を通じて良く分かっている」
◆Egliはオルランドを指します
che agli incanti d'un volto ne forza, ne virtu, ne merto giova.
「ひと目で虜になってしまうのだから 力も美徳も手柄も何の役にも立たない」
◆voltoに不定冠詞が付いているので、特定の顔を指しているのではないですね。また「顔」以外に古い語義で「眼差し」という意味もあります。
「incanti d'un volto」は、キューピッドの矢に射られてしまうと、理屈も理性も無力で、相手に魅了されてしまう状態だと思います。
そのことは、アンジェリカに恋してしまったオルランドも経験済みだから分かってくれるはず、と言いたいのでしょう…で、アリアへとつながります。

Non potra dirmi ingrata
◆「彼は」と主語を入れましょう
perche restai piagata da un cosi vago stral.
「私はこんなにも美しい矢に傷つけられた(射られた)のだから」
◆こちらの主語は「私」です
Se quando amor l'offese「もし愛の神が彼を攻撃した時は」
ei pur mal si difese dall'arco suo fatal.「彼もまた運命の矢には抵抗できない」

<第7場>
Forse che in questo speco del loro amor ricetto, ella s'asconde;
「おそらくこの洞窟が彼らの愛の隠れ家で、彼女が潜んでいるのだろう」


[970] RE:オペ対【オルランド】第2幕 Name:トラジメーデ Date:2014/06/27(金) 22:18
REIKO様、ありがとうございます。
日本代表の惨敗にショックを受け、2,3日対訳にも手を付けられないでいました。
(ウソです。単にサボってただけです)

第6場のアンジェリカのレシタティーヴォの後半、意味するところが
よくわからないまま作ってましたが、おかげでようやく理解できました。


[971] RE:オペ対【オルランド】第2幕 Name:REIKO HOME Date:2014/06/30(月) 20:42
>日本代表の惨敗
残念でしたね。私は最初からあまり期待してなかった(というか、良く知らなかった)のですが、後で「目標は優勝」と言っていた選手もいたと知って、ちょっと驚きました。
そういうのを信じて見ていたら、ショックだったと思います…(^ ^;)

★それで前回のところで「ei pur mal si difese dall'arco suo fatal」の「arco」は「矢」じゃなくて「弓」ですね。
結局はそれで矢を射る事を言ってるので「弓矢」でもいいかと思いますが。

<第8場>
アンジェリカ
Tutto a poter partire ha gia disposto il mio gradito amante.
「私の愛する恋人が出発の準備をもうすっかり整えてくれたわ」

sia per voi benigno il ciel.「天があなた達に優しくありますように」
◆祈願文または天に対する三人称の命令文。悪天候などでこの美しい森の風景が乱されないようにと天に願い、次に続きます。
Delle vostre ombre segrete mai non turbi 'l bel riposo vento reo, nembo crudel.
「暴風や残酷な雨雲が すばらしい憩いの場所だったあなた達の秘密の陰を決して脅かすことがないように」
◆「ombre segrete」って、何かもっと詩的な表現ないでしょうかね…2人が「御休憩(riposo)」していた森の中の人知れぬ暗がりを懐かしんでいるのでしょう。

<第9場>
メドーロ
Volo a correr sull'orme. 「大急ぎで後を追わねば」くらいでいいと思います。

<第10場>
アンジェリカ
Amor, caro amore!
◆どちらも愛の神を指しているので「愛の神よ、いとしい愛の神よ!」など。お願いしてるので、二度目はcaroをつけて媚びてる?のでしょう。
Dove m'ascondo? 「どこへ隠れよう?」

オルランド
se non vai nell'altro mondo.「あの世へでも行かぬ限りは」の方が感じでますね。

<第11場>
オルランド
perche al mio amor offeso al mio giusto furor non la rendete?
◆どこかに「彼女に」を入れましょう。イタリア語の構文通りだと、何故「彼女を」「mio amor offeso」と「mio giusto furor」に「rendete」しないのか?と亡霊と幽霊に言っている文ですが、そのままだと日本語になりにくいので。
e qual ombra adesso io voglio varcar la giu ne' regni del cordoglio.
「今や(そんな)幽霊となった私が望むのは あそこを下って嘆きの国へと渡ることだ」
◆giu は「下の方へ/地下/冥界/黄泉」
Di Caronte a dispetto gia solco l'onde nere
「カロンテには悪いが もう私は(船に乗って)黒い波を切って進んでいる」
◆a dispetto di〜「〜には悪いけれど/〜の立場を無視して」
◆川を渡って冥界に行くには、渡し守カロンテの船に乗せてもらわなければならないのに、彼が留守?だったのでオルランドが1人で勝手に船に乗っている幻覚を見てるのでしょう。
ecco di Pluto le affumicate soglie, e l'arso tetto.
直訳「ほら 煙が立ち込めるプルートの(館の?)入り口だ、 屋根が焼け焦げているぞ」
◆冥界の入口からモクモクと煙が昇っていて、上の方が燃えている光景じゃないでしょうかね?soglieはsoglia「敷居/(広義で)戸口・入り口」の複数形です。英訳はこれをsoglio「王座」(男性単数)と勘違いしたのか「throne」にしてますが、その前の定冠詞・形容詞は共に女性複数形なので、台本がsoglioをsoglieと誤植したのではないと思います。
ヤーコプス盤あらすじは「(Orlando) sees the smoking towers of Pluto's kingdom」となっています。

e gia dell'Erebo ogni terribile squallida furia se n' viene a me.
「(ケルベロスだけでなく)これもまた恐ろしい 冥界の青ざめた復讐の女神が 私の方にやってくる」
◆ogni terribileの「ogni(どの〜も)」は、CerberoもFuriaもどちらも恐ろしいという意味かと思われます。
(手元ブックレットでは「Furia」と大文字になっています)
Ma la furia, che sol mi die martoro「だが復讐の女神よ、私ひとりが苦しんできたのだ」
◆la furia は単数形、過去の文です
Or a strapparla io corro.
「さあ急いで彼女(プロセルピナ)を(メドーロから)引きはがしてやる」
◆corere a 〜「急いで〜する」
Vien meno il mio furore 「私の怒りが和らいでいく」
◆menoが入っているので、怒りがおさまる方向です
se si piange all'inferno anco d'amore.「地獄でも愛によって涙するのなら」
◆プロセルピナが泣いたのを見て、少し怒りの矛先をおさめていますね

Vaghe pupille,「美しい瞳よ」(後で出てくる箇所も同様)
◆複数形になっているので「目」ですね
che del pianto ancor nel regno puo in ognun destar pieta;
「涙はこの地獄でも 皆に憐れみを呼び覚ますから」(理由)
◆涙を見て弱気になりたくないので、泣くなと言ってるのでしょう

ト書き
Si getta furiosamente dentro alla grotta, che scoppia,
「怒り狂って洞窟の中に飛び込むと、洞窟が爆発して」
◆煙のようなものが勢い良く吹き出して洞窟のセット?が崩壊する感じかと思います。
e fugge per aria. 「虚空に消え去る」


[972] RE:オペ対【オルランド】第2幕 Name:トラジメーデ Date:2014/07/01(火) 22:36
REIKO様、ありがとうございます。
やはり、オルランドの「狂乱の場」は難物でした!
ヤーコプスのCDでもこの場面やたらドカーンとかゴォォーンとか
効果音がはいってますが、最後はやはり爆発がおこるんですね。
ヘンデルの時代でもそれができたというのは改めて驚きです。

第8場のアンジェリカのアリアの後半、とりあえずご指摘のとおりに直しますが
もっと詩的な表現ちょっと考えてみます。
「オルランド」のなかでも白眉というべきアリアですから

ついに第三幕ですね。先ほど何とか読めるようにした下書きを
少し書き込みました。まだ穴だらけですが、よろしくお願いします。



  



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