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ヘンデル何でも掲示板

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[1027] ガラケー版終了のお知らせ Name:REIKO(管理人) HOME Date:2017/03/31(金) 22:20 [ 返信 ]
当掲示板の運営会社1616BBSより連絡があり、2017年3月31日をもって、携帯電話(いわゆるガラケー)から利用できなくなるようです。
携帯からのアクセスが激減したためだそうです。
PCとスマホ版は変更ありませんので、今まで通り御利用ください。

(アクセス自体が全くできなくなるのか、閲覧のみで書き込みができないということなのか、詳細は分かりません)


[1026] 明けましておめでとうございます(保守) Name:REIKO(管理人) Date:2017/01/04(水) 13:17 [ 返信 ]
(長期に渡って投稿がないと掲示板が無くなるので、保守のための書き込みです)
良き一年でありますように♪


[1024] メサイアの和訳 Name:ルチーアのお針子さん Date:2016/01/07(木) 07:57 [ 返信 ]
はじめまして。

ヘンデルのメサイアが大好きでこじらせている20代の女です。
所属している合唱団でメサイアをやらせていただいたこと、
同じくオラトリオ『サムソン』のLet the bright Seraphim を歌う機会をいただいたことにより、
とりあえずメサイアだけでも訳させていただこうと取り掛かってみました。
(※聖書をひたすら打ち写すだけの作業と化しています。ジェネンズさん、聖書から歌詞抜き出すだけで変に手を加えないでくれてありがとう!英語が苦手な私でもなんとかなってるよ!)


現在17番まで写して、ちょっと休憩にと書き込んだところです。残りは明日以降となってしまいますがご了承くださいませ。

和訳は新共同訳にならっていますが、欽定訳聖書(メサイアの原典)と新共同訳で違う箇所(例:11番のバスのアリア、欽定訳だとイザヤ書9章1節、新共同訳は9章2節)というところはすべて欽定訳に寄せています。
少しでも、皆様のお役にたてれば幸いです。
オラトリオっぽくないオラトリオで有名なメサイアですが、個人的には宗教曲宗教曲したオラトリオよりお気に入りです。

オペラはあまり詳しくないのですが、どうか皆さんのお仲間になれればと思います。

寒い季節ですが、どうか皆様お体にお気をつけて。

[1025] RE:メサイアの和訳 Name:オペラ対訳プロジェクト管理人 HOME Date:2016/01/07(木) 19:37
ルチーアのお針子さん

「メサイア」の編集にご参加いただいた方ですよね。
オペラ対訳プロジェクト管理人です。横から失礼します。

プロジェクトにご参加ありがとうございます。
書き込みを拝見してちょっと気になる点があります。

>聖書をひたすら打ち写すだけの作業
>和訳は新共同訳にならっています

プロジェクトに書き込まれた和訳は「新共同訳」のテキストと同じものでしょうか?

こちらのページの記述によりますと「新共同訳」には著作権があります。
http://www.bible.or.jp/read/read10.html

正式に許諾を得た上で「写した」のであれば問題ありませんが、無断で複製した場合「処罰されることがある」と書いてあります。

あるいは「新共同訳」を「下訳にして自分で作文した」「参考にしつつ自分で訳した」ということでしょうか?このあたりの判断は微妙ですが、前者はたぶんアウトだと思います。

念のため確認したくよろしくお願いします。

なお、既存の訳文を流用して「メサイア」を完成させたいのであれば、ウィキソースにパブリックドメインの聖書テキストがあります。
https://ja.wikisource.org/wiki/%E8%81%96%E6%9B%B8

こちらを利用されるのがよろしいかと存じます。

[1015] オペ対《アレッサンドロ》第3幕 Name:REIKO HOME Date:2015/04/01(水) 18:39 [ 返信 ]
ではいよいよ第3幕です〜〜〜〜 (^-^)
<第1場>
ト書き
Clito sotto la guardia di Cleone 「クレオーネに監視されているクリート」

クレオーネ
E in qual maniera pensi o Clito appagar l’alma sdegnata dell’offeso sovrano? 「クリートよ、(おまえは)侮辱されて憤る王の心をどうやってなだめようというのだ?」
★あんなに大王を怒らせてしまったら、そう簡単には許してもらえないぞ、どうしてあんな無礼を働いたのだ?バカな奴め…と責めるニュアンス。
ma troppo audace fosti contro il tuo Re. 「だが自身の王に対して大胆過ぎた」
★過去の文です
☆クレオーネはクリートを監視している立場なので、このレチ全体もう少し威張った口調でもいいいと思います。

<第2場>
レオナート
S’apra. quella prigione infame 「開けろ、その不名誉な牢獄を」
eccoli pronti teco a sottrarsi al fin dal giogo vile di furiosa tirannia.「彼ら(マケドニアの将軍達)はあなたと共に 激怒した暴君の悪しき支配からついに逃れようと ここに準備ができています」
★eccoli の li はI Macedoni duci を指しています

クリート
o riformar tanto sfrenato orgoglio 「野放図な傲慢さを改めたい」
★神と自分を同一視する大王のことを言ってるのでしょう
Di viltade incapaci i Macedoni son 「マケドニア人は臆病でなどいられない」
★大王の強大な武力の前に、ひるむような者達でない…という意味では?
con voi sottrarmi vuo da giogo si vile 「私もあなた達と共に かくも惨めな支配から逃れたい」

クレオーネ
Abbattete le porte 「扉/戸を叩き壊せ/打ち壊せ」
★文字通りには「門を倒す」ですが、牢獄なので。次のト書きも同様です。
co’ suoi vendichera gli oltraggi miei.「彼の(大王が受けた)侮辱と共に私(が受けた)の侮辱の仇も討ってくれるだろう」
Saro qual vento Che nell’incendio spira 「私は火事場に吹く風のようになって」
★qual(e)⇒「〜のような/〜のごとき」

<第3場>
リザウラ
a lasciarne t’alletta?
「(取り戻した自由は)あなたに(ここを)去ることを誘いかけるの?」⇒「ここを去るつもりなの?」
Amiam del pari il vincitor del mondo. 「私たちは同じく世界の征服者を愛しているのです」
★ここで一旦切れます
ma sian ambo egualmente illustri e rari.「どちらも同じように名高く稀(な愛)だけれど」
★illustri e rari は affetti を修飾しています

Si m’e caro(ここにスペースが必要)imitar quel bel fiore che del sol si rivolge al fulgore 「そう、私は太陽の輝く方に向く そんな美しい花を見習いたい」
★m’e caro〜「私には〜することが好ましい」⇒「私は〜したい」
e s’appaga in mirar la sua belta 「そして(その花は)その美しさに見とれて満たされるの」
★la sua belta の「sua」が、fioreと sol(e)どっちの所有格か分からないですね…英訳でも「its」で不明です。文の主語はfiore なので普通なら「花の美しさ」ですが、意味的には「太陽の美しさ」でないと変だし…(^ ^;)
Pur diversa da fiore si bello 「でも(私は)そんな美しい花とは違うので」

ロッサーネ
Sento un’intensa 「intensa」⇒「interna」
Nume possente l’armi della bellezza a conquistar (chi←抜けてます) vince il mondo, aita.「全能の神よ、美という武器が世界の征服者をわが物にする手助けをしてください」
Rendimi a pieno avventurosa, 「私に幸運の絶頂を与えてください」
e in tanto l’alte fortune mie faran vanto.「そうすればいつしか 私のこの上ない幸運が あなたの自慢となるでしょう」
★faran ⇒ saran tuo (テンプレの誤記)

Brilla nell’alma un non inteso ancor dolce contento 「心のなかに まだ何か分からない甘美な満足が光り輝く」
★non inteso ancor は、これまでに経験のない感情なので、まだ自分で理解しきれない、何と捉えていいのかよく分からない…といった感じです。ここで一旦切った方が良いと思います。
azzurro brilla il mar se splende il sole,「太陽が輝けば海は青く輝き」(条件文)
★Si nella calma〜〜〜tranquilla l’onda.までは「そう、〜〜〜〜〜のように」と訳せば、前半の比喩だと分かりやすくなります。


[1016] RE:オペ対《アレッサンドロ》第3幕 Name:トラジメーデ Date:2015/04/02(木) 23:30
REIKO様、ありがとうございます。

ここでは第3場のリザウラのアリアが一番の難物ですね。
前半の3行、太陽の方に向く花(ヒマワリかな?)の美しさに見とれて、太陽のほうも満たされている、私もそうなりたいと読むのが自然でしょうか?
でも私は花じゃないから、アレッサンドロは私では満たされないかもしれない、でも彼に付き従いたい
・・・これではほぼ敗北宣言ですね
もうちょっと考えてみます


[1017] RE:オペ対《アレッサンドロ》第3幕 Name:REIKO HOME Date:2015/04/11(土) 18:57
>第3場のリザウラのアリア
返信が遅くなってすみませんでした。どうにでも解釈できる上手い?訳がないかな…などと考えているうちに余計分からなくなってしまって。(^ ^;)
「e s’appaga in mirar la sua belt?」⇒「そして花は太陽の美しさに見とれて満足する」とすると、前半では花も太陽もそれぞれ美しく、良好な関係を保っている雰囲気です。
で後半、それとは違う現実の自分と大王の関係(自分に辛い思いしかさせない大王と、それを一方的に追いかけている自分)を対比させている、と考えれば上手くまとまるような気がしてきました。

それで後半ですが…
Pur diversa da fiore s? bello,「けれども私はそのような美しい花とは違って」
vu? seguir chi mi strugge;「私を苦しめる人を追いかけたいの」★ここで一旦切ります
ma quello siegue solo chi vita gli d?.「でもその人は彼を 元気づけてくれる/生命を与えてくれる 人だけを追いかけている」
…となります。最終行は、大王の心がロッサーネの方を向いていることですね。
そう歌うリザウラを聴いたロッサーネの続くレチとアリアは、事実上の勝利宣言ではないでしょうか?

>ほぼ敗北宣言ですね
結局そ〜ゆ〜ことなんでは?(^ ^;)

<第4場>
リザウラ
Qual tormento crudel soffrir non fanno ambo assalendo un core ambizione ed amore! 「なんという耐え難い苦しみなの 野心と愛の両方がひとつの心に襲いかかると!」
Sciolgasi omai da tanti dubbi l’alma. 「もう幾多の疑念から心が解放されたら良いのに/自由になりますように」
cridel, se bella a gli occhi tuoi non sono?「酷いお方、あなたの眼に美しく映っていないのに?」
★cridel⇒ crudel、se は理由「〜なのに」
Prima di mirarti io gia t’amai per fama 「あなたにお会いする前から すでに私は名声あるあなたを愛していました」
★ここで一旦切れます
ed aver parte di tua gloria, io venni con mie squadre a seguirti in alte Imprese.「そしてあなたの栄光にあずかろうと わが一団と共に崇高な征戦の中あなたに付いて来ました」
Nel tuo valor piu l’amor mio s’accese.「あなたの勇敢さに ますます私の愛は燃え上がりました」
Di corrisposto affetto In te mi lusingai「あなたへの愛が報われることを待ち望んでいました」
★Prima di〜からここまで、過去の文です。ストレートな告白(笑)ですね。
toglimi al fine d’affannosa incertezza.直訳「私からすっかり取り除いてください、切ない不安を」
★incertezza は大王に愛されているのかそうでないのか、この愛は報われるのかダメなのか、はっきりしない状況ですね。場初めのレチ中の「 l’incertezza」と訳語を合わせた方が良いかもしれません。

アレッサンドロ
come toglier potrei il caro oggetto d’un amor si degno? 「どうして奪えようか、彼のこうも大切な愛の対象を」

リザウラ
Svelato il cor ti vedo 「あなたの本意がよく分かりました」
★あなたが明かした心の内が、自分に分かった…という言い方です
Ma d’alma generosa io non ti cedo.「でも寛大な心なら 私もあなたに負けません」
★インド王タッシーレの気持ちを思うとリザウラの方を選べない…という理由は、リザウラを傷つけずに&後腐れなく振るための大王の方便だと思うのですが、リザウラは言葉通りに受け取り、身を切る思いで愛する女性を朋友に譲る大王の心意気を「alma generosa」と言ったのでしょう(皮肉も入ってるかもしれませんが)。そして、そういう心なら自分も大王に引けをとらないくらい持っている…と言ってアリアに入ります。

L’Amor, che per te sento, brama te sol contento「私があなたに感じている愛は あなたの満足だけを望んでいます」
★動詞 brama の主語はL’Amor
a costo di mia pena 直訳「私の苦しみという犠牲の上に」
☆自分は犠牲となって三角関係から身を引くけれども、それは愛する大王の喜びのためであって、相手の女性のことなんか知ったこっちゃないわ!というアリアじゃないでしょうか?何か微妙に屈折してますね(笑)。

アレッサンドロ
Innamorato petto 「恋心」など、もっと簡単な訳語でもいいのでは?

<第5場>
タッシーレ
E qual fisso pensier sospende「いかなる気がかりにとらわれているのでしょうか」

ロッサーネ
e pensa al tuo scampo 「身の安全をはかってください」などでも

タッシーレ
morremo in tua difesa. 「命をかけてあなたを守ります」「死んでもお守りいたしましょう」など。
Vado, in battaglia a squadronar le schiere.「私は戦闘で部隊を指揮するために行きます」

アレッサンドロ
render confido tranquillitate all’armi「軍が平静を取り戻すと(余は)信じているのだ」
★戦闘がおさまる&戦いに決着が付くという意味かもしれません(そう訳した方が、次とのつながりが良いです)。
★confido の主語は一人称、ここで一旦切れます
e in un baleno 「そうしたらいち早く/即座に」

ロッサーネ
Numi eterni, ah,potrete a un tradimento d’eroe si grande abbandonar la vita?「永遠なる神よ、ああ、(あなた方は)かくも偉大な英雄の命を奪うような裏切りができますか?」
★大王も「神」ならば、仲間を殺すような裏切り行為ができるのか、まさかそれはないですよね!という切なる気持ち。
la virtude, il coraggio.
★「彼の〜」をつけた方が良いと思います。
vostra piu viva somiglianza in terra.「地上に生きる、まさしくあなた方の似姿」
★大王のことだと分かるような訳が良いかと思います。

impazienti 「耐え難いほどに」
tutt’i momenti 「いつも/絶えず/終始」★熟語です
le danno timore,la fanno sperar.「(嵐と静けさは)心に不安を与え(たかと思うと)、心をして期待させる」⇒「不安になったり 期待をしたり」
★ここまでの主語は「Tempesta e calma」で、le も la も「alma」を指します(前者は間接補語、後者は直接補語の人称代名詞)
ogni momento 「いつも/絶えず/終始」★tutt’i momenti と同義です
l’aspettar.「彼/あの人 を待つというのは」★動詞の前の代名詞を訳しましょう


[1018] RE:オペ対《アレッサンドロ》第3幕 Name:トラジメーデ Date:2015/04/15(水) 21:40
REIKO様、ありがとうございます。
こちらこそ、このごろ返信が遅れがちになってすみません
第3場のリザウラのアリア、納得がいきました。そのように修正してみます。
第4場と第5場もご指摘の通り修正することで、なんとなく解ってるかな・・ってところが
はっきり通じるようになりますね。


[1019] RE:オペ対《アレッサンドロ》第3幕 Name:REIKO HOME Date:2015/04/20(月) 20:24
では最後です〜〜〜♪♪♪
<第6場>
合唱
D’uom fiero nel soglio 「王座にいる暴君の」
si domi l’Orgoglio 「うぬぼれ/驕りよ鎮まれ」
s’abbatta il furor.「怒りよ打壊せよ」
★ここでは「fiero」と「Orgoglio」は悪いニュアンスの訳語が良いと思います。後半2行は三人称に対する命令文。

アレッサンドロ
Chi osera traditore assalire Alessandro?「何という大胆な裏切り者だ、アレッサンドロに攻めかかるとは?」
★oseraが良く分からないのですが、英訳によれば「大胆にも/図々しくも〜する」のようですね。こなれた訳なら「アレッサンドロに歯向かうとは大胆な奴め」とか。

レオナート
(Terror m’ingombra il petto)「恐怖で胸が一杯だ」
★ingombrare「占める、一杯にする」

クリート
(M’affideran sorpresa, orror, rispetto)「驚きと戦慄と尊敬で我が身も凍る」
★affideran⇒assideran「凍らす」

タッシーレ
A si nobil silenzio piu che al valor, ravviso i Macedoni tuoi 直訳「武勇にも増して、かくも尊い沈黙を守ったことで、マケドニア人達はあなた様のもの(味方)であると私は分かりました」
★クリートは王の配下のマケドニア人達を煽って反乱を起こそうとしたが、結局マケドニア人達は王が見参したら沈黙してしまったという意味だと思います(最終場のタッシーレのレチでその様子が述べられている通り)。第3幕・第2場でクリートは「マケドニア人は 臆病ではいられない」と言っていますが、想定していたほど好戦的でも大胆でもなかったんでしょうね。
Scoperti, o Sire e da catene avvinti son gli Ossidracirei che congiuraro farti perir sul trono.「そして陛下、王座のあなたを殺そうと企んだ邪悪なオシドラカの者達が見つかり、鎖に繋がれております」
★大王を殺そうと王座の天蓋に細工をしたのは、大王に反感を持つ身内(クリートなど)の裏切りではなく外部犯だったのです…という報告。これを聞いて次のクリートのレチが続きます。

クリート
Or che del tradimento Tutto svanito e l’offensor sospetto,「今や謀反を企んだ疑いはすっかり晴れた」

アレッサンドロ
Fa del trono su l’altrezza scintillar l’alme perfette la clemenza nel regnar. 直訳「寛容な統治は 完全な魂を 王座の高みにきらめかせる」
★altrezza⇒altezza

<最終場>
ロッサーネ&リザウラ
Spegni o supremo regnator de’ Numi dell’orrida civil guerra la face「神々の崇高な支配者よ、恐ろしい内戦の炎を消してください」
e a chi vittorie dai, rendi la Pace「そして勝利したものに 平和をもたらしてください」
★どちらも命令文です。

タッシーレ
e sommissione ottenne il perdono generoso.「(王の)寛大なお許しは服従を獲得した」
★寛容な支配者に人々は敬意を持って付き従った…という意味では?ペトルー盤英訳は主語と目的語が逆みたいな気が。

リザウラ&ロッサーネ
mostrano il giusto e il prode che prospera virtude e tua gran lode.「正義と勇敢さが 栄えある徳があなたの大いなる賛辞であることを 示してくれます」
★「il giusto e il prode」が主語、mostranoが動詞、che以下が目的節

アレッサンドロ
Si festeggi il bel giorno di mia tranquillita. 「余が平穏を取り戻したこの佳き日を祝おう」
da te sol vinto in generosa gara qui mi paleso「寛大さの競争にかけては おまえにだけは負けたことを私は(正直に)認めよう」
★残念ながらおまえには勝てなかったよ…と素直に認めるニュアンスです

ロッサーネ
Mio sol conforto!「私の唯一の心の支え/慰め!」

アレッサンドロ
In generoso onor bella ti cede il cor:「寛大な名誉では 美しい人よ、わが心はお前に敵わない」
★bellaはリザウラに対する呼びかけ

リザウラ
Amar m’e forza ognor il nobil tuo valor「私は高貴なあなたの勇気をいつまでも愛さずにはいられません」
★ m’e forza〜「私に〜は避けられない」
e sempre in me sara la bella fedelta del primo istante. 直訳「最初の瞬間の美しい誠実さはずっと私の中にあることでしょう」
★大王を好きになった当初の愛する気持ちを、これからもずっと自分の中に持ち続ける…という気持ち

アレッサンドロ
Cara, la tua belta in me sol regnera「愛する人よ、おまえの美しさだけが私を支配するだろう」
★soloは動詞regneraにかかっていて、その主語はla tua beltaです。他の女性でなく、ロッサーネの美しさだけが我が心を捕らえ続ける、ということ。
la calma del mio cor han posta il fato e amor nel tuo sembiante 直訳「運命と愛が おまえの面差しの中に わが心の平穏を置いていったのだ」
★今の訳でも間違いではないのですが、もうちょい詩的な?表現ができればなお良いかと思います。

ロッサーネ
Se v’e bellezza in me,「もし私に美しさがあるなら」
★v'eは「〜がある」の意味で、このviは「そこへ」など場所を表します。あなたにのviとは異なる用法です。
son bella solo a te 「あなたのためだけに美しいのです」
oggetto del desio「私の求めるお方」★大王に対する呼びかけ
bramo te sol, ben mio,「あなただけを愛します、わが良き人よ」
fedele amante「誠実な恋人よ」★これも呼びかけです

アレッサンドロ、ロッサーネ
Amico arrida il Ciel al nostro amor fedel「友なる天よ、我らの誠実な愛に微笑んでおくれ」
★amico はciel の修飾語で、文全体は三人称 ciel に対する命令文です

リザウラ
All’amista fedel「誠実な友情に(微笑んでおくれ)」

リザウラ、合唱
e questo ognor sara d’amor e fedelta giorno festante「そしてこの日がずっと愛と誠実の祝日となるだろう」
★テンプレの合唱部分1行目、ognorの代わりに間違ってgiornoが入ってます
***************************
★第3場冒頭のト書き、「Giardino」(庭)の訳が落ちていました。


[1020] RE:オペ対《アレッサンドロ》第3幕 Name:トラジメーデ Date:2015/04/26(日) 21:58
REIKO様、ついに最後まで見ていただきありがとうございました。
あとちょっと「詩的な表現」をひねりだして完成させたいと思います。


[1021] RE:オペ対《アレッサンドロ》第3幕 Name:REIKO HOME Date:2015/04/27(月) 23:15
トラジメーデさん、お疲れ様でした。
こちらこそ、楽しかったです♪
それで忘れてました、「アリアへジャンプ」は第3幕・第3場、ロッサーネの「Brilla nell'alma」くらいしかないですかね?


[1022] RE:オペ対《アレッサンドロ》第3幕 Name:トラジメーデ Date:2015/04/29(水) 11:45
REIKO様、かさねがさねありがとうございました!
最後のアレッサンドロのソロも修正しました。
あまり詩的じゃなくて、どちらかと言うと説明的ですが・・

「アリアへジャンプ」のほうですが
「Brilla neii'alma」を入れてるアリア集は多いですね!
私の手持ちを探したところ、対抗する(?)リザウラのアリアでは、第1幕第6場の
「No, piu soffrir non voglio. 」が
サンドリーヌ・ピオーとジモーネ・ケルメスのアリア集に入ってます。

そうそう、シュトゥッツマンの「影のヒーロー達」アリア集に
第3幕第2場のクレオーネのアリア「Saro qual vento」が!


[1023] RE:オペ対《アレッサンドロ》第3幕 Name:REIKO HOME Date:2015/04/29(水) 23:30
>最後のアレッサンドロのソロも修正
はい、すっきり分かりやすい表現になったと思います。

>Brilla nell'alma
これは文句なしに名アリアですよね。やはりこのオペラ中では一番印象に残ります。
歌手がこぞって歌うのも頷けます。

>No, piu soffrir non voglio
それじゃこちらも「ジャンプ」に入れてもらいましょう。リザウラに恨まれないように(笑)。
(オペ対の伝言板に書き込んでおきますね)
大王の曲はアリア集でもあまり見かけませんね。ライバルの女性2人に気を使うあまり、ヘンデルの筆も彼のアリアに今ひとつ力を出し切れなかったのかもしれません。

>クレオーネのアリア
あ、そうですね!ほんと細かいとこまでリサーチしたんですね。
まあこれは例外的選曲なので、ジャンプさせなくてもいいでしょう。


[1005] オペ対《アレッサンドロ》第2幕 Name:REIKO HOME Date:2015/02/25(水) 17:22 [ 返信 ]
では第2幕に入ります〜 \(^-^*)
<第1場>
ト書き
Ritiro Ombroso nel Giardino.
★rotiro ⇒「人里離れた場所」、ombroso ⇒「日陰になった」なので、「庭の隅、木陰になっているところ」など

ロッサーネ
Solitudine amate 「愛おしい孤独/静寂よ」
★呼びかけです
In cui sfogarmi lice una fiamma infelice「ここでは不運な情熱を打ち明けることが許される」
★今静かな場所に一人でいる状態なら、辛い愛に苦しんでいる気持ちを露わにすることができる…と言っています
voi le sventure mie deh consolate
★この文の「voi」は Solitudine を指しているので、「あなた」とは訳さない方がいいと思います。
ei sol mi sembra degno dell’amor mio 「私の愛に値するのは彼だけだと私には思える」
ma in quel core infedel non regno sola.「でもあの不実な心を支配しているのは私だけではない」
Amero le mie ferite,「私は我が傷を愛するわ」
purche vengano guarite, dalla man che mi piago.「もし私を傷つけたその手で(傷が)癒されるのなら」
★「Languiro. Sperero?」で一旦切れ、その後3行がセットです
★vengano guarite ⇒<「venire+過去分詞」で受動態、主語はferite

Sento il sonno che vela le stanche luci mie con l’ali placide.
直訳「疲れた私の目を穏やかな翼で覆う眠気を私は感じる」なので自然な日本語だと「疲れた私の目を眠気の穏やかな翼が覆うのを感じる」などでしょうか。
al fin dolce riposo, cedo agl’inviti tuoi. 「優しい安らぎ/眠りよ、とうとう私はおまえの誘いに屈するわ」
★強い眠気に誘われている様子です
☆このアリアで「ombre」は場冒頭のト書きと合わせて「木陰」などと訳せば良いと思います。「オンブラ・マイ・フ」と似たような状況設定ですね。

<第2場>
アレッサンドロ
Eccola in preda al sonno, in grembo all’erbe「おや、彼女が草の中で眠るがままになっているぞ」
★Eccola⇒「あ、彼女だ!/こんな所に彼女がいるぞ!」というニュアンス、in grembo a〜 は熟語で「〜の中で」。in preda al sonno は今風の言い方だと「爆睡」ですね(笑)。

リザウラ
(Piu non vuol gelosia ch’io mi ritiri)「嫉妬でもう隠れているわけにはいかないわ」
★舞台の上で「ritirare」(引っ込める)は、他の人物に分からないように隠れていることなので、そう訳せば大王の前に出ていったのが分かりやすいかと。

アレッサンドロ
Abbi qualche pieta del mio martire 「わが苦悶に何らかの哀れみを」
★二人称に対する命令文です
Dall’occaso all’aurora
★文字通りには今の訳で良いのですが、日没⇒西、日の出⇒東で、西から東まで(全世界が)という意味ですね。
Crudel tu ridi, e taci?
★笑っているだけで何も言ってくれないなんてアリかよ?という感じの訳がほしいです

Lasciandomi qui sol, presso a Rossane,「(リザウラが)私をここに一人ロッサーネのそばに残していった(のは)」
favore, non dispetto fece partendo al mio verace affetto.
「嫌がらせでなく 余の真の愛に対する親切な行為だったのだ」
★リザウラが自分とロッサーネの愛を認めてくれたと単純に勘違いし、続いてロッサーネに迫る大王(笑)

E quel che piu m’aggrava 「さらに私にとって屈辱なのは」
barbara e l’una d’esse, e l’altra e schiava 「あいつらの一人は野蛮人(蛮族/異民族)で、もう一人は奴隷ということだ」
★リザウラはスキタイの王女、ロッサーネは捕虜であることを言っています。偉い人間ならともかく、明らかに自分より「下」の女性に愚弄されて、大王はマジギレしてますね。
Son amante, si e ver 「余は恋をしている、それは事実だ」
Quando l’amor volesse lasciarli andare inulti 「愛が彼女らの罪を許しても」
★愛情が彼女らの非礼を許したとしても、威厳ある王の立場であのような侮辱に耐えるべきではない、と言い放ってアリアに入ります

Vano amore, lusinga, diletto「空虚な愛よ、媚よ、楽しみよ」
★呼びかけです
cedete al dispetto che m’agita il cor. 「余の心をかき乱す怒りに屈せよ」
★命令文です
In odio ed asprezza degenera amor.「愛は憎しみと厳しさに変貌してしまうのだ」


[1006] RE:オペ対《アレッサンドロ》第2幕 Name:トラジメーデ Date:2015/02/26(木) 22:20
REIKO様、ありがとうございます。
第1場と2場は修正のおかげで
読んでクスクス、ゲラゲラと笑ってもらえる可笑しみが
なんとか出てきたんじゃないかなと思います。


[1007] RE:オペ対《アレッサンドロ》第2幕 Name:REIKO HOME Date:2015/03/04(水) 17:27
>読んでクスクス
大王が歌っていた内容を、女性陣が皮肉っぽくそのまま歌って返すところは、なかなか楽しい台本の工夫ですね。
大王役のセネジーノは内心面白くなかったでしょうね〜、女性歌手にからかわれるようなシーンは。

<第3場>
リザウラ
Tiranna passion
★tiranna⇒暴君のような⇒手に負えない/暴れ回る、passion⇒激しい恋愛感情/情熱
lasciami in pace 「私をそっとしておいて/私に構わないで」
★熟語的表現です
Vedi che〜 「(あなたは)〜だと知っているでしょう?/〜だと分かるでしょう?」
e tu pur〜 「それなのにあなたは〜」
fa guerra
★文字通りの「戦いを起こす」でも良いですが、熟語で「武力に訴える」という意味もあります。タダじゃすまない、力づくでタッシーレの願いを潰しにかかる、というようなニュアンスが欲しいですね。

タッシーレ
Ei, sol Rossane adora 「彼はロッサーネだけを熱愛し」
★solを訳出しましょう
Sempre fido e disprezzato infelice abbandonato t’amero, bella tiranna
★(今まで)嫌われようが惨めに捨てられようが、ずっと(リザウラに)忠実であり続けた、だからこれからも愛していくだろう、という気持ちが分かるように。現訳だとアリア2行目までと3行目の繋がりが悪いです。
ma poi sovvienti che〜
★「sovvienti」が分からないのですが、英訳では「心に留めて/覚えておいてくれ」となっていて、che 以下がその内容です。ma poiは、ここでは逆接でなく強意かもしれません。(そうでないと T’amero と上手くつながらないので)
che provata ne i tormenti la costanza non inganna
「苦しみの中で試された(試練に耐えた)揺るがぬ心は、裏切りはしないと」
★アリアの1〜2行目と対応しています。このアリアは前半も後半も同じこと言ってますね。辛い中、今までもずっと愛してきたから、これからも愛し続ける、耐えてきた心は強いんだ!どうだ思い知ったか!…という感じでは。

リザウラ
Pur troppo veggio〜
★向かった「みたい」ではなく、向かったと「悟った」状態です
fuggir chi siegue et ama! 「追い求め、愛する者から(愛は)逃げていく」
amar chi non mi brama! 「私を望んでいない人を愛してしまう」
★どちらも chi 以下は(主節でなく)目的節
risolvi non amar 「(もう)愛さないと心に決めて」
Ahi! Che no’l posso far 「ああ!私にはそんな(愛さない)ことはとてもできない」
E forza del destin la mia costanza.「私の心が揺るがないのは運命の力なのだから」
★強い運命がそうさせるのだから、この愛を断ち切ることなど到底無理という気持ちですね。


[1008] RE:オペ対《アレッサンドロ》第2幕 Name:トラジメーデ Date:2015/03/05(木) 22:16
REIKO様、ありがとうございます。
第3場修正していきます。
いつもながら私が勘違いしていた箇所がよくわかりました。
特に最後のリザウラのアリア
fuggir chi siegue et ama!
amar chi non mi brama!
は、どちらもアレッサンドロのことを言ってるのであって
タッシーレはまったく眼中にないのですね・・

なので(?)タッシーレのアリアは
>耐えてきた心は強いんだ!どうだ思い知ったか!…という感じ
じゃなくて、ちょっとMっぽくしてみました。いかがでしょう?


[1009] RE:オペ対《アレッサンドロ》第2幕 Name:REIKO HOME Date:2015/03/09(月) 18:26
>タッシーレはまったく眼中にないのですね
そうですね〜、リザウラは彼のアリアを脇で聴いているはずですが、頭の中は大王のことばかりな感じです。脇役も多少は歌わせなければならないので、無理矢理ここにアリアを押し込んだんでしょう。

>タッシーレのアリア
前半は良いんですけど、「たとえあなたに 苦悩を感じさせられたことを思い出しても 」は、かなり原文から離れてしまいますね。
「provata ne i tormenti la costanza」⇒「la costanza provata ne i tormenti」⇒「辛い試練にもくじけなかった揺るがぬ思い」は「裏切らない」ことを「心に留めておいてください」とリザウラに訴えているので。
(でも全然聞いてもらえなくてガッカリ…というw)

<第4場>
ロッサーネ
Fei gran forza a me stessa 「私には勇気のいることだった」
★熟語的表現です
In fargli dir che qui l’aspetto 「ここで待っていると彼に言うことは」
e voglio farmi ancor maggior forza per ottener mia libertade 「そして我が自由を得るために さらにもっと勇気を出すつもりよ」
Lasciar si degno oggetto e di lede e d’amor? 「こんなにも賞賛と愛に値する人を捨てる(ことができるの)?」
★前の puoi? から続いています
Si, si, lasciarlo. 「ええ、ええ、彼を捨てるわ」
Caro infedel! 「愛すべき不実な人が!」

アレッサンドロ
Al par che quella.「栄光と同じようにな」
★quellaの指示対象を訳出した方が日本語として自然

ロッサーネ
cosi a ragion dirai 「あなたは当然このようにおっしゃることでしょう」
★a ragion(e) ⇒正当に、当然のこととして
Amai Rossane, e la mia gloria amai 「余はロッサーネを愛した、我が栄光も愛したと」
★主語は1人称、過去の文です

アレッサンドロ
Renderti liberta, perche mi lasci? 「おまえに自由を与えるとは(不吉な要求だ)…なぜ私を捨てる?」
A qual periglio or deve espor se stesso il mio verace affetto! 「余の本当の愛情が今やこんな危機にさらされねばならぬとは!」
★il mio verace affetto が主語です
Al sol pensar che abbandonarmi puoi 「おまえが私を捨てるかもしれぬと考えただけで」
★動詞の主語を訳出し、puoi<potereは可能性「〜するかもしれない/あり得る」と取ると、自然な言い回しになると思います
sento passarmi al core lo sconosciuto ancor gel del timore.直訳「余の心にこれまで体験したことがないような凍りつく恐怖が通りすぎるのを感じる」
Ah! pur troppo tu saise「ああ!あいにくだがおまえは分かっているではないか」
se alla prova maggior, crudel, mi sforzi.「さらなる(愛の)証を無理強いするとはな、残酷な女よ」
★Ah! pur troppoからmi sforziまで、おまえは自分が愛されていると知っているからこそ、それを試すような要求をしてるのだろう…と、大王にしては(笑)穿った見方をしてますね。

ロッサーネ
suoi ritornar talor
★suoi ⇒ suol(テンプレの間違い)で、「時折戻ってくるものです」

アレッサンドロ
Cangiato ho sorte con la vezzosa prigioniera 
★直訳が「私は愛らしい囚人が原因で 運命を変えた」なので「愛らしき囚人が余の運命を変えてしまった」になります
fingere a danni miei no piu non devo Con Lisaura.「もう犠牲を払ってまでリザウラに(愛している)振りをしてはいけない」

<第5場>
リザウラ
che vince altrui, ma vince piu se stesso.「他の者を打ち負かすだけでなく、自分自身に勝ったのですから」
★対立を示す ma のニュアンスを訳出すると、↑こうなるかと思います。
quei regni 
★複数形なので「かの国々」「諸国」など。quei は話し手から少し離れたものを指しています。

アレッサンドロ
Questo e lo scopo degli eroi piu degni.直訳「これぞ より賞賛に値する英雄の目指すものである」
volto e il pensiero 「(わが)思いは〜に向いている/〜に思いを馳せている」
Su miei nuovi acquisti presto fara ritorno l’alma luce del giorno.「余が新たに征服した地の上に たちまち恵み多き陽光が戻るであろう」
★alma は、形容詞 almo「恵みをもたらす/神々しい/至高の」が女性名詞luceの修飾で変化した形です

リザウラ
nel gran Sentier d’onore aver qualche riposo In compagnia d’amore?「栄誉への偉大な道のりに 愛を伴って 何がしかの安らぎを得ることを」
★qualche「何らかの/ある種の」。リザウラは遠回しに自分も遠征に連れて行って欲しいと言ってるのでしょう。(でもサッパリそれに反応しない大王…笑)

アレッサンドロ
Son pene d’Amor, Bellezza:
★「d'」は誤挿入、テンプレの誤記? Son pene Amor, Bellezza で「愛と美は苦しみをもたらす」
E’ poco il tuo Diletto E’ Troppa la sua Pena.
★tuo⇒suo の間違い、「(その/愛の)喜びはわずかで 苦しみは多い」
★suoもsuaもその後の名詞の性によって変化しているだけで、ここでは「その⇒愛(すること)の」の意味です。「彼の」「彼女の」とはなりません。

リザウラ
e finta liberta ne’ detti suoi.「彼の思うがままの物言いも見せかけのものだわ」
vuol goder libertade e piu la stima 「自由を享受し、さらには尊重されたいと望むものよ」
chi dura servitu provato ha prima 「これまで辛い隷属状態に耐えていた者は」

se per sorte scampera,「運良く(罠から)逃れて(自由になっ)たとしても」
no non torna un’altra volta a quel bosco ingannator. 「その騙された(安全だと思ったのに罠が仕掛けられている)森へ 二度と戻ろうとはしない」
★リザウラは、自由の身になったロッサーネがもう大王のもとに戻らないだろう…と(自分に都合良く)思っています。それを比喩的に言ったもの。
Dolci brame abbandonate 「見捨てられた甘い熱望よ」
★呼びかけです
a quest’alma ritornate 「この胸に戻っておいで」
La speranza lusinghiera piu che mai v’alletta ancor.「喜ばしき希望が前にも増してお前達(熱望)を誘っているわ」
★piu che mai「これまで以上に/前にも増して」

☆第4場では、大王から自由を許されたロッサーネも、彼の元を離れる決心がつかずに結局戻ってくると歌い、それを聞いた大王は彼女を選ぶ決心をしています。第5場で大王はリザウラに、ロッサーネを自由にしたことは知らせても、自分の本心までは伝えてないため、リザウラは「自由になったロッサーネが大王のもとを離れれば、自分のチャンス!」と舞い上がっているのでしょう。
第4場ロッサーネの小鳥のアリアと、第5場リザウラの牝鹿のアリアは、対になっています。2人のプリマを平等に扱おうと気を使っている様子がありあり…(^ ^;)


[1010] RE:オペ対《アレッサンドロ》第2幕 Name:トラジメーデ Date:2015/03/12(木) 22:03
REIKO様、ありがとうございます。

私はところどころ逆の意味に訳しちゃってましたね。
あーイタリア語はむずかしい

テンプレートのテキストがところどころ間違ってる?というのは
いくつか見つけてて、ペトルー盤のリブレットにあわせるように直しているのですが
いくつか見落としてるのがありますね。
時間が取れればこの後の部分も照合してみます。


[1011] RE:オペ対《アレッサンドロ》第2幕 Name:REIKO HOME Date:2015/03/19(木) 20:17
>ところどころ逆の意味に
やはり日本語で読んで何となく意味が「???」の部分は、訳し違いがあることが多いですね。
では気を取り直して、続きを…(^-^)

<第6場>
アレッサンドロ
★レチ中の地名固有名詞はどうしましょうかね、「Battriani」はバクトリアのことだと思いますが、「Massageti」が何のことだか分からないんですよね(それっぽい言葉で色々検索してみても、何も出てこない)。
「Bucefalonia」は、大王の愛馬ブケパロスの名前をとった新都市アレクサンドリア・ブケパロス(異称としてブケパリアなど)のことではないかと。
Wikipedia↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%82%B1%E3%83%91%E3%83%AD%E3%82%B9
日本で良く知られているニケア以外は、イタリア語の読みをそのまま使うのもひとつの手です。

Bucefalonia di Belone 「Bucefalonia はベローネ(←こちらが人名)のものだ」
Tutto s’acquisti, e sia la gloria sola mia, ma vostro il mondo 「全て(国や都市などは お前達が)得よ、栄光だけが余のもので、世界はおまえたちのものだ」
★自分は勝利の栄光だけで良く、勝ち取った領土などは部下に与える…と太っ腹なところを見せ、次に続きます
Cosi il figlio di Giove nel mostrarsi benigno, da del genio del padre eccelse prove
★逐行的には今の訳で大体合ってるのですが、通して読んだ時に分かりにくいので少し直しましょう。
「このようにしてジュピターの息子(大王自身のこと)は」「寛容な態度をもって」「父の気高き精神を証するのだ」など。
父ちゃん(笑)の素晴らしさを息子の態度で示してるんだぞ〜〜!どうだ!という気持ちでしょうか。

クリート
Dal figlio di Filippo
「フィリッポ様のご子息からであれば 」などとした方が、次とスムーズにつながります。
Del Materno pudor non sei zelante.「あなたはお母上の恥じらい(を思いやること)に熱心でない」⇒「お母様を汚すおつもりですか」など
★大王がジュピターの息子だと言い張ることは、母に当たる女性も関わってくる話なので。

ト書き
Da di piglio ad un’asta d’un soldato
★ここで「asta」は(古代・中世の)「槍」だと思います。
va a ferir Clito (槍なので)「クリートを刺そうとする」
Cade per cospirazione la copertura del trono
★la copertura は「天蓋」の方がピッタリくるのでは? 「天蓋が崩れ落ちる」ですね。

アレッサンドロ
Qual tradimento! 「何たる裏切りか!」

タッシーレ
Al solo tuo periglio precipito la ruinosa mole.
「あなた(様)だけを危険に遭わせようと/あなた様の命を奪うために (天蓋が)大崩落したのです」

アレッサンドロ
Ma si vegli all’altrui perfidia rea Che cospira a miei danni「だが余に危害を与えようと企む他の悪徳者に注意すべきだな」
allor ch’io penso A generosi benefici.「余が寛大な恵みに心を配っていている時(でさえ)も」
★勝ち取った領土を部下に分け与えようとする場で、陰謀のため天蓋が崩落したので、ジュピターが守ってくれる身であっても、いつ何時も油断がならない…と
Mi rispondi di Clito: e tuo prigione.直訳「(おまえは)私に対しクリートの責任を持ってくれ:彼はおまえの囚人だ」⇒「責任を持ってクリートを見張るように」

クリート
Eccoti privo di difesa il petto 直訳「無防備であなたに晒している胸がここにあります」
v’Immergi pur quell’asta 直訳「そこにあの槍をどうぞ突き刺してください」
rendimi pur l’oggetto Dell’Ira tua, non de’ sospetti tuoi.直訳「私をどうかあなたの怒りの対象にしてください、あなたの疑いの対象ではなく」
★大王をジュピターの子と認めない自分の態度に対し怒った大王に殺されても構わないが、陰謀を企てたのも自分だとは疑われたくない気持ち。
gia quasi tutto〜 (「かつて」ではなく)「もう ほぼすべての〜」
al confine omai degli anni spesi per te fra stragi e morti「もう何年もあなたのために殺戮と死の間で過ごしてきたのです」
★al confine fra stragi e morti で「殺戮と死の境界で」になります。殺戮も死も同じようなことなので「死線をくぐり抜けてきたのです」などとすればカッコ良い?
Ah se ti spetta, trafiggi 直訳「(クリートは)あなたに属するのですから 突き刺してください」
★自分はこれほどまであなたに忠誠を捧げてきた者なのだから…と言いたいのでしょう。ここの se は「もし〜」よりも、理由と取った方がいいと思います。
eccoti il sen 「ここにわが胸が(あります)」

クレオーネ
s’appaghera dell’Innocenza 「(大王はあなたの)純真さに(いずれ)気も済むことでしょう」

タッシーレ
Vado a raccor sotto le lor bandiere pronte al tuo cenno l’indiane schiere.「あなた(様)の指示に備えて インドの部隊を軍旗のもとに召集しに行ってきます」


[1012] RE:オペ対《アレッサンドロ》第2幕 Name:トラジメーデ Date:2015/03/22(日) 20:44
REIKO様、ありがとうございます。

>★レチ中の地名固有名詞はどうしましょうかね、
私もニケーア以外はピンとくる地名がなくて
Battrianiはバクトリアにしておきましょう。
大王の愛馬ブケパロスは調べたのですが、馬にまで領地をあげたのかと思ってしまいました


[1013] RE:オペ対《アレッサンドロ》第2幕 Name:REIKO HOME Date:2015/03/26(木) 17:58
では第2幕最後です〜〜
<第7場>
ロッサーネ
Che infausta nuova! 「なんと不吉な知らせ!」
★nuova「知らせ」(英語の news と同義)
Che veggio! 「一体どういうこと!」など。信じ難いことが起こった時の驚きの表現です。
soto quelle ruine L’alma grande spiro.直訳「あの崩壊の下で 偉大な魂が息を引き取った」
★soto ⇒ sotto(テンプレの誤記)、「あの崩壊」は崩れ落ちた天蓋のことで、「偉大な魂」は大王を指しています

アレッサンドロ
Oh gradito periglio!
Che la difficil tanto e tanto scura In amor verita, scopri al mio ciglio.
「ありがたい災難よ! (おまえは)あの気難しくて理解し難い彼女が真の愛情を抱いていることを、私の目に明らかにしてくれた」
★天蓋の崩落で大王が死んだと思ったロッサーネが気絶⇒本当に自分のことを愛していた証拠…と大王は取ったわけです。 la difficil tanto e tanto scura は、これまでのロッサーネのプライドの高さや、はっきりしない態度を指してるのでしょう。(彼女がそうなってるのは、二股かけてる大王のせいだと思うのですが…)
dopo il tuo scampo fortunato a pieno poiche t’accoglie in seno.「惨事を逃れた後でこの上ない幸運だ、おまえを胸に抱きしめているのだから」
★テンプレの tuo ⇒ suo 。前行の il caro amante を指しています(要するに大王のこと)。

ロッサーネ
Che piu mi giova celarne i moti!「これ以上私の(愛する)気持ちを隠していて何の役に立つでしょう!」
★完全に陥落しましたね(笑)

<第8場>
レオナート
Sire, il popol gia vinto.(←ピリオド不要)l'armi ripiglia
★訳文中の「ついに」は要りません。

アレッサンドロ
Con nuovi lauri in fronte aspettami cor mio.「新たな月桂冠を額に付けた余を 待っていてくれ、愛する人よ」
★Con nuovi lauri in fronte は大王の方なので、言葉を補うと分かりやすいです。cor mio はロッサーネに対する呼びかけ。

ロッサーネ
ma piu fedel, ma piu amoroso 「(私に)もっと誠実に、もっと愛情深く(なってください)」
★無事に帰ってきたら、もう他の女に目移りしたりせず、私だけをたっぷり愛してくださいね…と懇願しています。ma は催促のニュアンス。

アレッサンドロ
Il cor mio ch’e gia per te tutto amore e tutto fe, con piu gloria tornera, 「すでにおまえに愛と誠実の全てを捧げている余の心は さらなる栄光と共に戻るであろう」
ma non gia piu amoroso e piu fedel「これ以上愛情深く誠実なことがあるだろうか」
★勝利して無事帰ってくることが、何よりの愛であり誠実さだという意味では?
Per mercede e per onor dell’affetto e del valor 「愛情への褒美と勇気を称えるために」
★「mercede dell'affetto」「onor del valor」と組み合わせるのだと思います。
spera sol che tua 〜
★主語がアリア冒頭の「Il cor mio」なので、「余の心は」を補うと分かりやすいです。

ロッサーネ
Risolvo o rianimata o no, di sempre amarlo. 「決めたわ、愛されてもそうでなくても 変わりなく彼を愛すると」
★rianimata ⇒ riamata (テンプレの誤記)、女性形になってるので、ロッサーネ自身を修飾する語です
qual mai piu degno oggetto puossi trovar d’ammirazion, d’affetto?「彼以上に称賛と愛しみに値する人に 今まで出会ったことがあっただろうか?」
Dica il falso, dica il vero 「嘘を言っているとしても、真実を言っているとしても」
quel bel labbro 「あの/彼の美しい唇が」
★大王が退場した後なので、「この」だとロッサーネの唇のように思えてしまいます。
Si ben finge, tanto piace 「(彼の唇が)上手く振りをするほど、とても魅力的だわ」
che sentirlo un di verace fa quest’alma sperar.「いつの日か (彼の唇が)真実を(言うのを)聞くと この心に期待させるから」
☆この期に及んでまだ大王が嘘をついてるかも…なんて言わなくてもいいと思うのですが、そういうロジックで展開しないとアリアの歌詞にならないのかも…(^ ^;)


[1014] RE:オペ対《アレッサンドロ》第2幕 Name:トラジメーデ Date:2015/03/30(月) 22:24
REIKO様、ありがとうございます。
週末いろいろ用事があってちょっとサボっていましたが
修正していきます。
ついに第二幕まで終わりましたね。

第三幕はやや短い(その分あっけなく終わっちゃうんだなと訳してて感じましたが)のでスイスイと終わるといいですね。またよろしくお願いします。


[989] オペ対《アレッサンドロ》第1幕 Name:REIKO HOME Date:2015/01/06(火) 19:54 [ 返信 ]
トラジメーデさん、遅くなりました、すみません。(^ ^;) では始めます〜

<第1場>
ト書き
ascende sul muro di〜 
★これから登るのではなくて、攻城塔から城壁の上部に乗り移った状態です。続くレチのカッコ内ト書き「all'arrivo di Alessandro〜」は、城壁上のアレッサンドロの姿を見て、防御兵が恐れおののいて?逃げたんですね。

アレッサンドロ
e tanto basti. 「それで(おまえは)十分だろう」⇒「恐れいったか」など。主語が二人称です。

ト書き
ne respingono gli assalitori e la machina
「そこから攻撃者と攻城塔を撃退しようとする」

<第2場>
レオナート
pronto soccorso al Re si porga 「急いで王を救出すべし」

ト書き
vedesi Alessandro con alcuni nemici morti attorno, difendersi agli altri
「アレッサンドロが数人の敵の死体に囲まれ(←襲いかかってきた間近の敵をやっつけたということ)、他(の敵)から身を守っているのが見える」
che vengono fugati da Leonato e da' suoi Macedoni
「彼ら(他の敵達)はレオナートと彼が率いるマケドニア兵によって追い払われる」
★ここのレオナートの言葉とト書きで、城壁を/が「打ち倒せ」「倒れる」とありますが、「叩き壊せ」「打ち崩せ」「倒壊する」のような言い方が、城壁にはふさわしいんじゃないでしょうか?

レオナート
per privata palma. 「御自身の(個人的な)栄誉のために」
la pubblica salvezza 「万人の安全は」とか。
★もし王が命を落としたら、我々の安全は誰が守るのだ?と言いたいのでしょう。

アレッサンドロ
piu che consiglio (consiglio ⇒「慎重さ・熟慮」なので)「慎重になるよりも」など。
se risparmiar volessi i giorni miei 
★今の訳で合っていますが、そのままだと意図が分かりにくいので、「節約する」⇒「無駄に使わず大事にとっておく」、「私の日々」⇒「我が人生、命」と考えて、「もし私が自分の命を大切にしようとしたら」などはどうでしょう。
自分の命を惜しむような者は軍を率いる資格がない、と言いたいのですね。

Purche si acquisti onor, vivasi meno.「名誉を得んとすれば長くは生きられない」
★この行で独立した一文です
Sempre felice muore, chi muor pugnando alla Vittoria in seno.
「常に至福のうちに死ぬのだ、胸に勝利をいだいて戦いに死ぬ者は」

<第4場>
ト書き
a vista del muro atterrato. 「壊れた城壁を見る」
リザウラ/ロッサーネ
Che vidi? Che mirai?
★どちらも、激しい攻防の跡である壊れた城壁を見て驚いている言葉なので「まあ何てこと!」のように意訳してもいいと思います

リザウラ
Gloria precipitosa!
★これは難しい…(^ ^;) 城壁を突破したのはすごいことだが、あまりに過激なのでは?というニュアンスでしょうか。
「呆れた戦果ね!」とか…
次のロッサーネ「Ambizion perversa!」も、大王の大胆すぎる野望に邪悪なものを感じてる言葉です。

リザウラ&ロッサーネ
Cosi l'alme discordi, ne temuti Infortuni, Amore accordi.
直訳「こんなにも対立する(二人の)心を 恐ろしい災難の中で 愛が和解させてくれますように」
戦争のような苛酷な状況下で、普段はいがみ合っている二人の心が、大王を思う共通の愛情で和解できたら良いのに…という気持ちでしょう。
「Amore accordi」はAmoreへの三人称命令文か、または願望を表わす文です。


[991] RE:オペ対《アレッサンドロ》第1幕 Name:トラジメーデ Date:2015/01/09(金) 23:06
REIKO様
ちょっと遅くなりましたが、あけましておめでとうございます
4場まで見ていただきありがとうございました。
これでいいのかな? あるいは、ちょっと言葉足らずでは?と
自分でも思っていた箇所をご指摘いただき、ありがとうございました。
私もあちこち見直していきますので、またよろしくお願いします。

第3場の
Gloria precipitosa!
Ambizion perversa!
は、言葉数が少なくていろいろな取りようがあり、難しいですね。
私は、リザウラは単純に「敵をやっつけて城も壊しちゃったのね、すごーい、Gloria precipitosa!」
ロッサーネは「でも先頭に立って戦っていたアレッサンドロ様は?もしかして?Ambizion perversa!」
で、リザウラも心配になって次のデュオ
Se Alessandro peri ‥
というふうに解して見ましたがどうでしょうか


[994] RE:オペ対《アレッサンドロ》第1幕 Name:REIKO HOME Date:2015/01/17(土) 17:29
あ…あけましておめでとうございます、を忘れてました。(^o^;)
こちらこそよろしくお願いします。

>リザウラは単純に「敵をやっつけて城も壊しちゃったのね、すごーい、Gloria precipitosa!」

Gloriaは100%良い意味の言葉ですが、precipitosaは「性急な・軽率な」というややマイナスの意味も含むので、リザウラ的には「すごーい!…けど快進撃すぎるわ、大丈夫???」という気持ちではないでしょうか。
それで2人供、大王にもしものことがあったら…と一緒に歌うのでしょう。
…「だいおう」と打つとダイオウイカと予測変換が出るGoogle日本語入力に脱力しますね。少し前までは誰も知らなかったような変な生き物が、こんなメジャーになるとは!
⇒何がきっかけでヘンデル・オペラがメジャーになるかわからないってことです(笑)。

<第5場>
ト書き La breccia
★城壁を壊して、市街への突破口を開いた場所を指しているのではないでしょうか。崩れた城壁の石や土塊などが地面に転がっているような…一言で上手く表現するのが難しいですが。

tutti
Fregi son delle grand'alme 「偉大なる魂の勲章/誇りです」
Premi son dei cor piu degni 「最も相応しい心/勇気への褒美です」
★deiは「di+i」の結合形

アレッサンドロ
Oh vi fosse un altro Mondo! 「ああ、もう一つ別の世界があったとしても!」
★事実に反する仮定で、次のtutti ↓がそれを受けています
Saria poco al tuo gran Cor 「あなたの偉大なる心には及ぶべくもないでしょう」

アレッサンドロ
che si del figlio secondo le prove? 「試練(を受ける)の息子(アレッサンドロ)を助けてくれた(ジュピター)」
★Gioveを修飾する節で、「試練⇒激しい戦い etc.」を意味してると思います。ジュピターのおかげで無事戦い抜くことができたとして、供物を捧げようとしてますね。

クレオーネ
Nume temendo in guerra. 「戦いにおける並外れた神⇒偉大なる軍神」
★直前の「te」(アレッサンドロのこと)を言い換えている語句です

<第6場>
アレッサンドロ
Dalla vittoria alla bellezza in braccio passa un felice vincitor
直訳「勝利によって 美しい人の腕の中へと 幸運なる勝者は 移る」
★戦いに勝った幸運な者は、愛する女性を抱擁しに戻ってくる…のような意味ですね。「ヘラクレス」にも、似たような一文がありました。
di mortal braccio le offese 「命にかかわるほどの攻撃」
★braccio「力・威力」、le offese「攻撃」
lieto non men ritorno a te 「おまえのもとに戻るのも(少なからず/同様に)嬉しいぞ」

タッシーレ
che Rossane sdegnata altrove e volta? 「憤慨したロッサーネがよそへ行ってしまったのを」
★altrove e voltaは「そっぽを向いた」くらいだと思いますが、この後アレッサンドロが彼女を追って退場するので、怒って彼に背を向けどこかに行ってしまった意だと思います。テンプレ台本にロッサーネの「退場」が抜けているのかもしれません。(ペトルー盤ブックレットにはありますね)

アレッサンドロ
(Ah! non sia mai) 「ああ、まさか/しまった/これは大変だ」など。今風なら「ありえねー」です(笑)。

タッシーレ
or ti consola, e resta in tanta abbandonata e sola.
【微妙に保留…】
「でも大丈夫ですよ、彼女(ロッサーネ)は(そのうち)ひどく見捨てられて一人になる(のだから)」…と慰めているのだと思いますが、タッシーレはリザウラがアレッサンドロから自分に心を移してほしいと思っているので、このように言うのは少し変な感じがします。
もっとも、今は彼女を優しく慰めることにより、点数稼ぎをしてるのかもしれませんけど。
ここはペトルー盤でカットされてますが、無い方が流れがスッキリしてるのは確かですね(笑)。
「or(a)」は接続詞で「だが、しかし」の意味があります。

リザウラ
del pari che l'amor, vano e il tuo sdegno 「おまえ(リザウラ自身のこと)の怒りは無駄なことだわ、愛することと同様に」
★del pari〜「同様に」
★むやみに怒っても事態が解決するわけでなく、それは愛情が思うにまかせないのと同じこと…と言いたいのでは?
Risolvi non soffrir quest'atto indegno.直訳「この恥ずべき態度(嫉妬でキレている状態)に苦しまないよう(耐えなくとも済むように)決心しなさい」…と、自分に命令しています。

piu mobile che fronda 「枝葉が移ろうよりも(移り気)」
★「同等」でなく「より上」です
Non lo vorria l'orgoglio, se lo volesse amor
「誇りは彼を欲しないだろう、もし愛が彼を欲しても」
★他の女に手を出してばかりいるような男は、どんなに素敵でもプライドが邪魔するから愛せない!という意味では?
★vorriaは一人称単数の形ですが、どう考えても主語がl'orgoglioなので、文法的におかしいと思うのですが。
ここでリザウラは、苦しみに耐えることから抜けだそうと、アレッサンドロを見切ろうとしてるんですね。それが伝わる訳になっていれば良いと思います。


[995] RE:オペ対《アレッサンドロ》第1幕 Name:トラジメーデ Date:2015/01/20(火) 22:10
REIKO様、ありがとうございます。
ご指摘を反映させて修正させていきますので
またよろしくお願いします。

>or ti consola,
e resta in tanta abbandonata e sola.【微妙に保留…】
>もっとも、今は彼女を優しく慰めることにより、点数稼ぎをしてるのかもしれませんけど。
それ、賛成です。なら consola や resta の主語は「彼女(ロッサーネ)」じゃなくて
「彼(アレッサンドロ)」ですかね。
「アレッサンドロは怒ったロッサーネにこっぴどくフラれるから、あなたの出番ですよ」くらいな


>★vorriaは一人称単数の形ですが、どう考えても主語がl'orgoglioなので、文法的におかしいと思うのですが。
ああ、やっぱりそうですよね。無理やりに一人称にしてみましたが
ヘンデルの台本の文法に怪しいところがあるというのは
以前にも話題にしたことがありましたねえ


[996] RE:オペ対《アレッサンドロ》第1幕 Name:REIKO HOME Date:2015/01/27(火) 17:08
> consola や resta の主語
restaは自動詞(「〜の状態になる」の意味)で、abbanonata、solaが女性形なので、主語はロッサーネだと思います。
consolaは、ここが「consolati」となっていれば再帰動詞「consolarsi」の二人称に対する命令となり、タッシーレがリザウラに向かって「ご安心なさい」と言っていて、前後と上手くつながるんですが…「ti consola」なんですよね。
これだと、三人称の誰か(または何か)が、「あなたの(悲しみや苦しみを)和らげますよ」となります。
タッシーレが一時的にリザウラを慰めてるのだとすれば、「移り気な大王はどうせまたロッサーネを捨ててこちらへ戻ってくる」ということかと思いますが。

>文法に怪しいところがある
もしかしてこの台本も、2人のプリマに気を使うあまり、制作サイドの仕事が雑になってる面があるのかもしれません。
「アドメート」も元台本から再構成する際の切り貼り?がマズく、話の展開が分かりにくくなってる部分がありましたね。

<第7場>
ロッサーネ
lusinghe disprezzate 「踏みにじられた甘い言葉/媚態」
★大王に優しい言葉をかけ、自分の魅力を分かってもらおうと色々アピールしたけれど、上手く行かなかった(無視された)ことを言っています
d'incatenar solo per me quel core 「あの(彼の)心が私だけに繋がれると」
Vana speranza! 「期待しても無駄ね!」とか。
★このアリオーソは、bellezzeとlusingheをもってすれば大王の心を捉えられるという希望を持っていたのに、思ったように上手く行かず、お前たち(bellezzeとlusinghe)では足りないのだ…と嘆く内容です。
Voiは「あなた」より「お前たち」などとした方が、分かりやすいと思います。

アレッサンドロ
Appresi dal tuo volto la sicura vitoria.「おまえの顔を見て私は確かな勝利を知ったのだ」
★1人称が主語の過去の文です。愛する女性の面差しが自分に勝利を確信させてくれた…のような意味かと。ここで一旦文が切れます。
Tu farai la mercede delle gran geste, e tu sarai mia gloria.
「おまえは偉大な功績の褒美となるだろう、おまえは余の栄光となろう」
E quel dolce sorriso onde traspare il tuo ben cor, m'ascondi?
「おまえの美しい心を表わすあの優しい微笑みを、私に隠すのか?」
★ondeは関係副詞(英語のwhere)
★輝く瞳と笑顔で迎えてくれないロッサーネに、大王は苛立っていますね

ロッサーネ
Sia quel labbro sol mio, sol mio quel core
「その口は私だけのもの、その心も私だけのものになってください(なるべきよ)」
★命令文で、次の文が「そうでないと〜」の意味で続きます↓
O in van da me speri o risposta o guardo
「そうでないと、私に返事や眼差しを望んでも無駄なことです」
amami sola, o non parlar d'amore 「私だけを愛して、そうでなければ愛を語らないでください」

アレッサンドロ
men costante 「気まぐれ/移り気」など
Ma son vinto ★Maは強意
sono amante d'un amabile belta. 「一人のいとしい美女を愛しているのだ」
★不定冠詞「un」を訳出すると、前からの流れが良く分かります
Una sol quest'alma adora 「この心が熱愛するのはただ一人の女性だけだ」
ma scoprir no'l deggio ancor 「だがまだそれ(愛するただ一人の女性が誰なのか)を明らかにすべきではない」
non lo dice, e pur lo sa 「そのこと(王の心を奪ったこと?)を言わない/表に出さない)、知っているのにもかかわらず」
★ちと真意がわかりにくいアリアですが、「本当に美しい女性には、やはり一途になるのが私だ。でもその相手が誰かはまだ言うべきでない、なぜなら女性達の方も私を試すような行為に出るなど、態度がハッキリしないから」ってことじゃないですかね?
このオペラは、大王がどっちの女性を選ぶのかな?という興味だけで話を引っ張っていく(それが台本の弱点)ので、とにかく大王を優柔不断にしとかないとダメなんでしょう(笑)。

ロッサーネ
Si lusingando ei parla, e par che m'ami 直訳「そうね、彼は(私に)甘い言葉をかけ 私を愛しているようにも思える」
★ par(e) che 〜「〜のように思われる/見える」
ah si, crederlo infido 「ああ、そうだわ、彼は不実者だと信じればいい」

Un lusinghiero dolce pensiero 「へつらう/喜ばしい 甘い思いが」
★ここまでが主語です
dice che m'ama 「彼は私を愛していると言う」
altro infelice pensier mi dice 「(すると)別の不吉な思いが 私に言う」
no, non ti brama 「いや、彼はおまえなど望んでいないと」
e l'alma instabile, temendo, sperando, 「心配したり、期待したり、不安定な心は」
★「l'alma instabile」が主語です
chi dica il vero ancor non sa 「誰が真実を言っているのか まだわからない」
sinche sfrondato a cader va 「(風のために)葉が落ちて (ついには枝も)折れてしまうまでは」

★自分に都合良く妄想すれば、彼は自分を愛しているように思えるし、疑ってかかれば愛されてないと絶望してしまう、こんな不安定な心ではどちらが真実か分からない…というアリアですね。
以前もどっかにありましたね、こういうの…(^ ^;)
二つの思いに翻弄される心を風に揺らぐ葉枝に例えるのも常套だし、もうパターンが見え見えという(笑)!


[997] RE:オペ対《アレッサンドロ》第1幕 Name:トラジメーデ Date:2015/01/27(火) 22:38
REIKO様、ありがとうございます。
第7場は文の繋がり、切れ目がよく判ってなくて
だいたいこんな感じかな?で下訳作ってた部分が多かったです
ご指摘の修正を入れて、パターンに嵌った(?)
アレッサンドロとロッサーネの駆け引きが読み取れるようになったと思います


[998] RE:オペ対《アレッサンドロ》第1幕 Name:REIKO HOME Date:2015/02/04(水) 16:35
>パターンに嵌った
今回、第8場にある「馬」のアリアは結構珍しいタイプ?かもしれないですね。(^ ^;)

<第8場>
クリート
Tu che Rosane adori, e come mai con si tranquillo volto,
「お前はロッサーネに想いを寄せているのに、どうしてそんな穏やかな顔をしているのだ」
Cleone il tuo rival soffrendo vai? 「クレオーネ、お前の恋敵のせいで苦しんでいるんだろう?」

クレオーネ
Si, son Numi nel mondo eroi si chiari 「そう、かくもまばゆい英雄達が地上の神々なのだ」

クリート
e vuoi l'esempio seguir di questo adulator? 「おまえはこういう媚びる人間(クレオーネのこと)を見習う気かい?」

レオナート
M'offendi a domandarne sol 「そう尋ねるのは俺を侮辱するだけだ」
Seguito ho sempre l'onorate suescorte 「ずっとおまえに敬意を表して付き従ってきた(のに)」
e in cambio d'amista fedel vuo teco correr pur sempre una medesima sorte.
「誠実な友情に代えて 俺はおまえと共に いつも同じ運命のもとへと向かって行くつもりだ」
★テンプレの「vuo」は「vo'」ではないでしょうか、主語は一人称のはず

Pregi son d'un alma grande L'amicizia e il valor:「偉大な魂が持つ美徳とは 友情と勇敢さである」
★今の訳でも間違いではないですが、次とのつながりを考えて、言い回しを工夫した方が分かりやすいかと思います。「これら(questi)」は「L'amicizia e il valor」ということですね。

クリート
Sempre del suo valor, fido seguace saro,「これからもずっと彼の勇敢さに忠実に付き従おう」
★…と未来形で意志を表明し、次↓に過去形を添えています
come gia fui 「今までそうしてきたように」
adulator fallace 
★神でないものを神と崇めてへつらうような者…を指しているので、「偽り/真実でないこと にへつらうような者にはなりたくない」とかはどうでしょうね。「嘘」とはちょっと違う気がするんですが。
L'adorin gli altri pur 「他の者達が彼を崇めようとも」
★adoriの次の「n」は不要と思いますが、台本自体のミス?ペトルー盤ブックレットにも付いてますね(笑)。
troppo chi l'ama, offende 「愛するあまりに(彼に)そむいてしまう/危害を与えてしまう」
★「侮辱」よりも、次のアリアとの内容的つながりが良くなります

A sprone, a fren leggiero 「拍車やハミの軽い刺激には」
★馬具で優しくそっと馬をけしかける動作を指しています
Se pungi troppo il lato 「(だがもし)強く脇腹を突き過ぎると」
fiero, superbo, irato,「(高貴な馬は)激しく暴れだして怒り」
★superboは動物などが「猛々しい/気性が激しい」の意味があります
★普通の命令ならともかく、「神として崇めよ」などと強制されると反抗するぞ!という気持ちを、馬の立場(笑)で説明しているアリアですね。


[999] RE:オペ対《アレッサンドロ》第1幕 Name:トラジメーデ Date:2015/02/08(日) 20:33
REIKO様、ありがとうございます。
第7場、おおまかな意味はとれてたと思うのですが
細やかなところで、大雑把になってましたね。修正していきます。


[1003] RE:オペ対《アレッサンドロ》第1幕 Name:REIKO HOME Date:2015/02/14(土) 16:07
では第1幕最後です〜
<第9場>
ト書き
Cleone alla testa de’ sacrificator 「供物を捧げる人達の先頭にクレオーネ」

クレオーネ
S’accendan l’are 「祭壇に灯をともせ/火を点けよ」
★三人称に対する命令文です
e come a gli altri Numi  「そして他の神々(に対するの)と同じように」
Se gli offra il grato odor d’Arabi fumi.
★これも三人称の命令文なので「〜捧げよ」とか。

アレッサンドロ
come lor pregio che da te deriva rendono gli altri dei「あなたに由来する(彼ら=他の神々の)名誉を 他の神々がお返しするように」
egli ti rende ancora 「彼(アレッサンドロ)もあなたにお返しします」
tutto illustre onor de’ suoi trofei 「彼が勝ち取った高名な栄誉の全てを」
★戦勝したアレッサンドロの名誉は、全てあなたのおかげだ…とジュピターに感謝しています

タッシーレ
Figlio del Re degl’immortali Numi 「永遠なる神々の王(ジュピターのこと)のご子息よ」
★アレッサンドロへの呼びかけです
porto dell’India i voti 「インドの供物をお持ちしました」
★ここの「i voti」は供物ではないでしょうか?

アレッサンドロ
Empio 「不敬者!/非礼な奴め!」
Cadi 「ひざまずけ/額づけ」
★「倒れる」が元の意味なので、そのような動作を強要しています
adora a tuo dispetto 「おまえがどうであれ崇めるのだ」
★「a tuo dispetto」で、「おまえの立場がどうであれ」の意味

リザウラ
Perdona il fallo al tuo valor feroce
★tuo ⇒ suo だと思います、テンプレの誤記 「彼の過ち、出過ぎた粗暴な振る舞いをお許し下さい」

アレッサンドロ
Offese il vostro Nume e non il mio 「彼は私の神ではなく、お前たちの神を侮辱したのだ」
★私の神⇒ジュピター、お前たちの神⇒アレッサンドロ自身…ってことでは?彼はもうすっかり神気分?

デュエット(ロッサーネ)
La dolcezza spira affetto 「優しさは情愛を呼びさます」

デュエット(リザウラ)
Son d’amore nella face calma, pace, non furor
★語順を正すと「Calma, pace son nella face d'amore, non furor」で「落ち着きと安らぎは愛の炎の中に居る(けれど)、怒りは(そこには)居ない」
★faceは「炎/情熱」などと訳した方が、このデュエット全体の意味が分かりやすくなると思います。
Quando alletta, arde il seno 「(愛の神が)誘いをかけると 心に火がつく」
ma diletta con l’ardor 「でもそれは(怒りの炎ではなくて愛の)熱情で喜ばせてくれるのです」

デュエット(ロッサーネ)
Ma l’Amore sol l’accenda 「(怒りではなく)愛だけが(あなたの心に)火をつけますように」
★このデュエットは、2人の女性がアレッサンドロに対して「カッカするんだったら怒りではなく、愛で燃えてください…」と、なかなか賢い説得をしていますね。それが分かるように訳せばOKだと思います。

アレッサンドロ
Poi della gloria si ripigli il corso 「その後で戻ってこい、栄光への道よ」「その後で栄光への道に戻るべし」など。三人称の命令文です。
perche mia fama e mia potenza vole, se fia concesso, oltre i confin del sole.「余の名声と余の力は、もし許されるなら、太陽の彼方まで(行き渡らんと)欲しているのだから」
★しばし愛の休息に身を委ねても、すぐにまた勝利(←この世にネタが満ち溢れている)を求めて戦いに向かう、それが本来の自分だから…と言っています。

Da un breve riposo di Stato amoroso 「愛の国の短い休息によって」
★ここまででひとまとまり
piu fiero, piu forte di gloria al sentiero 「(愛よりも)より荒々しく厳しい栄光への道へと」
amante e guerriero Il cor tornera 「恋する者や戦士はその心を再び向けるだろう」
★少し休んだらまた戦いへと心が向く気持ちですね。
Se gia tutta in guerra mi cede la terra 「もしいかなる戦いでも大地が余に屈するなら」
Il vanto d’onore S’io cedo all’Amore, minor non sara.「名誉ある功績(戦果の価値)は、余が愛に屈しても、減ずるものではないだろう」
★男たるもの愛にうつつを抜かすなど軟弱だ、という価値観が根底にあるけれども、「戦えば勝ち」の優れた武将なら一時的に愛の虜になっても、名誉に傷はつかないと歌っていますね。
大王は一応、女性陣デュエットの説得に折れたようです(笑)。


[1004] RE:オペ対《アレッサンドロ》第1幕 Name:トラジメーデ Date:2015/02/15(日) 12:51
REIKO様、ありがとうございます。
第9場訳してて自分でもイミフだと思ってた箇所(最後のアレッサンドロのアリアとか)
がすっきりしました。
第二幕以降もぼちぼちとお願いいたします。


[1000] セストのアリア 別バージョン Name:オペ対管理人 HOME Date:2015/02/11(水) 21:55 [ 返信 ]
Reikoさま

ご無沙汰しております、オペ対管理人です。
お助けください。来月チェーザレ第3幕からいくつかのアリアを
動画対訳にして公開する予定ですが、その中にセストのアリア
別バージョンが含まれており、日本語訳が必要となりました。
訳してみたのですが、ダメ出しをお願いできませんでしょうか。

SESTO
Sperai, ne m’ingannai, ch’il mio sangue
un d? saria vendicato senza affanno.
Gi? mirai l’empirai d’uno chiusi
e la man mia chiuder? quei del tiranno.

セスト
願いたまえ あやまたず 私の血が
いつの日か 息を切らすことなく 復讐を遂げんことを
その暁には 見るだろう 器はその血で満たされ
私の手があの暴君に止めを刺すことを

<こう考えた>
動詞の時制は命令法未来(?)→祈願文(?)
saria=be動詞の古形(?)→前未来(?)=命令法未来の従属節だから(?)
empi rai=empiraiの誤り
uno chiusi=囲われたもの→chiuder?と押韻したくて使った語だから何でもいい(?)
la man mia=la mia man

原語リブレットはこちらの末尾に補遺として掲載されていました。
第6場の別バージョンで間違いないでしょう。
http://www.haendel.it/composizioni/libretti/pdf/hwv_17.pdf

完成したらこちらに掲載します。
http://www31.atwiki.jp/oper/pages/666.html#id_86dc67bb

生れて初めてイタリア語の文法書と辞書を開きました。
そんな私ですので、たぶんいろいろ違うと思います。
よろしくお願いします。


[1001] RE:セストのアリア 別バージョン Name:REIKO HOME Date:2015/02/13(金) 22:49
オペ対管理人様、イタリア語に初挑戦お疲れ様でした。
1・3行目は???ですが、2・4行目はほぼ合っています!(^-^;)
直訳っぽいですが、訳はこう↓なると思います

私は願い、また見誤っていた、私の血が
いつの日か晴れて復讐を果たすことを
すでに私は一人の残忍な目が閉じたのを見た
だから暴君のそれは このわが手が閉じることだろう

<解説>
★sperai、ingannai、mirai はいずれも動詞の「遠過去」(過去形)で、主語は一人称です。
★挿入句「ne m’ingannai」は(これは少し考えたのですが)、一度はチェーザレが死んだと思い込み、もうトロメーオに復讐するのは無理だと諦めかけたことを指していると思います。
★affanno「不安/気がかり」で、それが senza「無い」⇒「思い残すことなく」のような感じ。
★empi 形容詞 empio「残忍な」が男性複数形を修飾する時の形。
★rai「まなざし/目」(男性複数形)
★uno 「一人」…とは、アキッラを指してるのでしょう。
★chiusi<chiuso「閉じた」が男性複数形を修飾する時の形。
◇3行目はトロメーオの手下アキッラが死んだことを言っています。
★quei del tiranno  queiは前行のraiを指し、暴君とはトロメーオのことですね。残るもう一人の悪党、トロメーオはこの手で殺してやると意気込んでいます。

>第6場の別バージョン
はい、再演の際にセスト役がテノールに変更になったことに伴い、新たに作られたアリアじゃないでしょうか(動画に使う音源はテノール歌手なのでは?)
初演時のセストは女性歌手(メゾ)で、移調しただけでは男性歌手に相応しくないと考えたのかもしれません。
件のテノールは《タメルラーノ》でバヤゼットを歌った名歌手ボロジーニで、他の歌手用に書いたアリアのお下がり(笑)でなく、彼の声や芸風に合ったものを与えたかったのでしょう。
松田聖子のために書いた曲を移調して森進一が歌うのはやっぱ変…みたいな?


[1002] RE:セストのアリア 別バージョン Name:オペ対管理人 HOME Date:2015/02/14(土) 10:55
Reikoさま
さっそくありがとうございます。載せました。
http://www31.atwiki.jp/oper/pages/666.html#id_86dc67bb

お恥ずかしい(笑)ボロボロでしたな。

>動画に使う音源はテノール歌手なのでは?
おっしゃるとおりです。
3月中旬公開しま〜す。


[793] 「ロデリンダ」対訳はじめてます Name:トラジメーデ Date:2013/07/09(火) 22:16 [ 返信 ]
「タメルラーノ」の対訳をひとまず完成に導いていただき、
REIKO様、あらためましてありがとうございました。
拙訳が「タメルラーノ」の鑑賞のお役に立てば、
これ以上嬉しいことはありません。

さて、次は「ロデリンダ」を始めたいと思います。
またもや、ヘンデル屈指の傑作の訳をイタリア語初心者の私がやっていいのかなと
思わなくもないのですが

実は既に、REIKO様にタメルラーノをみてもらっている隙にこっそり(?)と、
一部保留にして飛ばしてるところはありますが
第2幕までの草稿をオペ対の貯蔵庫に載せています。
第3幕も順次載せていくつもりです。
夏場で特にお腹が空き易いとはおもいますが
またよろしくおねがいいたします。


[794] RE:「ロデリンダ」対訳はじめてます Name:REIKO HOME Date:2013/07/10(水) 00:17
今CDのブックレットを見ながら、辞書引きなどやっています。
ごちゃごちゃしていてパズルみたいだったタメルラーノのイタリア語と比べると、超分かりやすい&言い回しが素直な文ですね!
ヘンデル用に書き直したのは同じハイムですが、元にした台本の違いによるものでしょうか?

今までやったヘンデルの対訳も、作品によって難易度にかなり差がありました。
「アリオダンテ」や(長尺だけれど)「ジュリオ・チェーザレ」は割とラクで、「アルチーナ」⇒やや難しい、「リナルド」⇒かなり難しい…な感じでした。
「タメルラーノ」は「リナルド」以上だったかもです。
(だからお腹が空いたんですよ…笑)

>一部保留にして飛ばしてるところはありますが

よく分からない部分は、無理して日本語にするよりも、そのまま残していただいた方が、私も「問題の箇所」が見つけやすいので都合がいいです。

それではぼちぼちやっていきますので、こちらこそよろしくお願いします。


[797] RE:「ロデリンダ」対訳はじめてます Name:トラジメーデ Date:2013/07/20(土) 22:50
>ごちゃごちゃしていてパズルみたいだったタメルラーノのイタリア語と比べると、
>超分かりやすい&言い回しが素直な文ですね!
そうなんですよね〜
イタリア語のテキストよんでかなりすんなりと意味がとれてしまうので
イタリア語力がこの半年ですごくあがったなと
つい思い込んでしまいました
ほんとは元の難易度がかなり下がっていたと・・
でもまだ慣用的な表現とかを曲解しちゃってる箇所多いですね


[829] RE:「ロデリンダ」対訳はじめてます Name:トラジメーデ Date:2013/09/15(日) 21:53
今日、9月15日「ロデリンダ」の日本初演観にいってまいりました。
関西地方は台風の接近のため開演前も終演直後も激しい雨だったのですが
空席はちらほらあるくらいでほぼ満席だったのではないでしょうか。
(前から2列目の真ん中あたりの席がいただけたので
二階席の様子などはよく分からなかったのですが)

演奏はなかなか素晴らしいものでした。
特にロデリンダ役の老田さんがすごくよかった・・
終演後の挨拶では拍手喝采でした。
舞台装置などはほとんどなく、背景のスライドが切り替わるだけで
少人数のオケも舞台上にいて、演奏会形式に近い上演でしたが
それでも生のオペラを(私には本当に久しぶりだったのです)十分に堪能できました。
3時間半以上かかった上演時間は、あっという間のようでした。

あ、カットもほとんどなかったようです。ただし"Vivi tiranno"だけはナシ
完全初演版ということでしょうかね?

[830] RE:「ロデリンダ」対訳はじめてます Name:REIKO HOME Date:2013/09/16(月) 17:54
トラジメーデさん、公演のレポートありがとうございます!

自分で対訳をやると内容もすっかり頭に入るので、とても楽しめたんじゃないでしょうか。

>少人数のオケも舞台上にいて

ああ、そうでしたか。
日本ヘンデル協会の公演も、オケは舞台上(脇の方ですが)でやっていますね。

>"Vivi tiranno"だけはナシ

あらら…それは残念!

それで今回のロデリンダが「日本初演」とされている点、私も「え〜〜!?」って思ったんですが、ツイッターでも同様のことを言ってる人がいて、もし本当ならまだまだ日本はヘンデル後進国ってことになります。
ただ「初演」とか「世界初録音」って、自己申告でしかないので、正しいかどうかは分かりません。
どの程度のレベルの公演まで調べてるのかにもよりますし。
CDの「世界初録音」は、それ違うよ!ってのがザラにありますしね…。


[992] RE:「ロデリンダ」対訳はじめてます Name:トラジメーデ Date:2015/01/09(金) 23:26
ロデリンダの新しいDVDを昨年末に入手いたしました。
2011年のウィーンでの公演ライブで
ロデリンダは、ダニエル・ド・ニース
ベルタリドは、ベジュン・メータ
オケはアーノンクール御大指揮のウィーン・コンツェントゥス・ムジクスです。
演出や構成に工夫が凝らされててなかなか面白いと思いました。
たとえば、第三幕のラストには、ロデリンダとベルタリドの
二重唱の追加曲(めったに聴けない)が採用されています。
歌手ではやはりメータが圧倒的にすばらしく、
"Vivi tiranno"では拍手喝采です。
ですがなぜか日本のショップではまだ扱ってないようです。
どこかが日本語字幕盤を準備中なのでしょうか?
(私はイギリスのMDTというWebsiteで買いました。)


[993] RE:「ロデリンダ」対訳はじめてます Name:REIKO HOME Date:2015/01/12(月) 00:39
ド・ニースのロデリンダですか!
(彼女、今年はおメデタだそうで…相手は誰!?)
メータはヘンデル・オペラにひっぱりだこですね。
アーノンクールも高齢なのに長尺のオペラを振るとは元気です。
去年ブリュッヘンやホグウッドが亡くなったので、古楽系指揮者では彼が最長老ですよね。

>どこかが日本語字幕盤を準備中なのでしょうか
ド・ニースがタイトル役だと、もしかしてもしかして国内版が出るかもしれないなぁ、とは思いますけどね。
彼女、人気がありますから。


[990] 函館ヘンデル[サウル]抜粋公演 Name:小川由峰 Date:2015/01/09(金) 13:04 [ 返信 ]
はじめまして。突然の書き込みで失礼します。
タイトルにある通り、3月に函館で[サウル]の抜粋公演をします。指導及び指揮は日本を代表するヘンデル研究家の三澤寿喜先生です。
昨年9月から三澤先生によるワークショップが始まり、いよいよ演奏会も間近に迫り、サウルに関する情報をもっと集めたいと思っていたところ、このサイトにめぐりあいました。
三澤先生によるご指導のもと、ヘンデルの音楽の素晴らしさを実感しながら合唱しています。ご興味ある方は、ぜひ、いらしてください。函館でお待ちしています。
*ピアノ伴奏
日時 2015年3月22日(日)14時30分開演
場所 函館元町カトリック教会(とても素敵な所です。)
料金 1500円

[987] オペ対「アレッサンドロ」よろしくお願いします Name:トラジメーデ Date:2014/12/09(火) 22:01 [ 返信 ]
REIKO様
たいへんごふさたしております。
オペ対で「アレッサンドロ」のテンプレートをだいぶ前に(8月だったかな・・)
管理人様にご用意して頂いていたのですが、なかなか手をつけられず、
いつの間にやら、12月になってしまいました。
ようやく少しずつ下書きを書き出しているところです。
年末のお忙しい最中とは思いますが、お時間の空いている時に
また、見ていただけないでしょうか。よろしくお願いします


[988] RE:オペ対「アレッサンドロ」よろしくお願いします Name:REIKO HOME Date:2014/12/10(水) 00:05
トラジメーデさん、こちらこそご無沙汰でした。(^ ^;)
アレッサンドロ、そろそろやらなきゃな…と、ちょうど数日前から辞書を引き始めたところでした。
また一緒に頑張りましょう。

おにぎりごちそうさまです!


[973] オペ対【オルランド】第3幕 Name:REIKO HOME Date:2014/07/03(木) 20:42 [ 返信 ]
<第1場>
ドリンダ
Io quasi volea dire
直訳「私は危うく言ってしまいたかった」
◆実際は口に出さなかったけれど、本当は言いたい気持ちで一杯だった…という意味です
che tu per me dovessi rivenire;「あなたが私のためにきっと帰ってくるはずだと」
◆dovessi<dovere 〜に違いない、きっと〜だろう(高い可能性や推量)
ma sia pur qualsivoglia la cagione
◆メドーロが「私のため…」ではなく、他の理由(実際、メドーロがここへ戻ってきたのはアンジェリカに言われたから)で帰って来るのだとしても、という意味です。今の訳だと、ドリンダ側の理由のように読めてしまいます。
Celato star procura 「身を隠そうと努力してください」→「見つからないように気をつけないと」
perche Orlando ti cerca, 「オルランド様があなたを探しているから」
e per te ho gran paura;「私はあなたのことをすごく心配しているのです」
sebben son mal gradita, 「私は(あなたに)望まれていないけれども」
◆もはやオルランドに自分が愛されてないと分かっているけれど…という気持ちですね。「mal(e)」が入っているので「gradita」の意味が否定されています。

メドーロ
Vorrei poterti amar  il cor ti vorrei dar
◆どちらの文にも入っている「vorrei」は「もし出来るなら〜したいのだが」というニュアンスなので、「あなたを愛することができればいいのだが」のような感じがいいと思います。はっきりと「願う」までは行きませんね。
a un cor, ch'e traditor, tu non daresti fe.
「その裏切り者の心を あなたは信用できないだろう」

<第2場>
ドリンダ
e sebben nulla spero, e nulla bramo 「何の望みも期待も私には無い(残っていない)けれど」
non meno pero adesso ancora io l'amo.「今でもまだ彼を愛する気持ちが冷めたわけじゃない」

<第3場>
オルランド
Non so scherzar col foco 「(恋の)火遊びなど私は知らないぞ」
◆辞書に、Non scherzar col f(u)oco.で「火遊びするな」と出ていました
e quel che per te m'arde e cosi fiero che non trova piu loco.
「あなたへの熱い想いがあまりに激しいので、(その気持の)やり場がもうない」
◆cosi〜che →とても〜なので(英語のso〜that に相当)

ドリンダ
Giove altre volte arse per Leda 「ジュピターがかつてレダに熱を上げたみたいに」

オルランド
che l'empio Ferrauto uccise a torto.
◆「残忍なフェッラウトが間違えて殺した人」くらいの方が前後のつながりが良いのでは?

e se vinto non si rende 「彼が負けないのなら」
Son morto, a caro bene,
◆テンプレが間違ってますね a caro → o caro


[974] RE:オペ対【オルランド】第3幕 Name:トラジメーデ Date:2014/07/05(土) 20:48
REIKO様、第3幕をさっそくみていただきありがとうございます。
この先もぼちぼちと作っていきます。REIKO様も「アグリッピーナ」のほうが忙しいと思いますが
よろしくお願いします。
特に第4場のアンジェリカのレシタティーヴォとアリア全然自信ありません・・^^;;


[975] RE:オペ対【オルランド】第3幕 Name:REIKO HOME Date:2014/07/09(水) 19:58
>第4場のアンジェリカのレシタティーヴォとアリア
はい、ここは難しいですね、私も頭を使ったらお腹が減りました。(^ ^;)
こういうこと↓ではないかと思います…

<第4場>
アンジェリカ
Mi fa pieta, ed ingrata
直訳「彼(オルランド)は私に哀れみと(私が)恩知らずだという気持ちを起こさせる」
◆オルランドが自分への愛と嫉妬で気が狂ったことを知って、彼に同情し、また自分が悪かったという自責の念にかられている言葉だと思います。
mi crederei in non averlo amato, se l'amar fosse arbitrio, e non un fato.
「私が彼を愛することはなかったでしょう、たとえ愛が(愛の神によって)運命づけられるのでなく互いの意志で成り立つものだとしても」
◆後半は事実に反する仮定です。要するに自分とオルランドは縁がなかったのだから自分が彼を愛せなかったのは仕方ない、と言いたいんですね。
◆テンプレの「l'amar」は「l'amor」の間違いです
Pure se Orlando(ah il concedete, oh numi!) Non fosse piu del suo furore oppresso
(カッコ内の挿入句を別として)「オルランドがもう彼の激情に苦しまなくなったとしたなら」
◆se pure 「〜であるとしても」
◆現在まだ彼は苦しんでいるので、これも現在の事実に反する仮定です
◆piu del suo furore → del→dal です
ah il concedete, oh numi! 「ああ、神よ認めて(同意して)ください!」

Cosi giusta e questa speme, 「この希望(願い)はとても正しいのだから」
◆Cosiと次の行のcheで「非常に〜なので〜だ」になります
◆spemeの内容は、レチの最後の3行でしょうね…
che se l'alma ancora teme, ingannata e dal timor.
「心がまだ(オルランドの怒りを)恐れているのなら 不安に騙されている(せい)」
teme<temereとtimoreは同じ意味の動詞と名詞なので、日本語に困るところですね。英訳ではfearが私の心を惑わすために生じる…としていますが。
Ma in chi nacque per l'affanno, 「でも苦悩するために生まれた人の(心の)中では」
la speranza e quell'inganno che il piacer cangia in dolor.
「希望は 喜びを苦しみに変える そのような欺瞞とな(って現れ)る」
◆欺瞞は前半で不安が心を騙していることを指しています。訳語を工夫して、対応が分かるようにしたいですね。

◆ここは、自分が悪かったことを十分承知していて、オルランドの怒りも当然だと思っているアンジェリカが、必死で自分の行いを正当化し、心の平静を保とうとしている場ですね。

<第5場>
◆このドリンダのレチ、「〜の人(者)は」と訳すと分かりやすいと思います。
S'e corrisposto un core teme ancor del suo amore.
「心が通いあった(愛情が報われた)人でも まだ相手の愛を(失うのではないかと)不安に思う」
Se un altro e mal gradito 「愛が報われない他の人なら」
Cocito ◆「冥府の川」と注を入れたらどうでしょう?
Nel mar d'amor per tutto v'e lo scoglio 
直訳「愛の海には誰にとっても岩礁がある」
◆愛が成就しようとそうでなかろうと、この感情に巻き込まれたら必ず困難や辛さがあるということですね
e vedo ben, che amare e un gran imbroglio.
「だから私は良く分かったわ、愛することがとんでもなく厄介なものだと」
◆vedo<vedere 「分かる、知る」

Amor e qual vento che gira il cervello
直訳「愛は頭をかき回す(撹乱する)風のようなもの」
◆qual「〜のような」、il cervello はgira の目的語になります
a cento ←これが良く分からないんですけど、「多くの人にとって」でしょうかね?
comincia bel bello a farli godere;
直訳「それ(愛)は心地良く(人々を?)楽しませて始まる」
Se uniti due cori 「二人の心が結ばれて」などでもいいと思います
gelosi timori li fan sfortunati「嫉妬の不安が それら/彼ら(due cori)をだめにしてしまう」


[976] RE:オペ対【オルランド】第3幕 Name:トラジメーデ Date:2014/07/11(金) 21:13
REIKO様、ありがとうございます。
うーん第4場はやはり難解ですね。
ここは、アンジェリカが苦しい言い訳を連ねてる場面なので
それを自分で理解して納得できるようにするのが難しいというか・・
言い回しをよく考えて工夫してみます。

それにくらべると第5場のドリンダのセリフは明快に心情が解りますね。


[977] RE:オペ対【オルランド】第3幕 Name:REIKO HOME Date:2014/07/14(月) 22:40
>言い回しをよく考えて工夫してみます

はい、ずいぶん分かり良くなったと思います!

<第6場>
ゾロアストロ
Impari ognun da Orlando 「各人、オルランドから学べ」など
◆ognunに対する命令文です
La al furor dell'eroe siatene attenti
直訳「あそこでの英雄の激怒に注意していなさい」
◆洞窟の中で怒っているオルランドの様子を良く見ていなさい…という「あなた方」に対する命令文です
che fra pochi momenti avro vittoria e l'eroe rendero sano alla gloria.
◆動詞の活用はどちらの文も主語が一人称の未来形なので、ゾロアストロが強い意志で「勝利してみせる」「正気に戻してみせる」と言っている感じを出したいです

che ogni cor ne fa goder. 「(幸運の星が)どの心も幸福にする」
Puo talor il forte errare,「強者も時に過ちを犯すことがある」
◆il forte が主語で、英雄オルランドを指しています
ma risorto dall'errore「だが(彼が)過ちから立ち直ると」
quel che pria gli die dolore 「以前は彼に苦しみを与えていたもの(過ち=嫉妬心など)が」
◆試練を乗り越えれば、喜びが来る…と歌っていますね

ト書き
parte e li geni entrano nella spelonca
「(ゾロアストロは)退場、守護神たちは洞窟に入る」

<第7場>
ドリンダ
che al fin se lo saprai 「いずれはそれ(その理由)がわかって」
eh, oh dei! Non moro!
◆手元ブックレットでは「io moro!」ですが…テンプレの間違いじゃないでしょうか?次に言う内容があまりに衝撃的なことに対し「ああ、神よ!死にそうよ私!」など
Ed ha sepolto vivo il tuo Medoro.「そして、(オルランドが)あなたのメドーロ様を生き埋めにしてしまいました」
◆主語がオルランドだと分かる表現が良いと思います

<第8場>
アンジェリカ
In me ravvisa 「私をよく見て(識別して)」
◆今の訳のままなら、最後に「?」を付けた方が分かりやすいです
come l'alma m'hai tolta e con Medoro l'hai viva sepolta.
「あなたが私から魂を奪って メドーロと共に生き埋めにしたように」

オルランド
Ma non placa il mio giusto rigor.
◆主語は前行の sangueで、それが il mio giusto rigor(わが正当な手厳しさ) を鎮められない、となります。 giusto rigorは、恩を仇で返したアンジェリカに対して自分が残虐な行為に走るのは当然だ、という気持ちですね。相手の血を見てもまだそれが収まらないとは…怖いです

アンジェリカ
Che dell'anima,〜 e sangue ancor.
「弱り果てた心から流れる この涙は 血の涙でもあるのだから」
◆文頭のCheは原因、デュエット最初のアンジェリカの語句から続いています

オルランド
Vieni...「さあ…(来い)」
◆アンジェリカを引き寄せながら言った言葉でしょう
di queste rupi al barbaro profondo.
◆テンプレの間違い、barbaro→baratro(深い裂け目)です。「この断崖の深い裂け目の奥底まで!」

ト書き
dove nel fondo si vede Angelica sedendo in una parte elevata, e vien custodita da' Geni.
「その奥の高い部分にアンジェリカが座って、守護神に守られているのが見える」

オルランド
cimerie grotte
◆cimerie<cimeria が良く分からないんですが、「the gloomy caves」としている英訳があるので「薄暗い洞窟」でしょうか…
Gia l'ebbro mio ciglio quel dolce liquore invita a posar.
直訳「もう私の眼(まなこ)を その甘い酒が 眠りに誘っている」


[978] RE:オペ対【オルランド】第3幕 Name:トラジメーデ Date:2014/07/15(火) 22:35
REIKO様、ありがとうございます。

よくわからないまま言い回しを曖昧にしていた箇所がしっかりしました。

テンプレの間違いですが、第7場の「Non moro!」と第8場の「al barbaro profondo」は
ワイマン盤のテキストではこのままなんです。
でもヤーコプス先生のほうがテキストを厳格に(手稿譜と照らし合わせたりして?)
吟味しているような気がしますね。直すか併記するか、どちらかですね。
(最後のコーロも活用形がちょっと違ってて、考えこんでしまいます)

第8場オルランドのレチの「Cimerie」はヤーコプスの英訳で
「Cimmerian」となっていて英和辞典でひくと
1 ギリシャ神話キムメリオス人の.
2 暗黒の;暗い.
━━[名]キムメリオス人:「永遠の闇(やみ)の国に住む」とHomerの詩にうたわれた種族.
と出てきます「(闇の国)キムメリオス人の洞窟」とでもしときましょうか。


[979] RE:オペ対【オルランド】第3幕 Name:REIKO HOME Date:2014/07/16(水) 17:31
>ワイマン盤のテキストではこのままなんです

あ〜、そうなんですか!台本自体の間違いを、そのまま踏襲するか修正するかで違っているのかもしれませんね。
テンプレと訳を見ていて、「なんか変だな〜?」と思ったので手元のブックレットを参照したら、どちらも語が違ってたんですよね。
ヤーコプス盤の方が、意味的には良く合っていると思うのですが…特に「Non moro!」は、このままではヘンですよね?
一方、barbaroはこのままでも行けないことはない感じです。

Youtubeに舞台上演の動画が(ヤーコプス以外のも)アップされてるので、どう言っているか確かめてみます。その後で決めましょう。

>「Cimerie」
>「(闇の国)キムメリオス人の洞窟」

はい、それがいいですね。私の辞書には伊英独仏とも載っていなくて困ってました。
分かって良かったです!


[980] RE:オペ対【オルランド】第3幕 Name:REIKO HOME Date:2014/07/16(水) 18:23
>確かめてみます

録音が不鮮明でよく聞き取れないのもありましたが、テンプレと同じだと確信できるのはありませんでした。
はっきり聞き取れたのは、どれもヤーコプス盤と同じです。
(ミヤノヴィチがオルランドのDVDは、このレチの部分は両方共カットされてます)

…というわけで、ヤーコプス盤にならってテンプレも修正しませんか?
その方が意味の通りも良いですし。


[981] RE:オペ対【オルランド】第3幕 Name:トラジメーデ Date:2014/07/16(水) 21:52
REIKO様、了解しました。
テキストはヤーコプス盤にならって直すことにします。

さて、残るは第9場と最終場のみとなりました。「アグリッピーナ」の合間に
どうぞよろしくお願いします。


[982] RE:オペ対【オルランド】第3幕 Name:REIKO HOME Date:2014/07/17(木) 19:33
おにぎりごちそうさまです!では最後です…

<第9場>
ゾロアストロ
Tu che del gran tonante coll'artiglio celeste il folgore sostieni
→Tu, che coll'artiglio celeste  sostieni il folgore del gran tonante
直訳「汝、天界の支配力で 大きな雷音の稲妻を起こす者(=ジュピター)よ」
◆3行目までがひとまとまりです
le mie leggi son queste
◆leggi<leggeの原義が「法・おきて」なので、「頼み」よりも「定め」など、もう少し強制力を伴った強い訳語が良いと思います
reca il divin liquore
◆「予言の」という意味の語はありません、聖酒だけでOK
per risanar dell'egro Orlando il core
◆オルランドはストレスたまってる(笑)程度ではなく発狂しているので、risanarの訳語は単に「癒やす」よりも「正気に戻す」「快復する」などはどうでしょうか?少し後で出てくる「guarire」の訳も同様に。

ト書き
poi si ritira 「その後、後ろに下がる」
◆ゾロアストロがオルランドに聖酒をかけた後、舞台奥に下がる様子です

オルランド
E non m'inghiotte il suolo? 直訳「大地は私を呑み込まないのか?」
◆次の行と対になっています
per ritrovar chi con la morte ti tolga al tuo rossore?
直訳「死でもってお前の赤恥を奪ってくれそうな人を見つけるために」
◆誰かが自分を殺してくれれば恥も失せるだろうが、「どこに行って(その人を)見つけよう?」と言っていることから、どこに居るか分からないので結局自分で死のう…となるのでしょう。

Per far, mia diletta, per te la vendetta, 「愛しい女(ひと)よ、あなたに代わって復讐するために」
◆mia diletta は女性(具体的にはアンジェリカ)に対する呼びかけ、perには代理の意味があります

ト書き
(corre per andare a precipitarsi, quando rincontra Angelica,che lo trattiene)
「〜走りだすが、するとアンジェリカと再会して、彼女は彼を引き止める」

<最終場>
アンジェリカ
e vuol mia sorte...「そして私の運命が欲するのは…」→「そして私の運命は…」までで良いかと

ゾロアストロ
Orlando, al tuo furore, geloso di tua gloria io fui custode
→Orlando, io fui custode di tua gloria al tuo furore geloso.
「オルランド、お前の栄光から嫉妬で怒り狂うまで、私は見守ってきた」
◆原文の行の区切りやコンマの有無が少し変だと思いますが、3行目前半までを一文として捉えると、意味が通ります
e dalla morte io trassi Angelica e Medoro, 「そして死からアンジェリカとメドーロを救い出した」
◆trassi<trarreには(ある状況から)救い出す、の意味もあります

オルランド
Udite tutti quando sia d'Orlando la piu bella gloria.「皆聞いてくれ、最も輝かしいオルランドの栄光のあれこれを」
◆テンプレの quando sia は間違い、 正しくはqual sia →qualsiasi「どんな〜でも/どの〜でも」

ト書き
col foco acceso sopra l'ara 「祭壇に立ち上った炎と」

オルランド
Vinse incanti, battaglie, e fieri mostri 「(オルランドは)魔法と戦いと残酷な怪物に打ち勝った」
◆ここが前述の「最も輝かしいオルランドの栄光のあれこれ」に相当するのでしょう。過去の栄光を自ら語りながら、自信を取り戻していますね。
di se stesso, e d'amor oggi ha vittoria. 「今(オルランドは)彼自身と愛に勝利する」
◆一番大事な宣言です。この2行は、主語を補ってビシッと(笑)言わせましょう。

GLI ALTRI (他の者達)←カッコ付きで訳を入れた方が分かりやすいです

コーロ
(オルランド)avro piu bello ancora
◆avro → avra(最後の a に左上がりアクセント記号)です
(ドリンダ)oblio quel che m'affanna 「私を苦しめている(いた)ものを忘れて」
TUTTI(全員)
dar lodi sol sia vago a gloria, ed all'amor.
「すばらしいものになるだろう」→「すばらしいものとなるように」
◆命令、または祈願文です

************
★第1幕・第7場で保留にしておいたドリンダのレチ
Medoro, al fin ti trovo pure una volta solo
直訳「メドーロ、あなたが一人でいるのを見つけるのはこれがやっと1回目だわ」
perche poche son quelle che lontana da te stia la tua bella parente
「だってあの美しい親戚の方とあなたが離れていることはめったにないんですから」
ed ho timore che piu del sangue a lei t'unisca amore.
◆ここは今の訳でOKです


[983] RE:オペ対【オルランド】第3幕 Name:トラジメーデ Date:2014/07/18(金) 21:09
REIKO様、ありがとうございます。
これでひとまず完成ですね。
第1幕第7場のレシもおかげでようやく真意が分かりました。

「アグリッピーナ」のほう、楽しみに読ませていただきます。


[984] RE:オペ対【オルランド】第3幕 Name:REIKO HOME Date:2014/07/18(金) 23:20
トラジメーデさん、お疲れ様でした!(^-^)
2ヶ月くらいで終わりましたね〜、私も楽しかったです。

ところで「アリアへジャンプ」ですが、
Lascia Amor, e segui Marte!  I-2 ゾロアストロ
Fammi combattere  I-10 オルランド
Verdi allori II-5 メドーロ
Verdi piante II-8 アンジェリカ
Ah stigie larve!〜Vaghe pupille II-11 オルランド狂乱の場
Sorge infausta una procella  III-6 ゾロアストロ
Gia l'ebbro mio ciglio  III-8 オルランド眠りの場

……あたりでどうでしょうか?
ドリンダにも良いアリアがいくつかありますが、プリマではないためかアリア集での録音は多くないようですね。

>「アグリッピーナ」のほう、楽しみに読ませていただきます
ありがとうございます。もし何か気になる箇所がありましたら、遠慮なく突っ込んでください。


[985] RE:オペ対【オルランド】第3幕 Name:トラジメーデ Date:2014/07/20(日) 18:41
>ドリンダにも良いアリアがいくつかありますが
まったくそのとおりです。「オルランド」はどの役もまんべんなくいいアリアをもらってますが、ドリンダのアリアは名曲揃いだと私は思います。でも全曲盤をお楽しみください・・というのが現状でしょうか。


アリア集にあるものだと
Non potra dirmi ingrata II-6 アンジェリカ
がゴーヴァンのに
Finche prendi ancora il sangue III-8 オルランド、アンジェリカ
がピオーとミンガルドのデュオ集に
その前のレチ Piu non fuggir potrai から入ってますね。


[986] RE:オペ対【オルランド】第3幕 Name:REIKO HOME Date:2014/07/20(日) 21:03
>ドリンダ
このオペラは登場人物が少ないので、脇のドリンダにも結構な数のアリアが与えられてるんですよね。

調べたら、ドリンダを歌ったのはチェレステ・ジズモンディというイタリアのソプラノ歌手で、ロンドンに来る以前はナポリで主にインテルメッツォに出演していたようです。
ヘンデルの元では「オルランド」とオラトリオの「デボラ」に出ましたが、その後対抗団体の「貴族オペラ」に移った(引き抜かれた?)ということで、ヘンデルを捨てた歌手がここにも一人…(笑)

>Non potra dirmi ingrata
>Finche prendi ancora il sangue
Youtubeで検索してみましたが、わずかしかアップされてませんでしたね…

「Gia l'ebbro mio ciglio」もそんなに多くはないのですが、ここは作品解説等で言及されたり、ヴィオレッタ・マリーナという当時の新楽器が使われていることで何かと有名なので、リストにあげました。
ゾロアストロの2つは、バスやバリトンの歌手がヘンデルアリア集作ると定番曲ですね。


[966] オペ対【オルランド】第2幕 Name:REIKO HOME Date:2014/06/20(金) 16:34 [ 返信 ]
<第1場>
◆ドリンダのアリオーソを一行ずつ直訳すると、次のようになります

あなたがあなたの苦しみを説明する時
恋するナイチンゲールよ
その時あなたは歌い、嘆いて(いるみたい)
私の苦しみに寄り添ってくれているみたい

◆今の訳でも大体いいのですが、Quando(〜の時に)の意味が抜けているので加えたいです。
それとamorosoは、ナイチンゲール自身も恋をしている…とした方が歌の内容に合っていると思います。この語を「恋する〜」の意味で使うのは古い用法ですが、オペラのアリアには良く出てきます。

<第2場>
オルランド
cosi vai pubblicando 「こんなことを言いふらしているのだ」

ドリンダ
mal intese ch'il riferi 「誤解がそう伝えたのです」→「それは誤解です」
d'Angelica parlai...「私はアンジェリカ様のことを言ったのに…」
◆parlare di〜 「〜のことを話す」
◆ドリンダは、オルランドがアンジェリカに惚れ込んで…と言い広めていたのに、オルランドはそれをイザベラと取り違えている状況です

オルランド
di quale Angelica tu intendi? 「おまえはどのアンジェリカのことを言っているのだ」

ドリンダ
Di quella, ch'era meco,  「私と一緒にいた、あの女性です」
e poi se n'e partita col suo Medoro,「そして(彼女は)メドーロ様と去って行きました」
◆過去の文です
da lei tanto amato「(メドーロ様は)彼女にとても愛されていて」
e me lascio schernita 「(彼?彼女?は)私を騙したままでした」→「私は騙されたままでした」とすればいいと思います。
Ed ora tutto quel che miro parmi che sia Medoro
直訳「そして今も私が見るもの全てがメドーロ様のように思えて」

Se mi rivolgo al prato 直訳「(私が)草原に体を向ければ」
◆結局、草原の方を見る or 草原に目を向けることになり、そうするとそこに咲いている花がメドーロのように見える…ですね。
(レチの内容とつながります)
or l'onde, ora le fronde 「時には波が またある時は葉が」
dicano si ch'amando qui 'l tuo Medoro sta.
直訳「君のメドーロが愛しながらここにいるよと(波や葉が)言っている(ように私には思える)」

<第3場>
オルランド
sino d'Acheronte sulla strada 「冥界の川べりまで」…とした方が分かりやすいかと
vi giungera il mio sdegno, e la mia spada!
◆「vi」が使われていますが、アンジェリカ1人を指していると思われるので、「おまえを追いかけていくぞ!」で良いと思います。
相手が直接目の前にいないので「vi」なのかもしれません。

Fa' che nel mio seno possa anche il ferro entrar
直訳「せめてこの剣が私の胸を突き刺せるようにしてくれないか」
◆天に対する、使役の命令文です
perche a un si rio dolore dal misero mio core
sappia col ferro almenol'uscita ritrovar.
直訳「こんなにも悪しき苦しみが せめてこの剣によって 我が惨めな心境から脱出する術を得られるように」
◆前の命令文に対し「〜するように/するために」という目的節になっています
◆剣で自殺すれば嫉妬と怒りの苦しみから逃れられるし、冥界にアンジェリカを引きずり込んで報復もできる…と、オルランドは怖いことを考えていますね


[967] RE:オペ対【オルランド】第2幕 Name:トラジメーデ Date:2014/06/21(土) 20:24
REIKO様、ありがとうございます。
ついに第二幕ですね。

ご指摘の点直していきます。
一語一語辞書を引きながら訳をつくっていると、
ついつい全体の流れを見落としてしまいますね。

d'Acheronteは括弧注釈付きにしてみます。


[969] RE:オペ対【オルランド】第2幕 Name:REIKO HOME Date:2014/06/24(火) 18:14
◆前回の箇所、第2場ドリンダのアリアで、dicano(言っている)の主語はメドーロではなく波や葉の方です。「波や葉が、メドーロが〜〜〜〜だとささやきながら言っているように私には思える」となります。

<第4場>
ゾロアストロ
A qual rischio vi espone incauti amanti un cieco amor?
◆手元ブックレットでは amantiの後にコンマがあり、文の主語が un cieco amor、incauti amanti が呼びかけです。
直訳「盲目の愛は何という危険にあなた達をさらすのか、軽率な恋人達よ」
→「愛に目が眩んでとんでもない危険に身をさらしているぞ、軽率な恋人達よ」などはどうでしょう?

メドーロ
Ho core anch'io nel petto.
◆ここのcoreは「勇気/やる気」の意味合いが強いと思うので、そういう感じが出る訳が欲しいです

アンジェリカ
Forse per me non sara mai crudele.
◆オルランドは私を愛してるんだから、そんな酷いことはしないでしょう…という感じをもう少し出して、次のゾロアストロのレチにつなげたいです

ゾロアストロ
e l'opra mia per vostro aiuto impegno.
◆impegno<impegnare 「(労力などを)傾注する/集中する」
「あなた方を助けるため私も出来る限り力を貸しましょう」とか?

Tra caligini profonde 「濃い霧のさなかでは」
s'ha per guida un cieco nume.「もし盲目の神を導きとするならば」(条件節)
◆cieco nume →キューピッドのことですね
Di rovina sulle sponde 「崩れ落ちた岸の上では」
◆足元の悪い道を歩いているイメージかと思います
e in pericolo imminente 「たちまち危険が迫る」
se ragion non le da il lume.「もし理性が光を与えてくれなければ」(条件節)
◆le「それに」はたぶん la nostra mente を指してますが、無理に訳さなくても良いと思います

<第5場>
メドーロ
Conserveranno ogn'ora, o mio bel core la memoria fedel del nostro amore.
「愛する人よ、これら草木は永遠にわれらの愛の忠実な記憶を保っていくだろう」→「愛する人よ、これら草木は誠実に愛し合っていた私達のことをずっと覚えていてくれるだろう」
◆この文の主語は前のアンジェリカのレチにある「queste amiche piante」で、o mio bel core はメドーロからアンジェリカへの呼びかけです。

アンジェリカ
Ma del nostro cammino e tempo ormai di seguitarne il corso;
少し意訳ですが「でもこうしてはいられないわ (私達は)先を急がなければ」とか
ch'io qui t'attendo.「私はここであなたを待っているから」

メドーロ
E poi dite a chi lo miri da qual mano, quando, e come fosse in voi si ben scolpito
「そして話してくれ、これを見た者に
どんな手によって いつ どのように こんなに美しく刻みつけられたのかと」
se volete, che sospiri invidiando il nostro amor.
「もしおまえ(緑の月桂樹)がこの名を見た者に 我らの愛をうらやんで溜息をつかせたいと望むなら」
◆刻まれた名前を見た旅人にため息をつかせたいなら、自分達の美しい愛の物語を話してやってくれ…ということですね。

<第6場>
アンジェリカ
Troppo ingrata ad Orlando mi rendo, e ver
「私がオルランドにひどい裏切りをしているのは事実だわ」
Egli ben sa per prova  直訳「彼は経験を通じて良く分かっている」
◆Egliはオルランドを指します
che agli incanti d'un volto ne forza, ne virtu, ne merto giova.
「ひと目で虜になってしまうのだから 力も美徳も手柄も何の役にも立たない」
◆voltoに不定冠詞が付いているので、特定の顔を指しているのではないですね。また「顔」以外に古い語義で「眼差し」という意味もあります。
「incanti d'un volto」は、キューピッドの矢に射られてしまうと、理屈も理性も無力で、相手に魅了されてしまう状態だと思います。
そのことは、アンジェリカに恋してしまったオルランドも経験済みだから分かってくれるはず、と言いたいのでしょう…で、アリアへとつながります。

Non potra dirmi ingrata
◆「彼は」と主語を入れましょう
perche restai piagata da un cosi vago stral.
「私はこんなにも美しい矢に傷つけられた(射られた)のだから」
◆こちらの主語は「私」です
Se quando amor l'offese「もし愛の神が彼を攻撃した時は」
ei pur mal si difese dall'arco suo fatal.「彼もまた運命の矢には抵抗できない」

<第7場>
Forse che in questo speco del loro amor ricetto, ella s'asconde;
「おそらくこの洞窟が彼らの愛の隠れ家で、彼女が潜んでいるのだろう」


[970] RE:オペ対【オルランド】第2幕 Name:トラジメーデ Date:2014/06/27(金) 22:18
REIKO様、ありがとうございます。
日本代表の惨敗にショックを受け、2,3日対訳にも手を付けられないでいました。
(ウソです。単にサボってただけです)

第6場のアンジェリカのレシタティーヴォの後半、意味するところが
よくわからないまま作ってましたが、おかげでようやく理解できました。


[971] RE:オペ対【オルランド】第2幕 Name:REIKO HOME Date:2014/06/30(月) 20:42
>日本代表の惨敗
残念でしたね。私は最初からあまり期待してなかった(というか、良く知らなかった)のですが、後で「目標は優勝」と言っていた選手もいたと知って、ちょっと驚きました。
そういうのを信じて見ていたら、ショックだったと思います…(^ ^;)

★それで前回のところで「ei pur mal si difese dall'arco suo fatal」の「arco」は「矢」じゃなくて「弓」ですね。
結局はそれで矢を射る事を言ってるので「弓矢」でもいいかと思いますが。

<第8場>
アンジェリカ
Tutto a poter partire ha gia disposto il mio gradito amante.
「私の愛する恋人が出発の準備をもうすっかり整えてくれたわ」

sia per voi benigno il ciel.「天があなた達に優しくありますように」
◆祈願文または天に対する三人称の命令文。悪天候などでこの美しい森の風景が乱されないようにと天に願い、次に続きます。
Delle vostre ombre segrete mai non turbi 'l bel riposo vento reo, nembo crudel.
「暴風や残酷な雨雲が すばらしい憩いの場所だったあなた達の秘密の陰を決して脅かすことがないように」
◆「ombre segrete」って、何かもっと詩的な表現ないでしょうかね…2人が「御休憩(riposo)」していた森の中の人知れぬ暗がりを懐かしんでいるのでしょう。

<第9場>
メドーロ
Volo a correr sull'orme. 「大急ぎで後を追わねば」くらいでいいと思います。

<第10場>
アンジェリカ
Amor, caro amore!
◆どちらも愛の神を指しているので「愛の神よ、いとしい愛の神よ!」など。お願いしてるので、二度目はcaroをつけて媚びてる?のでしょう。
Dove m'ascondo? 「どこへ隠れよう?」

オルランド
se non vai nell'altro mondo.「あの世へでも行かぬ限りは」の方が感じでますね。

<第11場>
オルランド
perche al mio amor offeso al mio giusto furor non la rendete?
◆どこかに「彼女に」を入れましょう。イタリア語の構文通りだと、何故「彼女を」「mio amor offeso」と「mio giusto furor」に「rendete」しないのか?と亡霊と幽霊に言っている文ですが、そのままだと日本語になりにくいので。
e qual ombra adesso io voglio varcar la giu ne' regni del cordoglio.
「今や(そんな)幽霊となった私が望むのは あそこを下って嘆きの国へと渡ることだ」
◆giu は「下の方へ/地下/冥界/黄泉」
Di Caronte a dispetto gia solco l'onde nere
「カロンテには悪いが もう私は(船に乗って)黒い波を切って進んでいる」
◆a dispetto di〜「〜には悪いけれど/〜の立場を無視して」
◆川を渡って冥界に行くには、渡し守カロンテの船に乗せてもらわなければならないのに、彼が留守?だったのでオルランドが1人で勝手に船に乗っている幻覚を見てるのでしょう。
ecco di Pluto le affumicate soglie, e l'arso tetto.
直訳「ほら 煙が立ち込めるプルートの(館の?)入り口だ、 屋根が焼け焦げているぞ」
◆冥界の入口からモクモクと煙が昇っていて、上の方が燃えている光景じゃないでしょうかね?soglieはsoglia「敷居/(広義で)戸口・入り口」の複数形です。英訳はこれをsoglio「王座」(男性単数)と勘違いしたのか「throne」にしてますが、その前の定冠詞・形容詞は共に女性複数形なので、台本がsoglioをsoglieと誤植したのではないと思います。
ヤーコプス盤あらすじは「(Orlando) sees the smoking towers of Pluto's kingdom」となっています。

e gia dell'Erebo ogni terribile squallida furia se n' viene a me.
「(ケルベロスだけでなく)これもまた恐ろしい 冥界の青ざめた復讐の女神が 私の方にやってくる」
◆ogni terribileの「ogni(どの〜も)」は、CerberoもFuriaもどちらも恐ろしいという意味かと思われます。
(手元ブックレットでは「Furia」と大文字になっています)
Ma la furia, che sol mi die martoro「だが復讐の女神よ、私ひとりが苦しんできたのだ」
◆la furia は単数形、過去の文です
Or a strapparla io corro.
「さあ急いで彼女(プロセルピナ)を(メドーロから)引きはがしてやる」
◆corere a 〜「急いで〜する」
Vien meno il mio furore 「私の怒りが和らいでいく」
◆menoが入っているので、怒りがおさまる方向です
se si piange all'inferno anco d'amore.「地獄でも愛によって涙するのなら」
◆プロセルピナが泣いたのを見て、少し怒りの矛先をおさめていますね

Vaghe pupille,「美しい瞳よ」(後で出てくる箇所も同様)
◆複数形になっているので「目」ですね
che del pianto ancor nel regno puo in ognun destar pieta;
「涙はこの地獄でも 皆に憐れみを呼び覚ますから」(理由)
◆涙を見て弱気になりたくないので、泣くなと言ってるのでしょう

ト書き
Si getta furiosamente dentro alla grotta, che scoppia,
「怒り狂って洞窟の中に飛び込むと、洞窟が爆発して」
◆煙のようなものが勢い良く吹き出して洞窟のセット?が崩壊する感じかと思います。
e fugge per aria. 「虚空に消え去る」


[972] RE:オペ対【オルランド】第2幕 Name:トラジメーデ Date:2014/07/01(火) 22:36
REIKO様、ありがとうございます。
やはり、オルランドの「狂乱の場」は難物でした!
ヤーコプスのCDでもこの場面やたらドカーンとかゴォォーンとか
効果音がはいってますが、最後はやはり爆発がおこるんですね。
ヘンデルの時代でもそれができたというのは改めて驚きです。

第8場のアンジェリカのアリアの後半、とりあえずご指摘のとおりに直しますが
もっと詩的な表現ちょっと考えてみます。
「オルランド」のなかでも白眉というべきアリアですから

ついに第三幕ですね。先ほど何とか読めるようにした下書きを
少し書き込みました。まだ穴だらけですが、よろしくお願いします。


[946] オペ対【オルランド】第1幕 Name:REIKO HOME Date:2014/05/31(土) 20:32 [ 返信 ]
<第1場>
ゾロアストロ
Geroglifici eterni, che in cifre luminose ognor splendete.
◆この部分「星座」のことを指していると思うので、もう少しそうだと分かりやすい訳にしませんか?
大昔からずっと夜空の絵文字として神秘的に輝いていた星座達よ…なニュアンスですね。
Ah! Ch'alla mente umana altro che belle oscurita non siete!
「ああ、人間の心には それら(星座が暗示しているもの)が分かり辛いことこの上ないものだ!」
★oscurita 「曖昧さ/不明瞭/難解さ」
★普通の人間には分からなくても、魔法使いの自分には分かる…と次に続きます

<第2場>
ゾロアストロ
effeminati sensi 「女々しい感情」はどうでしょう?
Ergi 'l tuo core alle grand'opre. 「偉業へとあなたの心を奮い立たせるのです」
◆オルランドに対する命令文です

オルランド
Ah! Me lo tolse amore! 「ああ、愛が私の心を奪ってしまった」
◆過去の文です

ゾロアストロ
Te lo renda il valore.
「(愛に奪われた心は)勇ましさがあなたに返してくれましょう」
◆命令文か祈願文が判別つきませんが…

オルランド
Languisce in petto.
◆「勇ましさ」が胸の内でLanguisceしている、なので「そんなものは胸の中でしぼんでいます」など。

ゾロアストロ
Scherno esser vuoi d'un vile pargoletto?
「臆病な子供だと物笑いの種にされたいのですか?」
Mira, e prendi l'esempio!
「見よ、この有り様(英雄達が愛の神の元で眠っている情けない様子)を!」などでどうでしょう?
Ne apprender voti, che di gloria al tempio.
「これでも名誉(栄光)の神殿への誓いが分からぬか」
Sol oblio quel ti comparte
questo sol bella memoria.
◆この二行、quel(lo)は「前者」すなわちAmoreを、questoは後者のMarteを指していて、どちらも主語です。
「愛の神はおまえに忘却を分け与えるだけだ、戦いの神だけが素晴らしい記憶を与えてくれるのだ」
→愛にうつつを抜かしていると駄目になるだけだが、戦えば名誉を勝ち取れるぞ、ということですね。

★まだ出てきませんが、Medoroは「メドーロ」の方が一般的な表記ではないでしょうか?


[948] RE:オペ対【オルランド】第1幕 Name:トラジメーデ Date:2014/06/01(日) 22:17
REIKO様、さっそくありがとうございます。
N.4のゾロアストロのアリア、後半何を言ってるのかようやく判りました。

Medoroのカタカナ名ですがミヤノヴィチのDVDの日本語字幕で
「メドロ」となってたのでこうしてみたのですが、
「メ」のほうにアクセントが行く感じがしますね。
「メドーロ」のほうがやはりいいように私も思います。
それに、入力するとき何べんやっても「目泥」と変換されてうんざりしてたところなので(^^;;)


[949] RE:オペ対【オルランド】第1幕 Name:REIKO HOME Date:2014/06/04(水) 18:50
>「目泥」と変換されて
爆笑しました!
ミヤノヴィチのDVDは私も持ってますが、台本に森・木立・小川・鳥などが出てくるのに、舞台は窓一つ無い閉鎖空間で、日本語字幕だけによけい違和感アリアリですよね。

では続けます…(第3場は全体的に少し変だったので、直しが多いですが)

<第3場>
オルランド
Immagini funeste che turbate quest'alma!
◆「Immagini funeste」は前場でゾロアストロに見せつけられた、英雄達がフヌケになっている光景を指しています。「私をうろたえさせる不吉な光景よ!」など。
E non avro sopra di voi la palma?
「私はそれら(光景)に打ち勝つことはできないのだろうか?」
◆自分はあの英雄達のようにならずにすむのだろうか?と、一瞬弱気になっていますが…
Si, gia vi fuggo
「いや、私はもうそんなもの(光景の呪縛)から逃れて」
◆fuggo<fuggire 「〜を避ける/〜から逃れる」
e corro a innalzar col valor novi trofei
「新たな戦果をうちたてようと果敢に急ぎ向かっている」
ti rendo, o bella gloria, gli affetti miei.
「私はお前に与えよう、大いなる栄誉よ、私の情熱を」
◆栄光を勝ち取るために情熱を捧げようと決意→愛を捨て、騎士本来の任務に戻るのか?とも思えるけれど…
Ma, che parlo, e non moro!
「いや、何を言っているのだ、私は死ぬわけにはいかない!」
E lascero quel idolo che adoro!
「熱愛するあの偶像(恋人)を捨て去るのか?」
◆テンプレは「!」で終わってますが、「?」の間違いだと思います。
◆アンジェリカを諦めるのは死ぬことと同じ、そんなことは出来ないという気持ちですね。
E fia mia gloria, piu servir ad amor, ch'aver vittoria!
「我が栄光は、勝利を得ることより愛に奉仕すること(で得られるの)だ」

Non fu gia men forte Alcide
benche in sen d'Onfale bella spesso l'armi egli poso!
「ヘラクレスは弱くならなかった、オンファール(オンパレ)の美しい胸に彼の武器を置いたのにもかかわらず」
◆armiは「武器」で、「武器を置く→戦いをやめる」という意味です。
ヘラクレスがオンパレに奉公していた時、縫い物や糸紡ぎなどの女仕事をしていても、それでフヌケになったわけではなく、英雄としての知恵と力も維持していた事を言っています。
Ne men fiero il gran Pelide
sotto spoglie di donzella d'Asia i regni minaccio!
「偉大なペリアスも、女の子の服を着ていてもアジアの国々を脅かす恐ろしさは減じなかった!」

★ここは全体としてオルランドが「今や戦うことでなく愛に身を捧げることで私は栄光を手にするのだ!」と、御都合的(笑)な持論をぶち上げる場になってますね。


[950] RE:オペ対【オルランド】第1幕 Name:トラジメーデ Date:2014/06/04(水) 22:18
REIKO様、ありがとうございます。
第3場は自分でもグダグダだなと思ってたので
これからも変なところはビシビシとお願いします。
・・・・
第二幕の終わりの狂乱の場なんて、ほんとどうなることやら^^
いまから思い遣られますね


[953] RE:オペ対【オルランド】第1幕 Name:REIKO HOME Date:2014/06/08(日) 16:21
>狂乱の場
ああいうところは訳していて面白いですよ、ヘラクレスやった時にそう思いました。
楽しみにしています。 (^-^)

それで最近私のブログに「セルセ」と「アドメート」を対訳見ながら完聴して、とても役に立ったとコメントくださった方がいるので、リンク張っておきますね。
http://handel.at.webry.info/201403/article_1.html
http://handel.at.webry.info/201312/article_1.html

<第4場>
ドリンダ
Quanto diletto avea〜
◆過去の状態を言っているので「なんと楽しかったことか」ですね。それが最後の行で「いまや私には不幸だけ」となります。
questi moti
◆「この心の変化」「この動揺」などはどうでしょう。
che sento adesso entro al mio core.「今心の内に感じるものが」
◆ここのadessoは単に「今」だと思います。
Ho inteso dir, che cio suol fare amore.
少し意訳ですが「これが愛というものなのかしら」ですね。
(「強烈な」という言葉はありません。intesoとintensoの取り違えでしょうか?)

ト書き
Si sente di dentro strepito d'armi.
◆di dentro→内側で、内部で

オルランド
Itene pur tremando, anime vili 「震えながら行け、臆病な奴らよ」
◆ここのanime<animaは「人間」の意、pureは命令の催促です。
ite d'abisso a popolare i regni. 「地獄に行ってそこに住め」
◆popolare→「住み着く」という動詞です
◆この二行は、王女を捉えていた悪人達に向けて言ったのではないでしょうか?

ドリンダ
Ho un certo rossore di dir quel sento「(心に)感じていることを口に出すのは何だか恥ずかしいわ」
◆certoは名詞の前につく時は「何かの/ある種の」という、特に明示を避けた意味になります。
s'e gelo o un ardore
◆「寒さ」「暑さ」だと普通すぎるので、一方は凍るように冷たく、一方は燃えるほど熱いような訳語が欲しいです。
Pur picciolo meco bisogna che sia piacere o dolore,
「でもそれが喜びか悲しみかは、私には大したことじゃないわ」
se l'anima mia rinchiudere lo puo.
「私の心がそれを仕舞いこんでおけるのなら」
◆この気持ちを表に出すことがないなら、その正体が分からなくても構わない…というアリアですね。

<第5場>
アンジェリカ
L'alma mia non presume di riportar piu i soliti trofei.
「これ以上月並な戦利品を手にしても 私の心はうぬぼれる(有頂天になる/上機嫌になる)ことはない」
◆メドーロという最高の人を愛してしまったので、彼以外何も欲しくないという意味では?
io lo vidi ferito; sanarlo procurai
「私は彼が傷ついているのを見たの;彼を治してあげようとしたの」
◆過去の文です
ma le sue piaghe saldando nel suo petto「でも彼の胸の傷口が閉じるにつれて」
ah! nel mio core per lui ne apriva amor una maggiore「ああ、彼への愛が私の心に大きな傷口を開いたの」
◆アモールの矢に射られてしまったことを言ってるのでしょう。

Ritornava al suo bel viso「彼の美しい顔に蘇った」
◆何が蘇ったのかが、次です
fatto gia bianco e vermiglio 「今や白と真紅が(混じったような血色の良い肌が)」
con la rosa unito il giglio 「ユリにバラが咲いたよう」←少々意訳すればこういう感じでしょうね。
dal pallor delle viole「(以前の)青白いスミレから」
◆メドーロが怪我をしていた時の青白い顔から、傷が癒えて肌に血色が戻った様子ですね(顔自体は元々美しいんです)。多少言葉を補って日本語にしてもいいと思います。

メドーロ
si struggeva in fiamma lieve 「ほのかな情熱に溶けていった」
come suol falda di neve discoperta ai rai del sole.「太陽を浴びた雪片が溶けるのが常であるように」

アンジェリカ
Spera, mio ben, che presto, con piu tranquilla sorte, d'esser a me nel regno,
「いとしい人、すぐにでも望んでください(望んでいいのよ)、運命に逆らわず、私の王国の人になると」
◆「con piu tranquilla sorte」が難しいんですが…直訳は「もっと穏やかな運命と共に」です。
このような幸運な巡り合わせに対し、もっと素直になって…という促しのように思います。
come gia reso sei in amor, consorte.
「あなたがもう愛に降伏したように、夫となる人」

Io ch'ho spezzato piu d'un impero
「私は国の大部分を蔑んだ」→「私は国(を支配すること)などどうでもよいわ」
ho a te piagato l'animo altero 「私の誇り高い心はあなたに屈服したの」
e piu d'un soglio val la mia fe.「私の誠実さは王座よりも尊いわ」
◆メドーロを称え、彼に愛を誓う内容ですね。


[956] RE:オペ対【オルランド】第1幕 Name:トラジメーデ Date:2014/06/08(日) 23:22
REIKO様、ありがとうございます。
第5場までだいぶ話のつながりが分かるようになりました。

>「セルセ」と「アドメート」を対訳見ながら完聴して、
>とても役に立ったとコメントくださった方がいるので、
対訳を拙いながらも作るのは自分がオペラを楽しむためなのですが
ネットで公開することで、他の方の役に立ったと言っていただけるのは
大変ありがたいことです。とても励みになります

オルランドは去年、今年といいCDが立て続けに2つ出たので
拙訳がまた、目を通してくださる方の鑑賞の助けになるといいですね。

次は「アレッサンドロ」やろうかな・・


[957] RE:オペ対【オルランド】第1幕 Name:REIKO HOME Date:2014/06/12(木) 17:23
>次は「アレッサンドロ」やろうかな
おお〜〜!それはいいですね♪ (^-^)
ツェンチッチがアレッサンドロ歌ってる盤を持ってますけど、解説と台本のブックレットが別になっていて、これは便利だと思いました。
他のCDも見倣って欲しいです…

ところで手元のブックレット(ヤーコプス盤)では、アンジェリカのレチ「Spera, mio ben, che presto」から第6場になっていて、以降テンプレとは1場ずつずれています。
ワイマン盤リブレットではどうなっているでしょうか?

<第6場>
ドリンダ
pure una volta solo〜 t'unisca amore.
【保留】美しい親戚(←アンジェリカのこと:メドーロは彼女を親戚だとドリンダに説明している)と一緒ではないメドーロに会うことが滅多になく(つまり2人はほとんど一緒)、2人の関係を本当に親戚なのかと疑っている内容だと思いますが…

メドーロ
Con lei qui venni; 「彼女と一緒にここに来たんだ」
◆過去の文です
la vita, che a lei devo 「私は彼女に命を助けてもらったのだから」
m'obbliga d'esser grato. 「感謝しなければならない」

ドリンダ
E se mi lasci poco temi pero d'esser ingrato.
「私を捨てるだなんて 少しも不実なことだと恐れていないのね」
◆Seは理由、poco 「少しも〜ない」
◆メドーロを薄情な人だと責めていますね
Vorrei, gentil Medoro  poterti prestar fede;「優しいメドーロ、あなたを信じたいのだけれど」
◆prestar fede →信じる
ma il core non ti crede, e che ingannarmi dice, che vuoi
「でも私の心はあなたを信じていないし、あなたが私を騙すつもりだと言っているわ」
non posso consolarmi
「(こんなことでは)私は安堵できません」
◆…と言われたので、メドーロが次の「口から出まかせ」アリアを歌います

メドーロ
Memoria si gradita altro che con la vita
「こんなにも幸福な記憶は私の人生そのものであり」
◆altro che は強調ではないかと…vitaも色々な解釈がありそうですが、今の「永遠のもの」という訳もはずれではない感じです
mai non si partira dal mio pensiero.「私の思いから決して離れていくことはない」
◆主語はMemoriaです

<第7場>
ドリンダ
Ben vedo che m'alletta con un parlar fallace
「よくわかっているのよ、彼が嘘をついて私のごきげんを取っているのは」
◆alleta<allettare 「誘惑する/そそのかす/魅了する」
ma cosi ancor mi piace「それでもまだこんなに彼は私にとって魅力的で」
e ogni sua paroletta「どんな彼の優しい言葉も」
mi fa all'udito certa consonanza 「私の耳には心地良く響き」
che accorda col desio pur la speranza.「(それは)希望を憧れと調和させるの」

O care parolette, o dolci sguardi
◆これは呼びかけだと思います
sebbene siete bugiardi tanto vi credero.
「あなた方が偽りでも 私は心から信じるわ」
Ma poi che far potro allor che troppo tardi io vi conoscero?
「でも私は何ができる(どうしたらいい)のでしょう、後で(あなた方が偽りだと)分かるのが遅すぎた時には」
◆信じている期間が長いほど、嘘だと分かった時の傷が大きいので、それを不安に思う気持ちでしょうね。


[958] RE:オペ対【オルランド】第1幕 Name:トラジメーデ Date:2014/06/13(金) 22:19
REIKO様、ありがとうございます。

>ツェンチッチがアレッサンドロ歌ってる盤を持ってますけど、解説と台本のブックレットが別になっていて、これは便利だと思いました。

私もその盤買いました。でも買った時解説の方のブックレットしか入ってなくて
販売元へ問い合わせて、台本のほうを郵送していただいたんですよ。
便利だけどそういうリスクもあるということです^^;

>ところで手元のブックレット(ヤーコプス盤)では、アンジェリカのレチ「Spera, mio ben, che presto」から第6場になっていて、

ワイマン盤も同じ場割りになってますね。修正しといたほうがいいんでしょうか。

修正のご指摘はとても納得です。誤読してたところもありますね。
直していきます。


[959] RE:オペ対【オルランド】第1幕 Name:REIKO HOME Date:2014/06/14(土) 17:49
>解説の方のブックレットしか入ってなくて
あ〜〜!?そんなことってあるんですね!
二枚組CDで両方共同じディスクだったという話も聞いたことありますけど。

>修正しといたほうがいいんでしょうか
そうですね…直した方がいいと思います。
変だと感じてたんですよ、普通アリアを歌って歌手が退場したら場が変わるのに、そうなってないので。

<第8(9)場>
アンジェリカ
E ver, che devo molto all'eroe; ma...
「あの英雄に(命を助けてもらったので)とても恩義を感じているのは本当ですが…」
◆devo a〜<dovere a〜「〜のおかげである」

ゾロアストロ
d'ognuno al fato 「(あなた方)一人一人の運命がどうなるか」

ト書き
si ritira in disparte 「脇へ引っ込む」のような感じではないでしょうか?

オルランド
l'orme fugaci 「消えやすい足取り/はかない痕跡」→「消息」でもいいかも?
◆逃げたアンジェリカを追って来たが、まだ相手が見つからないので困ってる様子が分かる訳にすればいいと思います。

アンジェリカ
Se vien Medoro che qui attendea per partir seco!
「もしメドーロが来たら(どうしましょう)、彼と旅立つためにここで待ち合わせをしているのに!」
Eh forse se Orlando qua conduce il novo amore per quella, ch'ei salvo da man nemica,
「(でも)オルランドが彼が敵の手から救い出したあの女性への新たな恋心を抱いてここに来るのだったら」
non sara cosi grande il mio timore.
「私の恐れは大したことではなくなるわ」
◆オルランドがまだ自分のことを好きなら、メドーロと鉢合わせしたら修羅場(笑)になるが、他の女性に心を移していれば大丈夫かも、という気持ちでしょうか
Vo' fingermi gelosa per meglio discoprire il suo pensiero.
「嫉妬しているふりをしよう、彼の気持ちをより明らかにするために」

オルランド
O cara,←アンジェリカに対する呼びかけです
「ここで なんと幸運にもお会いできるとは!」←少し日本語として変なので「こんな幸運に出会うとは思ってもみなかった」とか?

アンジェリカ
Isabella vuoi dir, che la t'attende.「イザベラ様のことでしょう、(彼女は)あそこであなたを待っているわ」
Ma per tale ti pubblico Dorinda allora, e quando..
「でもドリンダがあなたに(はっきり)言ったことは、あの時…」

ト書き
Esce il Mago facendo segno co' la verga「魔術師が(魔法の)杖で合図をしながら現れると」
◆魔法で泉を出現させるために、意味ありげに杖を振ったんでしょうね

アンジェリカ
pronto da te allontana la dama, che a color di mano hai tolto
「あいつらの手から救い出したあの女性をあなたから遠ざけて」
◆color<coloro 「彼ら(時に蔑称)」
Se fede vuoi, ch'io ti creda 「私にあなたが誠実だと信じて欲しいのなら」

<第9(10)場>
オルランド
e vedrai in questo istante「すぐにわかるでしょう」
◆次の2行を「〜ではないことが」とすれば上手く続きます
Fammi combattere
◆これカッコいい日本語にしづらいですよね…直訳は「私を〜と戦わせてくれ」という使役の命令文です。
mostri e tifei
◆「tifei」が辞書に無い!ですが、手元の英訳では「giants」や「beasts」となっています。「怪獣」という言葉を使いたいけれど、ちょっとまずいですね…mostriと合わせて「恐ろしい怪物」などとしてもいいと思います。
nuovi trofei se vuoi dal mio valor.
直訳「あなたが私の手柄(勇気・勇敢さ)により新たな栄冠を欲しているなら」
Muraglie abbattere  disfare incanti
◆動詞の原形「abbattere」「disfare」に、アリア冒頭の「Fammi」を補い、使役の命令文と考えた方がいいと思います。
日本語では難しいですが…(^ ^;)
◆「あなた(アンジェリカ)の言うとおりにしよう」と言って歌い出すので、彼女に対し「私を〜させてくれ、もしあなたが〜を欲するなら」という言い回しになっているのでしょう。


[960] RE:オペ対【オルランド】第1幕 Name:トラジメーデ Date:2014/06/14(土) 22:48
REIKO様、ありがとうございます。

>二枚組CDで両方共同じディスクだったという話も聞いたことありますけど。

それも私ありますよ。あとバッハのCD買って、レーベルにも"Bach (曲名)BMW***"と
書いてるのにプレーヤーにかけたらアニソンみたいなのが鳴り出したとか・・

ご指摘の箇所直していきますが
第10(9)場のオルランドのアリアが一番悩ましいです。
「tifei」って何なんだろう?
辞書で近そうなのを探すと「tifo」が「チフス」(病魔と戦うのかな・・?)
「tifone」が台風で(嵐と戦う?)、
ちょっと遠いけど「tigre(虎)」じゃないの?とか・・
「怪物」と対だからとりあえず「魔物」なんてどうでしょうか。


[961] RE:オペ対【オルランド】第1幕 Name:REIKO HOME Date:2014/06/16(月) 21:26
>「tifei」って何なんだろう?
多分tifeoという単語の複数形なんでしょうけどね〜。
trofeiと脚韻を踏ませるために、どっかから(笑)珍しい語句を持ってきたのでしょう。
仏語(イタリア語と近い)訳は「巨人・巨大なもの」という意味の語が使われています。
「大きい」イメージを含む語がいいような気がしますが…「魔物」にもそういう意味合いがあるので、悪くないと思います。
そう言えば昔「大魔神」という特撮映画がありましたが、これも怪獣と同様に使えませんね。(笑)

<第11場>
メドーロ
deh! Lascia... 「ああ!離せ…」

アンジェリカ
Ma ti serbo all'affetto.直訳「いえ、私はあなたを愛情の対象に取っておきます」
Forza e partir pria che qui torni Orlando.「ここへオルランドが戻る前に出発しなければ(困ったことになる)」
◆ここで一旦切れて、次が命令文になります

アンジェリカ&メドーロ
E del mio amor un novo pegno or prendi.「我が愛の新たな証を、さあ受け取って下さい」
◆相手に対する命令文を互いに言い合っています

<第12場>
ドリンダ
il vostro amore indarno ormai si cela. 「今やあなた方の愛を隠しても虚しい」→「もうあなた方が愛し合っているのを隠しても無駄です」

アンジェリカ
Dorinda, il ver dicesti 「ドリンダ、あなたの言ったことは本当よ」
◆ここで切れます
e tempo ormai di non tener piu ascoso che Medoro e il mio sposo.
「メドーロが私の恋人(花婿)だと、もうこれ以上隠している時じゃないわね」
(le da un anello) 「彼女に指輪をあげる」ですが…
◆手元ブックレットではgioiello(宝石)となっています…テンプレでも第二幕はgoielloで、これを見たオルランドがmaniglio(←辞書に無い! 英訳ではblacelet)と言っているので、「宝飾品」などとしたらどうでしょう?
grata memoria d'un sincero affetto
◆今の訳でも合っていますが、もう少しこなれた表現にしたいですね。sinceroは「率直な」よりも「真心のこもった/真実の/誠心誠意の」のニュアンスだと思います。memoriaは「記念品/思い出の品」でもいいですし。

ドリンダ
gioie piu care 「(指輪よりも)もっと素晴らしい喜びを」
◆piuを訳出するのが重要かと

メドーロ
perdonar mi dei.
◆手元ブックレットではdei→deviで、deiでは文法的に変だし、意味もおかしいので、テンプレの間違いだと思います。「どうか私を許してください」ですね。

ドリンダ
Il ciel te lo perdoni
◆三人称「Il ciel」に対する命令文または祈願文なので「天があなたを許してくださいますように」などでしょうか。
che m'hai fatto piu mal di quel che sai con questo tratto.
「今回の行いであなたが分かった以上に あなたは私を傷つけてきたのだから」
◆メドーロはアンジェリカから御礼の言葉と共に指輪を渡す程度のことで、ドリンダと別れの挨拶をすまそうとしましたよね?ドリンダはずっと以前から秘めた思いに苦しんで来たので、せめてメドーロから直接何か言って欲しかった(騙し続けていたことを謝るなど)のだと思います。
ドリンダは自分の気持ちに鈍感なメドーロを非難しつつ、それでもまだ彼を愛しているので、天が彼を許すことを願う言葉が出たのではないでしょうか?
またはメドーロに「許してください」と請われて、自分の個人的感情としては許せないけれど、天(神様)に許してもらえばいいでしょう?…な、やや突き放した返答と捉えることもできそうです。
難しいですね、ここは。 (^ ^;)

三重唱
Consolati
◆命令文で、相手に対し「安堵する/ほっとする」ように勧めています。日本語だと難しいですね。
ch'al fine il tuo core〜amor trovera.
◆al fine 「最後に、最終的に」の意味をどこかに入れたいです。「きっと」でも感じは出てますが。
Non so consolarmi 直訳「私(自分)を慰めるすべを知らない」
◆自分の苦しみをどうやって和らげたらいいのかわからない…という感じです。三重唱冒頭の「consoloati」と対応してますが、これも訳しにくいですね。
Piu amor non puo darmi l'oggetto da amare che perder mi fa.
「愛の神はもう、失くしてしまった愛の対象を私に与えてくれるはずはありません」
l'alma costante 「一途な心」「変わらぬ心」などでも
il cor vivera. 「私の心は生きていくの」
◆「私の」を補った方がいいと思います


[962] RE:オペ対【オルランド】第1幕 Name:トラジメーデ Date:2014/06/16(月) 22:29
REIKO様、ありがとうございます。

>(le da un anello) 「彼女に指輪をあげる」
ここ私も悩んだんですよ。最初は「指輪」と訳したんだけど、
ご指摘の通り第二幕でオルランドはこれを見て「manigilio(柄、つり革、腕輪?)」
と言ってるわけで・・それでまあ「宝物(gioielloなら合うかな)」としたんですが
「指輪」で通したほうがいいかもしれませんね。
オルランドは正気を失いかけてたから、おっきく見えたのかもしれない(^o^)

>メドーロ
>perdonar mi dei.
ワイマン盤のブックレットでは「dei」なのですが「devi」のほうが
意味が通りますね。ヤーコプス先生が「ここはdeviだろっ」て直したんでしょうか(^o^)

>三重唱
>Consolati
辞書を見たら「consolarsi」には「あきらめる」という意味もあるようですね。
さすがにそれはやり過ぎでしょうか?


[963] RE:オペ対【オルランド】第1幕 Name:REIKO HOME Date:2014/06/17(火) 22:37
>(le da un anello)
ワイマン盤の台本はどうなっていますか?anelloでしょうか、goielloでしょうか。
もしgoielloとなっていたら、テンプレもそう直して、ここは「宝飾品/宝石の飾り」などとし、第二幕のオルランドのmagnilioを「腕輪/腕飾り」とすれば、矛盾はしないと思います。

>ワイマン盤のブックレットでは「dei」なのですが
あ、そうなんですか!?
当時の台本自体が、不手際や印刷ミスなどで間違っていることがあるので、そのせいでしょうか?
意味うんぬん以前に、deiでは文法的におかしいんですよね。

>「consolarsi」には「あきらめる」という意味もあるようですね
はい、でもその場合は前置詞diの後に、あきらめる対象が来ることが多いようです。
三重唱の歌詞全体を見ても、アンジェリカとメドーロはドリンダを優しく慰めている印象なので、「あきらめなさい」というのは少し冷たすぎるかなと思いますね。
日本語なら「がっかりしないで」とか「気を落とさないで」と言う場面ですね…


[964] RE:オペ対【オルランド】第1幕 Name:トラジメーデ Date:2014/06/18(水) 20:35
REIKO様、さっそくありがとうございます。
>(le da un anello)
>ワイマン盤の台本はどうなっていますか?
それがですねえ・・ワイマン盤の台本はト書きが一切ないのです。
ここはヤーコプス盤に従って「goiello」⇒「飾り物?」にしておくのが矛盾がなさそうですね。

>「あきらめなさい」というのは少し冷たすぎるかなと思いますね。
はい。「元気をだして」としてみましょう。


[965] RE:オペ対【オルランド】第1幕 Name:REIKO HOME Date:2014/06/20(金) 16:31
>ワイマン盤の台本はト書きが一切ないのです

えええっ!それはアンマリですよね…(^o^;)
音だけのCDでは、ト書きがないとどこで何してるかわからないのに!

それで英訳は現代のものがついてるのでしょうか?
ヤーコプス盤も以前エラートから出ていたクリスティ盤も、当時の英訳台本をそのまま載せているという手抜き?で酷いなあと思ってるのですが。


[968] RE:オペ対【オルランド】第1幕 Name:トラジメーデ Date:2014/06/22(日) 09:26
ワイマン盤の英訳はクリスティ盤やヤーコプス盤のものとはちょっと違ってますね。
少しだけ現代英語に近くなってるように思います。
あちらのものをベースにしてちょっと読みやすくした・・みたいな。


[951] 「アルミーラ」 Name:後藤 晋 Date:2014/06/08(日) 00:33 [ 返信 ]
ヘンデルのオペラ「アルミーラ」HWV1の第1幕のサラバンドが大好きです。ところで、「アルミーラ」のあらすじを知りません(スペインの話であることはわかりました)。検索したのですがありませんでした。御存じの方教えてください。御願いします。

[952] RE:「アルミーラ」 Name:REIKO HOME Date:2014/06/08(日) 16:08
後藤さん、こんにちは。
「アルミーラ」のあらすじ、英語でよければこちらにあります。
ロンドン・ヘンデルハウスのサイトです。
http://www.handelhouse.org/discover/george-frideric-handel/opera-synopses/almira


[954] RE:「アルミーラ」 Name:後藤晋 Date:2014/06/08(日) 16:57
REIKOさんありがとうございます。
ところで、日本語のサイトが無い、ということは「アルミーラ」ってマイナーなのかしら。

[955] RE:「アルミーラ」 Name:REIKO HOME Date:2014/06/08(日) 18:03
>「アルミーラ」ってマイナーなのかしら
ヘンデルがまだ駆け出しの頃、先輩作曲家の助言を受けながら書いたオペラなので、ぶっちゃけ「出来が良くない」んだと思われます…
現在ほとんど上演されることはないでしょうね。
全曲録音は何か出てると思いますが、私も聴いていません。

ただ音楽は後のヘンデル作品にかなり転用されているようです。
「サラバンド」は有名な「私を泣かせて下さい」と良く似てますし。
リストが「ヘンデルのアルミーラによるサラバンドとシャコンヌ」というピアノ曲を書いているので、部分的には19世紀にも知られていたことになりますが、リストがどこで知っていたのか不思議なくらいです。


[942] オペ対「オルランド」始めます Name:トラジメーデ Date:2014/05/18(日) 10:18 [ 返信 ]
REIKO様
ごぶさたしております。
5月の連休中はずっと羽根を伸ばしてさぼっておりましたため、
ちょっと遅くなりましたが、「オルランド」の対訳を開始します。
また、ご指導のほどよろしくお願い致します。

ちょうどヤーコプスの新録音もリリースされるようですね。


[943] RE:オペ対「オルランド」始めます Name:REIKO HOME Date:2014/05/18(日) 17:51
トラジメーデ様、
お待ちしておりました。(^-^)
では1幕ごと終わった頃に、まとめて見させていただきます。

>ヤーコプスの新録音
以前ブログのコメントで情報いただいた盤ですよね!
待ってました〜という感じで、今から楽しみです。
ただ2枚組で、もしかしてカットが多いのか?と思ったり。
そこが少し心配なんですが。


[944] RE:オペ対「オルランド」始めます Name:トラジメーデ Date:2014/05/18(日) 18:31
REIKO様、よろしくおねがいします。
ヤーコプスの新盤ですが発売元DGのサイト
http://www.deutschegrammophon.com/en/cat/4792199
をみると、全ナンバーを収録して、ムリムリ2枚に詰め込んでいるようです

また、手許のWeimann指揮Pacific Baroque Orchestra の全曲盤
(カナダのスーパースター、ゴーヴァンがアンジェリカの)は
3枚組ですが第一幕60分、第二幕48分、第三幕49分で収録時間は
ヤーコプス盤とほぼ同じですね。


[945] RE:オペ対「オルランド」始めます Name:REIKO HOME Date:2014/05/19(月) 18:44
情報ありがとうございます。
ほんっとギリギリに詰め込んでるんですね!

2枚組だと値段が安くなるので嬉しいですが、やっぱ幕ごとにCD1枚の方が何となく使い勝手?がいいなとか、CDって外側のヘリに近い部分で音飛びなどの再生不具合が起こりやすいので、なんだかな…(笑)
まあでもヤーコプスなら面白くやってくれそうなので、期待してます。(^-^)


[947] RE:オペ対「オルランド」始めます Name:REIKO HOME Date:2014/05/31(土) 20:42
ヤーコプスのオルランド聴きました、面白いですね!
期待に違わぬ録音でした。

ただしブックレットの英訳は当時の台本のもので、語句や言い回しが古く分かりづらい上に、アリア部分は英語でも脚韻を踏ませているために、原語に対してあまり忠実ではありません。
以前のクリスティ盤の英語対訳(以前ネットで探してダウンロードした)もこれと同じで、経費節減なのか手抜きだなあ…と思いました。
それともこの訳(S.ハンフリーズ←ヘンデルのオラトリオの台本いくつか書いてる)って、名訳とかの類なんでしょうかね〜?


[925] オペ対【セルセ】第3幕 Name:REIKO HOME Date:2014/02/27(木) 22:35 [ 返信 ]
<第1場>
アルサメネ
Elviro parlera! 「エルヴィーロが(手紙の宛先について本当のことを)話すよ!」
★エルヴィーロが説明するから、そうすれば誤解が解けると言いたいのでは?

ロミルダ
Si, Atalanta dira.「ええ、アタランタが(真実を)言うでしょう」
★アタランタに話を聞けば本当のことが分かる、という意味かと。

ロミルダ・アルサメネ
Oh amare pene! 「耐え難い苦しみ!」
★amare<amaro(悲痛な/耐え難い)、pene<pena(苦悩)、名詞の性数に合わせて形容詞が母音変化しています

<第2場>
エルヴィーロ
Brutti imbrogli son questi! 「こりゃとんでもなく厄介なことになったぞ」とか。
★imbrogli→ゴタゴタ、混乱、厄介な事情

アタランタ
Dissi Romilda scrive ed ama il re.「私は言ったわ、ロミルダは王様を愛してて手紙を書いてると」
Piano, 「落ち着いて/静かに」
Dissi cosi, per far partire il servo, che voleva parlarvi.
「私は使いの者(エルヴィーロ)があなた(ロミルダ)と話したがっていたから、彼を去らせるためにそう言ったのよ」
Serse mi sopraggiunse 「(そこへ)セルセ様が不意においでになり」
★sopraggiunse<sopraggiungere 「不意に来る/突然やって来る」

<第3場>
エルヴィーロ・ト書き
corre via 「走り去る」

セルセ
Che vi mosse, Romilda, a quel guerriero donar la libertate?
「ロミルダよ、どうしてあの戦士を自由にしてやったのだ?」(過去の文)
Gia siete mia regina.
「すでにおまえは余の妃なのだからな」
★もう決めつけて言っている感じです

ロミルダ
volo tant'alto e gran rovina 直訳「高く飛ぶと大きな破滅のもとです」
★セルセがもう結婚した気になっているので、やんわり断っている感じ
Negaro sempre.「永久にお断りします」
★今だけじゃなくて、永遠にダメ!という言い方ですね

セルセ
Franger io ben sapro 直訳「私は壊す方法もよく知っている」(benは副詞)
★おまえがどんなに堅く拒んでも、それを打ち崩すことくらい簡単だ!と脅しをかけてるんでしょう
Non partiro, se pria... basta... che dite?
「余は出発せぬぞ、もしその前に…もういい…どうかな?」
★前幕で三日後の夜明けまでにヨーロッパに渡りたいと言ってますが、それと関係ある表現と思います

e poi, pupille belle, 「その後で、美しい瞳よ」
a voi ritornero. 「お前のもとに帰ってこよう」
Farfalla al vostro lume il core innamorato 「恋する心は輝くお前と蝶のように戯れ」
ardendo le sue piume fenice io scorgero.「余は炎に羽根を焼く不死鳥を見つけるだろう」→「炎の中から不死鳥が飛び立つだろう」みたいな感じですね


[926] RE:オペ対【セルセ】第3幕 Name:トラジメーデ Date:2014/03/02(日) 20:23
REIKO様、ありがとうございます。
ついに第三幕にはいりましたね。
第3場のセルセのアリアは後半がイメージはあったんだけど
うまく表現できない状態だったので助かりました。


[927] RE:オペ対【セルセ】第3幕 Name:REIKO HOME Date:2014/03/02(日) 20:26
ではさっそく次を…(^ ^;) いよいよ面白いところです!
<第4場>
アルサメネ
Oh, che limpido amor! che bella fe!
「ああ、なんと清らかな愛!なんと素晴らしい貞節!」
★後半は皮肉だと思うので「なんと結構な貞節!」でもいいかも

ロミルダ
★テンプレで Tanto v'adoro!の後に「Addio, vi lascio, addio!」(さようなら、あなたを置いて行くわ、さようなら!)が抜けています

アルサメネ
Vi fuggo...「(私は)おまえの元を離れよう」

ロミルダ
E dove andate, idolo mio? 「どこへ行くのです、愛する人?」
Vi lascio 「あなたとはお別れです」
★自分が相手のもとを去るイメージです

ト書き
(le donzelle la conducono via sostenendola)
「侍女達が彼女を支えながら連れ出す」

アルサメネ
o cangia tempre al duol, o dammi liberta!
「苦しみを和らげるか 私に自由をもたらしてくれ!」
★「o…o…」→「…か、それとも…」

<第5場>
セルセ
a piacer vostro 「おまえの好きなように/おまえの望むまま」
★a piacer →思い通りに、随意に
Dunque udite: verra tra poco nelle vostre stanze persona eguale a noi, del nostro sangue.
「では聞け:まもなくおまえの部屋に余と同格の、余の血族がやって来るだろう」
Fate, che vostra figlia per suo sposo l'accetti.
「おまえの娘に彼を婿として受け入れさせるのだ」
Quanto Serse! 「(この)セルセと同じ程度にな!」

アリオダーテ
Del ciel d'amore sorte si bella, chi mai spero!
「愛に満ちた天の かくも素晴らしい運命を 一体誰が望んだだろうか!」
★過去の文です。誰も望み得なかったほどの幸運…ということですね
Per mio splendore qual fu la stella, che lampeggio!
「私の栄光のために 輝いていたのは いかなる星だったのか!」
★これも過去の文

<第6場>
ロミルダ
E dite a Serse in riportargli il dono,
「贈り物を彼に返して、セルセに言って(伝えて)ちょうだい」
★二人称に対して「dite」(言いなさい)と言っているので、ト書きにはありませんが侍女等が側にいる状況かもしれないです

<第7場>
ロミルダ
Perche oscurate il decoro real...
「王の威厳を翳らせるからよ」
★セルセの「なんだと?」に対する答えです

ロミルダ
Arsamene m'amo...「アルサメーネは私を愛してくださって…」
★過去の文です。はっきりそう訳した方が続く展開が面白いです
Ma ardito al fin... 「でもとうとう大胆に…」
Non ardisco 「私が大胆なのではないです」
★自分からアルサメネに迫ったのではない、彼の方が…という意味かと
non lo diro. 「そんなこと自分からは言えません」
Parto e lo scrivero.「おいとまして、手紙に書きます」
Non so se ardire o se fortuna fu...「大胆ゆえか もののはずみかは分かりませんけれど」

セルセ
Ah, che non posso piu! 「ああ、(その先を知るのが)もう耐えられん!」

ロミルダ
Le sue labbra accosto...「彼の唇が近づいてきて…」
Alle mie, e... e... e..「私の…あの…あの…あ…」
★恥ずかしくて「私の唇に」…と言えない状況でしょう
Appunto. 「その通りです」

セルセ
poi sposa mia sarete. 「それから余の花嫁となるであろう」
★未来の文です


[928] RE:オペ対【セルセ】第3幕 Name:トラジメーデ Date:2014/03/03(月) 22:51
REIKO様、ありがとうございます。
第4場のアルサメーネとロミルダの、それから
第7場のセルセとロミルダのやりとりがなんか不自然だなと
自分でも思っていたのですが、修正して「面白いところ」だというのが
よく分かるようになったとおもいます。


[929] RE:オペ対【セルセ】第3幕 Name:REIKO HOME Date:2014/03/05(水) 18:08
<第8場>
アマストレ
Commandi e non preghiere a me porger dovete.
「あなたは私に願いを申し出るのではなく命令するのが当然です」
Io mi sovvengo, che toglieste il mio pie da' lacci di quell'empio, ingrato re.
「私は忘れておりません、あなたがあの邪悪で恩知らずの王の罠から私の足を解き放ってくれたことを」
★助けてもらった恩があるので、遠慮なく命令してくださいという気持ちですね

ロミルダ
Volo per ispedirlo.「急いでそれを送り届けます」

アマストレ
Cagion son io del mio dolore e so perche.
★今の訳だと日本語として収まりが悪い印象なので「私自身が私の苦しみの原因であることは よく分かっている」などとしたらどうでしょうか

con troppo amore, con troppa fe
★troppo/troppaは「あまりにも多く〜」「〜し過ぎである」なので、そういう感じが出る訳にしたいです。「大いな〜」だと少し当たり前すぎるでしょうか。本来は裏切り者なんか愛したり誠意を尽くす価値がないはずなのに、度を越して相手に心が囚われている状態ですね。

<第9場>
アルサメネ
Per spronarmi a partire, non per salvar chi v'ama, dite che Serse brama il mio morire.
「おまえを愛する者(私)を助けるためでなく、私を追い立てるために、おまえはセルセが私の死を望んでいると言うんだな」

ロミルダ
E tiranna la mercede, che riceve al mio petto innamorato!
「恋する私の心が 残酷な報いを受けるなんて!」

アルサメネ
Non e questa la mercede, che riceve il mio petto innamorato!
「これは恋する私の心が受けるべき報いではない!」


[930] RE:オペ対【セルセ】第3幕 Name:トラジメーデ Date:2014/03/05(水) 21:45
REIKO様、ありがとうございます。
>★troppo/troppaは「あまりにも多く〜」「〜し過ぎである」なので、そういう感じが出る訳にしたいです。
全くその通りです。でもうまい日本語がなかなかおもいあたらないですね^^;


[931] RE:オペ対【セルセ】第3幕 Name:REIKO HOME Date:2014/03/08(土) 16:56
>うまい日本語がなかなかおもいあたらないですね

今の「勿体ないほどの」でとてもいいと思いますよ。(^-^)

<第10場>
ト書き
Nel fondo del quale v'e il simulacro del sole con ara dinanzi,e sopra vi ha foco acceso.
「生贄の祭壇を前にした太陽神の像が奥にあり、祭壇には火が灯されている」
all'intorno del simulacro「神像の周りで」

アリオダーテ
Io ben ne fui presago,
「私は十分それを予見していた」→「思っていたとおりだ」
★否定の「ne」なら、アクセント記号がついています。ここの「ne」は前文の「花婿がやって来ること」を指しています
quanto m'arride il fato.「運命がこんなにも私に微笑んでくれるとは」
A colmarmi d'onore, signor, so che veniste.
「陛下、おいで下さったのは私を名誉で満たすためだと分かっています」
E voi veniste per prenderla in consorte?
「あなたは彼女を妻に娶るため(ここに)来られたのでは?」

合唱
Chi infelice si trovo, pien di gioia or lieto va.
「不幸に見舞われていた者に 今喜びに満ちた時が来る」
★si trovo<trovarsi→「(特定の状態に)ある/〜の状態になっている」

<第11場>
セルセ
Romilda vaga ne sara paga? 「美しいロミルダは満足しているかな?」
Ma perche mai non viene?  「だがなぜ彼女は来ないのだ?」
★主語を入れた方が良いです
Crede co' inchiostri rei incantar follemente i sdegni miei?
「悪辣なインクで 愚かにも余の怒りを惑わそうと考えているのか?」
★手紙で適当な言い訳ができるとでも思っているのか!?自分の怒りはそんなことではおさまらないぞ!という気持ちでは?

アリオダーテ
Perche non moro, o ciel! 「なぜ私は死なないのか、天よ!」→「ああ、もう死んだ方がましだ!/死なせてください、天よ!」
★娘のロミルダがセルセをさらに怒らせるようなことをしたと思い、親として生きていられない気持ちでしょう。針のむしろ?

セルセ
E tanto ella osa? 「しごく大胆な女だな」

アリオダーテ
≪Trovai che mi sprezzate...≫「あなたが私を侮辱していると知りました」
★trovai<trovare 「(事実・状態が)〜だと分かる、みなす」

セルセ
Colpe d'averti amato! 「おまえ(ロミルダ)を愛したという罪か!」
Non mancava altro tedio in tanto sdegno! 
★直訳「これほどの怒りでうんざりすることに 今まで不足はしていなかった」なので、「これほどの怒りでうんざりするのはもう十分だ」になりますかね…そうすると、今の訳でも意味的には合っています。要するに「いいかげんにしろ!」ってことですね。

Crude furie degl'orridi abissi 「恐ろしい地獄の残忍な怒りよ」(呼びかけです)
aspergetemi d'atro veleno! 「われに猛毒を振りまけ!」
★テンプレ(誤)aspergetevi→(正)aspergetemi
a quest'ira, che spira il mio seno! 「余の胸に湧き上がるこの怒りで!」
★前置詞「a」は原因・手段だと思います。世界を崩壊しかねないほどの、激しい怒り…マジギレ(笑)してるセルセですね


[932] RE:オペ対【セルセ】第3幕 Name:トラジメーデ Date:2014/03/09(日) 22:08
REIKO様、ありがとうございます。
あとは最終場を残すのみとなりました。
あらためてよろしくおねがいします。


[933] RE:オペ対【セルセ】第3幕 Name:REIKO HOME Date:2014/03/13(木) 17:06
では最後です〜(^-^)
<最終場>
アマストレ
Datelo a me, signore! 「その剣を私に(お渡しください)、陛下!」
★lo はferroを指しています
Volete che si sveni un alma che tradi, chi pur l'adora?
「まだ愛している者を裏切った心が 血を流して死ぬのをあなたは望みますか?」
★まだ愛している者=セルセを愛しているアマストレ自身、裏切った心=セルセ…を意味しています。この質問にセルセが「そうだ!」と答えたので、次にアマストレが剣を彼に向けることになるわけです。
E si squarci quel core? 「そしてその心臓が引き裂かれることも(望むのですか)?」
★動詞が接続法の形なので、Volete che 〜 から続いています

セルセ
ma di tua pietate indegno sono.「だが余はおまえに情けをかけてもらうに値しない」

ロミルダ
son dalla vostra palma fatta trofeo d'amor.
「私はあなたの勝利で作られた愛の栄冠(トロフィー)です」

TUTTI
per riportar la palma 「勝利を手にするために」
s'unira amore e onor.「愛と栄誉は結ばれるだろう」

****************
★第3場のセルセのアリア最終行、「fenice io scorgero.」は自分が不死鳥になるのではなく、不死鳥に「気づくだろう」というのが元の意味です。
★第7場、ロミルダの「Le sue labbra accosto...」の訳で、彼の唇が「近づいてきて…」が抜けています。


[934] RE:オペ対【セルセ】第3幕 Name:トラジメーデ Date:2014/03/15(土) 10:36
REIKO様、ついに最後まで終わりました。
本当にありがとうございました。

「セルセ」は現状「オンブラ・マイ・フ」だけが飛び抜けて有名なオペラですが
(ひどい人はブログにもう全曲は失われてしまい「オンブラ」だけが残ってる
なんてとんでもなく事実と異なることを公然と書いてます)
こうして歌詞をじっくり読みつつ全曲を聴き通すと随所に素晴らしいメロディーが散りばめられ
楽しく聴けるようにヘンデルが工夫の限りを尽くしているのが改めてわかります。
(残念ながら初演の時はその苦労が全く報われなかったのですが)
この対訳が「オンブラ・マイ・フ」しか知らないかたがたが
ちょっと他の部分も聴いてみようかなと思うきっかけに
わずかながらでもなるといいなと思います。


[935] RE:オペ対【セルセ】第3幕 Name:REIKO HOME Date:2014/03/15(土) 14:55
こちらこそありがとうございました、私も楽しかったし色々と勉強になりました。(^ ^*)

このオペラはダ・カーポしない短いアリアや、途中でレチが割って入るなど、歌手の歌をたっぷり聴かせることより、劇の進行を優先させている箇所が随所にありますね。
それが当時の聴衆には受けず、逆に現在はヘンデルオペラの中でも上演が多い理由の一つかと思います。
(単に人気アリア「オンブラ〜」がある、というだけではここまで取り上げられないはず)

>「オンブラ・マイ・フ」しか知らないかたがたが
ちょっと他の部分も聴いてみようかなと思うきっかけ

ほんとにそうですね〜!
で、オンブラ〜は必要以上に「真面目な歌」だと誤解されてますよね。
セルセ王のちょっと脳天気でアホな一面を表してる歌で、台本全体を読むと彼は直情径行型でキレやすい、王というにはあまりにも…なキャラなんですが(笑)。
彼は非西洋のペルシャ王だから、こういう表現ができるのでしょう。

それで忘れてました、「アリアへジャンプ」ですが───

オンブラ・マイ・フ I-1
Piu che penso alle fiamme del core I-11
Se bramate d'amar, chi vi sdegna II-4
Crude furie degl'orridi abissi III-11
以上全部セルセのアリアですね…こんなとこでしょうかね〜

個人的にはアタランタのアリアがいくつか好きですけど、あまりソプラノ歌手のヘンデル・アリア集では歌われてませんね。ヘンデル・オペラ全盛期のプリマ用アリアと比べると「短くて軽い」のが理由かもしれないです。


[936] RE:オペ対【セルセ】第3幕 Name:トラジメーデ Date:2014/03/16(日) 18:10
「セルセ」は短めのアリアばっかりなのでアリア集にはなかなか入れてもらえないようですね
Va godendo vezzoso e bello (ロミルダ、T-3)
Io le diro che l'amo(セルセとアルサメーネが違う歌詞で、T-3)
Un cenno leggiadretto(アタランタ、T-15)
Del mio caro bacco amabile(エルヴィーロ、U-11)
Chi cede al furore(ロミルダ、U-14)
などが私は好きですが取り上げてくれているアリア集はないのかな?


[937] RE:オペ対【セルセ】第3幕 Name:REIKO HOME Date:2014/03/16(日) 23:37
セルセ役のアリアは、まずカウンタテナーが歌ってて、次にメゾソプラノの女性歌手も歌ってて、さらにテノールもオクターブ下げで歌ってて(笑)…ということで、やたら多いんですね。

それでトラジメーデさんがあげてくださった候補をYoutubeで検索したら、「Va godendo vezzoso e bello 」はピアノ伴奏で歌っている動画が非常に多かったです。
声楽を勉強する人向けの、ピアノ伴奏ヴォーカル譜が出ているせいかと思われます。
Un cenno leggiadrettoはプロが歌ってるのがかなりありました。
この2曲とセルセの3曲でどうでしょうね?


[938] RE:オペ対【セルセ】第3幕 Name:トラジメーデ Date:2014/03/18(火) 21:57
はい、その5曲でよろしいと思います。

さて、次は「オルランド」か「デイダミア」をやってみたいと思ってますが
どちらもまだ最初の1,2場くらいしか訳していない状態です^^
見ていただくのは、せめて一幕くらい下訳つくってからにしたいので
ちょっと時間かかりそうです。またその節はよろしくおねがいします。


[939] RE:オペ対【セルセ】第3幕 Name:REIKO HOME Date:2014/03/18(火) 22:43
>その5曲でよろしいと

ではオペ対の方に私からそう連絡しておきますね。

>次は「オルランド」か「デイダミア」をやってみたいと思ってますが

お〜すごい!
オルランドはネットからDLできるPDFの英訳があるんですが、「デイダミア」の方は音楽さえほとんど聴いてないという…(^ ^;)
最近DVDが出たんですよね〜、男性キャラが女装するところがあって面白そうですが。
なので今のところワタシ的には「オルランド」の方が都合がいいです。
やっぱり英訳など、韻文でなく普通の言い方に直したものがないと難しいし、どっかで間違うんじゃないかと不安なんですね。
今やってる「ヘラクレス」も、時々ブックレットの仏訳や独訳で確認しながら訳しています。

★あと「オルランド」と「アグリッピーナ」をやれば、ヘンデルのオペラでは大体いいとこ訳し終わる感じだと思うんですよ。
「アグリッピーナ」は、そのうち自分がやろうかなと考えてますけど、レチが長くてめんどいですね…


[940] RE:オペ対【セルセ】第3幕 Name:トラジメーデ Date:2014/03/22(土) 22:37
ではでは、オルランドの準備をはじめます。
オペ対は4月末まで新規の対訳作成を控えてほしいとのお達しがでておりますので
その間にせっせと下訳をつくっておきます。

そう、デイダミアは最後のオペラで、ヘンデルはもうやる気なくしてたみたいな
言い方もされてますが、DVD見て、これなかなかの傑作やーん!と思ったのです。
オルランドのDVDは(演出が)う〜ん?という感じですけど^^
(読み替えの舞台が病院だと何故か拒絶感を覚えるのですねw)
ミンコフスキの「アルチーナ」みたいな演出のDVDがそのうち出てくれるのを期待しております。


[941] RE:オペ対【セルセ】第3幕 Name:REIKO HOME Date:2014/03/23(日) 13:30
>オルランドの準備をはじめます

はい、ではまた一緒に頑張りましょう!(^-^)

>読み替えの舞台が病院だと何故か拒絶感を覚えるのですね

ミヤノヴィチがオルランドやってるDVDのことですよね?
「オルランド」は基本的に屋外が舞台になってるのに、全部室内(それも窓さえ無い)って、私もこれはちょっとなぁ…と思います。
その「場」が宮廷の一室とか牢獄のような閉鎖空間か、森の中みたいな開放空間かって、重要なことだと思ってるので、舞台を移してもいいけど「閉鎖」「開放」だけは守ってほしいんですけどね。
昨今の演出家って「台本を逆に読むのがカッコいい」と思ってるような人が多くて困ります…(^ ^;)


[913] オペ対【セルセ】第2幕 Name:REIKO HOME Date:2014/01/31(金) 20:53 [ 返信 ]
<第1場>
アマストレ
non mi lasciate ancor.まだ私を「捨てないで/置いて行かないで」の方が原文に忠実です。

エルヴィーロ
Ma se del foglio poi sapesse il re?
「もし万が一王様が後で手紙のことを知ったとしても」
★前文が条件法現在、この文が接続法半過去になっていて、あり得ない(と思っている)仮定を立てて、推量しています。ただし普通とは逆に、条件節が後になってますね。
王宮に持ち込まれた手紙のことが王にばれても、自分がが手先だったとまでは分からないだろう…という意味でしょう。「?」がついてるので、若干自信がないのでしょうけど(笑)。ここの「Ma」は強意です。
pianti e sospiri al vento spargera
★「風に向かって」→「あてもなく/虚しく」piantiとsospiriをspargere(流す/こぼす/放つ/撒き散らす)しているだろう

アマストレ
dico a te 「私はお前に話してるんだ」→「話を聞け」
vorrei saper di chi? 「誰と(結婚する)/誰の(花婿になるの)か知りたいのだが」
Perche m'uccida il duolo mancava solo esser tradita ancora.
★直訳「嘆きが私を殺すためには、さらに(もっと?)裏切られることだけが不足していた」(←過去においてそのような状態が継続していた)で、現在不足しない状態になったかどうかは明確にしていない表現なので、う〜〜ん…
エルヴィーロから全て聞いたわけではなく、アマストレにとってはまだ不確かなことも多いので、「もう少しで死にそうだ、その一歩手前」という気持ちを言ってるのだと思います。
Or che siete speranze tradite
「希望よ、おまえが裏切られたからには」
★ora che〜 「〜した今では/〜したからには」
si, fuggite, fuggite da me.
「そう、逃げるがよい、私から逃げるのだ」(命令文です)
★場の冒頭で希望に対して「non mi lasciate ancor」と願っていたのが、今や私から離れていってもいい…と歌っています。
E in quest'anima oppressa dal duolo
「そしてこの悲しみに抑えつけられた心の中に」
resti sola la bella mia fe.
「私の美しい誠実さだけが残るように」
★三人称に対する命令文。裏切られたとしても、自分はまだ相手を思っている気持ちですね。

<第2場>
アタランタ
A piangere ogn'ora amor mi destina.
直訳「愛は私にいつも泣くように運命づけている/定めている」
Tu quivi? 「あなた、こんな所に?」
Guarda bene... 「よく見て」→「気をつけて」
★相手に対する命令文。宮廷から追い出されたエルヴィーロがこんな所で花売りの格好をしているのを、驚きと同情で見ているのでしょう。

エルヴィーロ
Glielo darete poi? 「その後彼女に(手紙を)渡してくれますか?」

アタランタ
Si! 「もちろん!」
scrivendo al re 「王様に手紙を書いているわ」
★scrivendo<scrivere これだけで「手紙を書く」という意味になります。
Ch'in lui spera, in lui vive.
直訳「(彼女は)彼を信頼し、彼の中に生きると(書いています)」

エルヴィーロ
E d'Arsamene? 「じゃ、アルサメーネ様のことは?」

アタランタ
Punto non si sovviene.
「全く心に浮かんでいない」→「これっぽっちも気にかけていない」

エルヴィーロ
Ah! tigre infedele! 「ああ!なんと不実な虎!」
★いきなり「虎」っていうのが変ならば、「とんでもなく」「恐ろしく」などで言い換えてもいいかと。

*******************
この第一場・二場を通じたエルヴィーロの話し方は、相手との対話でなく独り言のように言っているセリフと、アタランタに正体を知られた後以外は、「活用すべき動詞が原形のまま」で「questa→chista」や「Non→Nu」のような方言と思われる言葉が使われています。
彼は外見だけでなく言葉でも「変装」してるわけですが、そのやり方が露骨過ぎて、正体を隠してるつもりがかえって怪しすぎ、可笑しい印象。
今の訳だと彼のこの部分が女言葉みたいになっていて、それを反映してるかと思われますが、もっとハッキリやってもいいと思います。
どっか田舎の(と言ったら悪いですが)方言風とか、ふなっしーみたいに特定の語尾を付けるなどですね。 例えば───

お花は、お花はいらんかにゃぁ〜〜

ロミルダっちゅう娘がいてのォ
王様が嫁っこにしたいと言っとるがの

…など、何か笑えるようなのをぜひ期待します。(^ ^;)
★オペ対「カヴァレリア・ルスティカーナ」では、冒頭のシチリア方言が南の島つながりで熊本弁風に訳されています。


[914] RE:オペ対【セルセ】第2幕 Name:トラジメーデ Date:2014/02/01(土) 09:21
REIKO様、ありがとうございます。
>どっか田舎の(と言ったら悪いですが)方言風とか、ふなっしーみたいに特定の語尾を付けるなどですね。 
>…など、何か笑えるようなのをぜひ期待します。(^ ^;)

もう一つのテンプレートにはト書きに
「e parla la lingua franca. 」とありますが、そういうことなんですね^^
では、エルヴィーロにはアキバあたりでネコ耳つけてる感じで花を売ってもらいましょう
(スベりそうだけど)


[915] RE:オペ対【セルセ】第2幕 Name:REIKO HOME Date:2014/02/01(土) 17:41
>もう一つのテンプレートにはト書きに「e parla la lingua franca. 」とありますが

あ〜、ほんとだ、そうですね!(今確認しました)
この工夫は、ロンドンの観客には分からなかったでしょうが、イタリア人なら「変な言葉で喋ってる〜!」と、クスクス笑いながら見ると思います。
ただし「E chi direbbe mai〜」など独り言風の箇所は、真っ当なイタリア語で、そこへ第三者が来ると、急に話し方が変わるんですよ。(笑)

アマストレと話す箇所は、二人とも宮廷で知っている間柄なのに、どちらも変装しているので分からない…という滑稽な場面ですね。

>アキバあたりでネコ耳つけてる感じで

はい〜、期待しています♪ (^-^)


[916] RE:オペ対【セルセ】第2幕 Name:REIKO HOME Date:2014/02/03(月) 16:50
エルヴィーロの猫耳言葉、笑いました〜(^-^;)
それで、アタランタの「Tu quivi? O sventurato!Guarda bene... Che porti?」の後は、正体が明かされているので、動詞はちゃんと活用しており普通の言い方に戻っています。
最後の花売りの言葉は、そのまま猫耳でOKですが。

<第3場>
セルセ
E tormento troppo fiero, l'adorar cruda belta.
「あまりにつらい/残酷だ つれない美女に熱を上げることは」
Saran forse amorosi? 「たぶん恋の密事であろう?」
★amorosiはarcani(秘密)にかかっています。前の二行を、「アタランタ、その手紙の内容を教えてくれないか?」などとすれば、「密」の字が重なるのが防げます。

アタランタ
E ver; ma strani. 「その通りです、でも(内容が)奇妙なのです」

セルセ
「ますます知りたくなったな/興味津津だな」

アタランタ
Deh, seconda l'inganno, o ignudo arciero!
直訳「ああ、計略の手助けをして、裸のキューピッド(愛の神)よ!」
Vi sdegnate? 「お怒りでしょうか/憤慨なされますか?」

セルセ
Strana avventura! 「珍奇な企てだ!」「変わった恋だな」など。
★avventuraには「恋愛事件」の意味もあります。アタランタの説明した、回りくどく手の込んだ愛の作戦を皮肉っているのでしょう。
Godi si mio core!
★動詞の活用が文法的に変なのですが、「これは面白くなってきたぞ」などとすれば、前と上手くつながるかと。

アタランタ
se l'approvate, che pubblico imeneo lo faccia mio.
「お許しいただけるなら、彼と私の結婚を公にしてくださいますよう」

セルセ
Bella, faro, che sia o vostro sposo o preda all'ira mia.
「美しい女よ、そうしてやろう  彼はお前の夫となるか余の怒りの犠牲になるか(どちらか)だな」
★Bellaはアタランタに対する呼びかけですが、無理に訳出しなくても「よし、そうしてやろう」くらいでいいかもです。

アタランタ
che amor per me piagato il cor non gli ha.
「私への愛が彼の心を傷つけたことなどないと」→「私を愛するあまり心が傷ついたことなどないと」
★過去の文です。最初の訳だと意味が分かりにくいので、言い回しを工夫したらどうでしょうか
Bella frode, se giova! 「もし上手く行けば、計略は成功よ!」
Ma vi ricordo... 「ですがお忘れなく」
che non m'amo, 「私を愛したことなどないと」
che mai per me langui.  「一度も私に恋やつれなどしてないと」
★どちらも過去です

**************

一応(笑)セルセは王なので、アタランタはもう少し丁寧な言葉遣いがいいかと思います。内心では「バカ王」と思ってるわけですから、慇懃無礼に振舞っている感じで。

このテンプレにはセルセが読む手紙の内容がありませんが、無いと分かりにくいので、別テンプレにあるものを追加挿入しませんか?
私の手元のブックレットにも、その部分がありますし、これがまた妙に古文風の格調高い手紙文で、かえって可笑しいんです…^^


[917] RE:オペ対【セルセ】第2幕 Name:トラジメーデ Date:2014/02/04(火) 21:52
REIKO様、ありがとうございます。

>このテンプレにはセルセが読む手紙の内容がありませんが、無いと分かりにくいので、
>別テンプレにあるものを追加挿入しませんか?
ここ、ずっと気になってたんですよね。私の手許のCDはどちらともないし、
ルセのDVDにもたしか無いですよね。だからヘンデルの曲に本来ないのが
オリジナルの台本から紛れ込んでいるのかなと勝手に思ってました。
でも、REIKO様のブックレットにはあるし、そのほうが分かりやすいということならば
ぜひ入れましょう。(拙訳はちょっと待って・・^^)


[918] RE:オペ対【セルセ】第2幕 Name:REIKO HOME Date:2014/02/04(火) 22:56
手紙の部分、手元のマギーガン盤ではセルセ役の歌手が「読んでいる」だけなんです。つまり、ヘンデルは音楽をつけてないんでしょう。だからカットされやすいのだと思います。
でもこの手紙の内容をめぐって策略や騒動がおこる(笑)ので、普通に筋を追っていけば誰しも「はて?何が書いてあったんだろう?」と思うはずです。
セルセも言っているように「ますます興味津々」になりますよね。

トラジメーデさんのお手元に英訳がなければ、訳しにくいでしょうから、私がこの掲示板に大体訳を書くので、それを参考にしていただいても結構ですよ。


[919] RE:オペ対【セルセ】第2幕 Name:REIKO HOME Date:2014/02/11(火) 21:17
<手紙の内容>
Allorche nell'lbero ascoso e il sole verro notturno
「イベロの流れに太陽が沈んだら 私は宵闇の中 行きましょう」
★Iberoが何だか良く分からないのですが、手元の英訳では「streams of Ebro」で、川の名前でしょうかね…
ove talor mi suole il raggio balenar di nostre stelle
「時に我らの星がきらめき 私に輝くあの場所に」
Ivi a dispetto di maligna sorte,
「そこで(私は)悪しき運命をも差し置いて」
★a dispetto di →「〜を無視して」
☆この手紙に使われている言葉は、「古語」「文語」が目立つので、そのような調子で訳文を作ると、他との対比が効いて面白いと思います。

<第4場>
セルセ
Ne vi sdegnate? 「それでも腹が立たぬか?」
Alla sua cara Atalanta, sapete gia,「やつの可愛いアタランタにだ、お前も知っている通り」
io non mento. 「余は嘘をついてないぞ」
★sapete gia は前の句に付いていると思います
Se ben fiero v'inganno? 「彼がおまえを酷く騙していたとしてもか?」
★se ben→sebbene「〜にもかかわらず」

Se bramate d'amar, chi vi sdegna,
「おまえが おまえを嫌う者を熱望するのなら」
vuo sdegnarvi, ma come non so
「余もおまえを嫌いになりたい、だがその方法が分からない」
La vostr' ira crudel me l'insegna
「おまえの残酷な嫌悪(←セルセの愛を冷たくはねつけていること)が余にそれを教えてくれる」→「おまえの冷たい態度が良いお手本だ」
★iraはここでは「憎しみ・嫌悪」
tento farlo e quest'alma non puo
「余はそれを試みようとしても、我が心にはどうしてもできないのだ」

<第5場>
ロミルダ
Godete di mie pene...「彼ら(あの人達)が私の苦痛を楽しんでいるなんて…」
Barbara! Menzognero!
★それぞれ形容詞が女性形・男性形なので、「下衆女!嘘つき男!」などとしては?
Ma voi, che delirante me ascoltate
「でも取り乱す私の言葉を聞いているあなた方は」
forse saper bramate 「たぶん知りたくてしょうがないでしょう」
la mia furia crudele ora chi sia?
「今やこの私の辛い怒りが何者なのかを」→「今私を苦しめているこの怒りの正体を」
★…と言って、それが「嫉妬」だとアリアにつながります

E gelosia quella tiranna, che tanto affanna l'anima mia.
★強調構文だし、さらにレチからのつながりを考えて、例えば
「その名は嫉妬 それは情け容赦なく 私の心を 激しく痛めつける」のようにしたらどうでしょうか?
m'aspersa il seno 
★aspersa→asperseです <aspergere 「(液体で)濡らす、(水などを)そそぐ、振りかける」
「(嫉妬は)その毒を 私の心に注ぎ込み」
e mi condanna a pena ria.
「私に悪意に満ちた苦悩を押し付けるのよ」

<第6場>
アマストレ
m'uccida questo ferro.「この剣が私を殺してくれたら(いいのに)」
Via su
★これちょっと不明確ですが、「ああ、そうだ」など何か決心した時のようで、次の言葉に続きます。
a quell'alma crudel corriamo a dire
「あのつれない心(自分を裏切ったセルセのこと)に 急いで言ってやろう」

tu m'uccida 「私を殺してくれたら」


[920] RE:オペ対【セルセ】第2幕 Name:トラジメーデ Date:2014/02/15(土) 09:39
REIKO様、ありがとうございます。
関東は二度も大雪が来てたいへんですね。
私は帰省などして、しばらくさぼってましたがまたがんばります。


[921] RE:オペ対【セルセ】第2幕 Name:REIKO HOME Date:2014/02/15(土) 21:02
>関東は二度も大雪が来て
ご心配ありがとうございます。今年は異常ですね…
私は新潟生まれ&育ちなので、雪道歩くのとか慣れてるんですが(笑)、まさか関東で暮らしてて一冬に二度もこんな大雪に見舞われるとは、思ってもいませんでした。

<第7場>
アルサメネ
Di nera infedeltate
★「真っ黒な嘘」という言い方は日本語として少し変に感じます。「真っ赤な嘘」なら分かりますが…
nera<nero「ひどい、悪意のある」、infedeltate「不誠実、不忠、背信行為」なので、う〜〜ん…「とんでもない裏切り」「ひどいでっち上げ」とか?
Ma, non bene intendesti?
直訳「おまえは良く理解してなかったのでは?」
★過去の文です。「何か間違えたんじゃないのか?」というニュアンスですね。

エルヴィーロ
Che volete di piu? 「これ以上 何をお望みで?/何をお知りになりたいと?」

アルサメネ
O di tigre crudel core piu fiero!
「残忍な虎以上に酷い心根だ」
★自分を裏切ったロミルダの心のことを言っています

Quella che tutta fe per me languia d'amore,
「私に貞節のすべてを捧げ 恋に身を焼いた女が」
no che piu mia non e, 「もう私のものではない」
perduto ho il core. 「私は 絶望した/虚しい心を持っている」→「私の望みは絶たれた/虚しい我が心よ」など。
Non sa col suo rigore punir chi reo sen va di tanto errore.
「(天は)大きな過ちを犯した不道徳者を 厳しく罰することはできないのか」

<第8場>
ト書き
vascelli 
★三本マストの戦闘用帆船…と辞書にあるので、単に「船」ではなく「軍用帆船」などとしたらどうでしょうか。

合唱
La virtute sol potea giunger l'Asia all'altra riva.
「La virtuteのみが アジアと対岸を結びつけることができた」
★過去(「半過去」という、過去の継続状態を表す時制)の文です。「La virtute」は「美徳/勇気/力」など色々考えられます。

セルセ
Del mare ad onta e sin del vento infido
「海の上、当てにならぬ風にもかかわらず」
Pria della terza aurora  「三日後の夜明け前に」

<第9場>
アルサメネ
chi mi svena per pieta? 「誰か私を血まみれにしてくれないか、お願いだ」
sol per scordarmi, che fratello mi siete.
(solを訳出して)「ただあなたが兄であることを忘れるために」

セルセ
Voglio sposarvi al bel, che v'innamora
「おまえにはおまえを愛するあの美しい女と結婚してもらいたい」
So di qual fiamma ardete.
「おまえがどんな情熱に燃えているか知っているぞ」→「おまえが誰に熱を上げているか知っているぞ」

アルサメネ
Ed or che lo confesso? 「では今 私が白状するのですか?」
E io di chi? 「では私は誰の?」

l'ombre orrende 「恐ろしい 亡霊/幽霊/(地獄の)霊魂」
★「影」ではおとなしすぎる気が…
Cocito 「冥府の川から」などとした方が分かりやすいと思います

<第10場>
セルセ
e voi lasciate di soffrir tante pene, e non l'amate.
「おまえも思い煩うのはやめて 彼を見切るんだな」

アタランタ
Voi mi dite, che non l'ami,
「陛下は(私に)おっしゃいます、彼を愛するなと」
ma non dite se potro.
「でも私にそうできるか、とはおっしゃいません」
Troppo belle son le stelle, ch'al suo volto in ciel dono.
「天が彼の顔に贈ったその瞳は 美しすぎるほどで」
Troppo stretti (toroppo sono) quei legami onde amor m'incateno.
「余りに強い愛の絆が 私をきつく捕らえて離さないのです」
★カッコ内がテンプレでは落ちています

セルセ
Saria lieve ogni doglia,
「どんな苦しみも軽くなるのだろうな」
se potesse un amante amar e disamar sempre a sua voglia.
「恋する者がいつも意のままに 愛したり嫌ったりできるものなら」
★実際には不可能な仮定を立てている表現です

se godera in amore, saper ancor non puo.
「愛のうちに喜べるのか(どうか)  まだ知ることができない」→「愛が実るか否か 見通すことができない」
Lo chieggio alla mia speme, ella mi dice si,
「それを我が希望に尋ねると (彼女=希望は)『はい』と言うが」
ma poi freddo timore sento che dice ≪no≫.
「次に冷淡な恐れが『いいえ』と言うのが聞こえる」
★ellaは女性名詞spemeを指しています
★恋している時の心の揺れをうまく表現している歌詞ですね。(^ ^;)


[922] RE:オペ対【セルセ】第2幕 Name:トラジメーデ Date:2014/02/16(日) 20:34
REIKO様、ありがとうございます。
第10場がちょっとはずしてましたね。修正しておきます。


[923] RE:オペ対【セルセ】第2幕 Name:REIKO HOME Date:2014/02/19(水) 16:46
<第11場>
エルヴィーロ
No, ch'io non vedo, no. 「いや、(彼が)見えないからな、違う」
son restato all'oscuro 「暗がりに取り残されている」
si spezza il ponte,  「橋が壊れる」
a te, fa cor, gambetta 
★ここ難しいですが、悪天候で橋が壊れそうな状況下、早く逃げ出したくて自分の小さな(短い?)足にハッパをかけている言葉だと思います。
「ほれ、頑張って走るんだ」など。
Perche nemico al mio temperamento e l'acquoso elemento.
「なぜなら俺の気分を害するのは 水みたいなやつだからな」
★橋から落ちるとか雨が降ってきて濡れるのはゴメンだ…という心境でしょうね。それがお酒なら嬉しくても。

il buon vin (sin nel zodiaco)
「でも旨い/上等な ぶどう酒なら」
★sin<sino  sino nelで「〜の中まで」

<第12場>
セルセ
「嫉妬はおおいな苦しみだ」→「おおいなる」ですよね?
アマストレ
Lo sa il mio cor piagato 
(Loを訳出して)「傷ついた私の心はそれを知っている」
... schernita e l'alma mia.
★「あざ笑われた」が日本語として違和感あるので「愚弄された」「馬鹿にされた」「騙された」などはどうでしょうか
Perche non vuo servir senza merce.「褒美/報酬もなしに仕えたくありませんので」

<第13場>
ロミルダ
Val piu contento core, che quanto il mondo aduna.
「満ち足りた心は 世界の全て(を合わせたもの)よりも 尊いのです」
Piu vai(←iでなくl) un ben d'amore, che cento di fortuna.
「ただひとつのしっかりとした愛は 百の幸せ/幸運よりも尊いのです」
★val<valere「尊い/優れている」
Lasciate, ch'io ci pensi.「(そのことは)私に考えさせて下さい」

アマストレ
ch'il re v'inganna! 「王はあなた(ロミルダのこと)を騙している!」

セルセ
Ch'ardimento e questo? 「こいつ、何と大それた?」
★上のアマストレの言葉に対して言っています

アマストレ
ト書き(sguaina la spada e si mette in difesa)「剣を抜いて身を守り/身構えて」

ロミルダ
ト書き(ai soldati, che partono)「退場する兵士たちに」
approvera Serse il mio comando.「セルセ様は私の命令を認めてくれるでしょう」

<第14場>
アマストレ
La fortuna, la vita, e l'esser mio in eterno obbligato.
「この幸運と生命、私の存在は 永遠にあなたのおかげです」
★ロミルダの命令で兵士達の攻撃から救われたので、あなたのおかげ…と言っています。
fiamme piu gradite 「より好ましい/より願わしい 炎」

ロミルダ
Chi cede al furore di stelle rubelle, amante non e.
「星々(運命/宿命)の酷い仕打ちに屈してしまう人など 恋人の名に値しない」
★強調構文です
Trionfa in amore del fato spietato l'invitta mia fe.
「無慈悲な運命にも負けない私の誠実さが 愛で勝利をおさめる」
★全くブレないロミルダですね。(^ ^;)


[924] RE:オペ対【セルセ】第2幕 Name:トラジメーデ Date:2014/02/20(木) 22:08
REIKO様、ありがとうございます。
おかげさまで、ひとまず第2幕まで終わりました。


[900] オペ対【セルセ】第1幕 Name:REIKO HOME Date:2014/01/15(水) 20:09 [ 返信 ]
それでは始めます〜(^ ^)
<第1場>
ト書き
un bellissimo giardino 「とても美しい庭園」
Ammira il platano 「うっとりとプラタナスを見る」
★具体的な動作にした方がト書きらしいかと思います。

<第2場>
エルヴィーロ
Seguite... 「続けて下さい/それで?」
★アルサメネが「Dove alberga... 」と言いよどんだので、次の言葉を催促している表現
Dite pure. 「言って下さい/どうぞ先を」
★これも同様です
Si, cosi e.「ええ、(まったく)そうで…」など
★(うわべだけでしょうけど)断定・同調している表現
che di sonno io cado. 「眠くて倒れちゃいそうなもんで」

アルサメネ
Vien qui pronto ti dico 「すぐに戻ってくるんだぞ」

エルヴィーロ
Son di Romilda questi villaggi? 「ロミルダ様はこの辺に住んでいらっしゃるのですかね?」
★villaggiと複数形になってるし、街周辺のいくつかの「居住区」を指しているのでしょう。
Men' andero a dormire. 「寝に行きますよ」
★と訳した方が、次のアルサメネ「Non ti partir... 」(行くな/離れるな)と上手くつながります

ロミルダ
O voi, che penate... 「おお、苦しんでいる方々…」
★このvoiは複数だと思います(後で再度出てくる箇所も)

エルヴィーロ
Romilda, e ver? 「(あれが)ロミルダ様? 本当ですか?」
E chi favella? 「誰が喋ったかなあ?」
★アルサメネに「黙れ」と言われたので、とぼけてみせた表現かと

ロミルダ
cruda belta  「つれない美女」
un Serse... (不定冠詞が付いているので)「セルセのような方」「セルセ様という御方」のようなニュアンスになります


[901] RE:オペ対【セルセ】第1幕 Name:トラジメーデ Date:2014/01/16(木) 22:33
REIKO様、さっそくありがとうございます。
これからまたよろしくおねがいいたします。

冒頭が超有名曲「Ombra mai fu」なのでかなりビビって訳しました。
こんなので大丈夫でしょうか?

第2場のアルサメーネとエルヴィーロの対話はご指摘のところを修正すると、
より可笑しみがでてきますね。

で、次のロミルダが登場する場面でいまだに悩んでます。
ロミルダは「O voi, che penate... 」と誰に向かって話しかけてるのでしょう?
私は「Ombra mai fu」をセルセに歌いかけられたプラタナスの樹に
「セルセ様に好かれて、あなたも苦労するわね」と
語りかけてるのかなと思って訳してみたのですが、
アルサメーネとエルヴィーロにむかって「あなたがた」と言っているようにも思えます。
アルサメーネはともかく、エルヴィーロは眠気を我慢するのに苦しそうです^^
あるいはセルセに付き従ってる人達がいて、その人達に語りかけているのでしょうか?
妄想がかなりふくらむところです。


[902] RE:オペ対【セルセ】第1幕 Name:REIKO HOME Date:2014/01/17(金) 01:02
>こんなので大丈夫でしょうか
これはバッチリですよ♪ \(^ ^*)
ヘンデルは幕開きに短いアリオーソってのが結構あるんですが、これが意外と有名になっているものが多く(「アタランタ」の「Care selve」など)、歌手も緊張するでしょうね。
そんなに有名でなければ、発声練習程度に歌ってしまえばいいんでしょうけど(笑)。

>より可笑しみがでてきますね
はい、「セルセ」の台本は、大爆笑…というのはないですが、「クスっと笑える」的なやりとりが結構あります。対訳もその辺が上手く出せればいいですね。

>誰に向かって話しかけてるのでしょう
漠然と「恋に悩み苦しんでいる(美女につれなくされている)人達」に向かって「あなた方」と呼びかけてるんじゃないでしょうか?
このVoiに対して、第三場で「Un Serse mirate」(セルセという方を御覧なさい)と言ってるわけです。
どんなに惚れ込んでも葉っぱのざわめきしか返ってこないような恋?をしているセルセに比べれば、あなた方の苦しみはまだマトモなんだから…と繋がるんだと思いますが。

>エルヴィーロは眠気を我慢するのに苦しそう
エルヴィーロって「セメレ」に出てくる眠りの神ソムヌスと微妙に似ているなあ…という気がしています。


[903] RE:オペ対【セルセ】第1幕 Name:REIKO HOME Date:2014/01/17(金) 19:20
<第3場>
セルセ
Qui si canta il mio nome? 「ここで私の名が歌われているが?」→「ここで私の名を歌う声が聞こえるが?」

ロミルダ
Un Serse mirate 「セルセ様という御方をごらんなさい」
「e pur」で始まっている後半は、「返ってこないのに」とした方が、前半との関係が良く分かります
★e pure → eppure (〜にもかかわらず)

セルセ
Io si.「私は知っているぞ」(アルサメネの Io? Noに対して)

アルサメネ
Che amerei sentirla ancora. 「もう一度彼女の声を聞きたいものだと」

ロミルダ
Va godendo〜のアリア
★前半・後半ともに命令文ではなく平叙文です。「quel ruscello(あの小川が)va(行く)」という文に、色々な修飾語句がついています
前半:「あの可愛らしく美しい小川は 楽しげに自由気ままに流れていく」
後半:「そして草原の間を波をきらめかせ 陽気に海へと駆けて行く」
───のような感じでしょうか
★correndo va 走って行く」

セルセ
E al canto ancora 「(名前だけでなく)歌声も(知っていた)だろう」

アルサメネ
a un re non lice ergere al trono chi non e regina.
「王たる者が王妃でないかたを玉座に上げるのは法にかないませぬ」
★セルセがしかるべき血筋のアマストレと婚約していることは、アルサメネも知っている(はず)なので、彼女以外の女性を「王妃でないかた」と簡単に言っているのでしょう。

セルセ
Nulla vi piace.「何一つお前には気に入らない」→「何一つとして駄目だとは」
E rigido il consiglio. 「堅苦しい進言だな」
★…と、つなげればいいんじゃないでしょうか
Io cosi voglio 
★今の訳でもいいんですが、「それが余の所望であるぞよ」とか、ふんぞり返って言わせた方が面白いかと(^ ^;)──voglioは強い要求です。
セルセはできるだけ尊大に振る舞わせると、最後に皆に出し抜かれる可笑しみが良く出ますね。
Cercatelo. 「考えろ、それを」
Perche? 「なぜ(できない)?」
Io le diro che l'amo, ne mi sgomentaro.
★動詞が未来になっているので、ここは「意志」と捉えて、
「私が彼女に愛していると告げよう 狼狽などするものか」などとすると、このアリアの意図が良く伝わります

アルサメネ
ma non t'ascoltera;「でも彼女はあなたの言うことなど聞きはしないだろう」
★主語「彼女」を入れた方が分かりやすいです


[904] RE:オペ対【セルセ】第1幕 Name:トラジメーデ Date:2014/01/17(金) 23:01
REIKO様、ありがとうございます。
>漠然と「恋に悩み苦しんでいる(美女につれなくされている)人達」に向かって「あなた方」と
なるほど、納得です。もしかしたら観客に対する語りかけかもしれませんね。


[905] RE:オペ対【セルセ】第1幕 Name:REIKO HOME Date:2014/01/21(火) 17:57
<第4場>
アルサメネ
Lo so ben io.「私にはよくわかっているんだ」
★このloは「彼を」ではなく、続く「Il re…」以下の内容を指しているので、日本語に訳さなくていいと思います。むしろ「io」の方が大事、「君は知らないだろうが自分にはよく分かっている」感じですね。
Tentera la tua fede.「彼はおまえの誠実さを試すだろう」→「彼はおまえを口説きに来るだろう/彼はおまえに求愛するだろう」
★主語を入れた方が会話の流れが明確、動詞tentareは「(悪事に)誘惑する/気をそそる」という意味もあります。

アタランタ
Se puo vincerle il cor, oh me felice!
「彼(王)が彼女(お姉さま)の心を勝ち取ってくれれば、(私にとって)幸運だわ!」
★ここは物語の重要ポイントなので、主語などを明示しましょう。
Dimmi, Arsamene 「ねえ、アルサメーネ様」
★dimmiは相手の発言を促している表現
e credi, che la germana mia tradir ti possa?
「本当にそう思っているの?お姉さまがあなたを裏切れると?」
Ah! Fosse infida! 「ああ!(彼女が)嘘つきだったら(いいんだけど)!」
★動詞が接続法になっていて、「耐えてみせます」と言ったロミルダに対し、アタランタは「彼女が不誠実な女だったら…」と、あてのない願望を表現しています。

アルサメネ
Che diletto! 「なんと嬉しい!」

アタランタ
Amo che mi feri, e pure al mio gran duol non ho ristoro.
「愛する人(または「あなた」としても)が私に与えた傷も愛するわ、その大いなる苦しみに私が耐えられなくても」
notte e di va esclamando cosi 「夜も昼も大声で言い続けて(わめき続けて?)います」
★esclamare「感情をあらわにして叫ぶ/大声で言う」
★アルサメネを真摯に愛しているロミルダを茶化す一方、ロミルダの言葉を借りてアタランタが自分のアルサメネに対する気持ちも表現している、屈折した歌なので、それを訳にも上手く出したいですね。(難しいですけど)

<第5場>
セルセ
Come, qui, principessa, al ciel sereno?
「どういうことだ、姫、晴れやかな空の下、こんな所で?」
il fato al trono oggi vi scorge, amor v'ingemma il serto.
「運命は今日おまえを王座に案内し、愛(の神)はおまえの冠を宝石で飾るのだ」

アルサメネ
tolga il ciel, che v'offenda
「陛下を怒らせるなど、天が許しません」

エルヴィーロ
ト書き(all'orecchio del suo padrone) (主人に耳うちする)
Dite! Io lo faro. 「(約束すると)おっしゃいませ!私ならそうします」

<第6場>
セルセ
O, lasciate d'esser belle,
「ああ、その美しさを捨ててくれ」
che mai piu vi seguiro!
「ならばこれ以上おまえを追い求めないから」
★ちょっと屈折していて分かりにくいアリアですが、ロミルダがあまりに美しく、また彼女に冷たくされても愛する気持ちを抑えられないので、いっそ彼女が美しくなく、自分を傷つけるようなこともしなければ、恋い焦がれずに済んでラクなのに…と言ってるのでしょう。

<第7場>
ロミルダ
Aspide sono a'detti tuoi d'amore,
「あなたの愛のささやきに対して、私は(残酷で冷たい)毒蛇です」
★たとえ毒蛇のようになってでも、アルサメネを裏切りたくない…と言う気持ちが次の行になりますね。
e se'l mio bene suo mal si fa,
「そしてもし愛する人が苦しんでも」
★mio beneは呼びかけでなく主語、苦しむのも彼です


[906] RE:オペ対【セルセ】第1幕 Name:トラジメーデ Date:2014/01/21(火) 23:41
REIKO様、ありがとうございます。
第6場のセルセのアリアがやはりとても難解でした。
次のロミルダの Aspide sono a'detti tuoi d'amore,
もむずかしい・・
「あなたの愛のささやきを聞くとぞっとして毒蛇になっちゃう」ではちょっと変ですね^^


[907] RE:オペ対【セルセ】第1幕 Name:REIKO HOME Date:2014/01/26(日) 20:19
<第8場>
これでいいと思います。

<第9場>
アマストレ
Dunque e vinto il re moro? 「ではムーア人の王が負けたの?」

合唱(第10場のも同様)
Gia la tromba, che chiamo le schiere all'armi,
「先に人々を軍に招集したトロンバが」
or si scioglie in dolci carmi, e vittorie a noi rimbomba.
「今や(その役目から)解放され優しい調べとなり」→「今や優しい調べに変わって」でもいいかと。
e vittorie a noi rimbomba.
「我らに勝利が鳴り響く」
★命令文ではなく、平叙文です。以前は緊迫した招集ラッパだったのが、今や喜びのファンファーレをとどろかせている状況ですね。

<第10場>
アリオダーテ
Soggetto al mio volere gl'astri non voglio, no.
(Soggetto→Soggetti だと思います)
「私は自分の思い通りになるような(運命の)星を 決して求めてはいません」
Ma quel che fan le sfere, sempre lodar sapro.
「ですが天の行いを ほめることは存じております」→「天が決めた運命を ありがたく受け入れる術は持っております」
★自分は何でも思い通りになることを欲する人間ではないが、素晴らしい運命が降ってきたなら、ありがたくそれを受け入れる…という意味でしょう。

<第11場>
アマストレ
hai vinto, si, mio core 「そう、あなたの勝ちよ、我が心よ」
★自分の心に呼びかけて、セルセの愛を勝ち取るのはお前だ、と言っています

セルセ
Impaziente io vivo d'abbracciar
★ここは「(今すぐにでも)抱きしめたくて我慢できないぃぃ!!」…という感じなので、もっと強烈(笑)に訳してもいいと思います、そうすると続く展開が生きます。

アマストレ
E di gioia non moro?
「私 嬉しくて死ぬかも?」
★セルセが自分を抱きしめたいと言ってると思い、悶絶(笑)してますね
E cosi mi schernisce il traditore?
「それは私を騙してるということ?あの裏切り者」
★il traditoreはセルセのことを指しています

セルセ
Chi siete? 「お前は誰だ?」

アマストレ
Forastieri 
★これを「旅の者です」と訳して、次の「mio compagno」を「道連れの者」とするとスムーズではないでしょうか。

セルセ
Sciocchi mi rassembrate「お前は私には馬鹿者みたいに思える」→「バカかお前は!?」
Non dee render ragione il mio decoro.
★この文は動詞が原形のままになっているし、前置詞も不足していて文法的に変なんですが、補って直訳すると「私の威厳に理由(理性/権利/根拠/道理)を与える女神はいない」となります。
う〜〜ん…(- -)? ? ?
続く内容から考えると、恋愛に夢中で王としての威厳などもうど〜でも良くなっている心境を言ってると思われますが。
Sempre mi torna in mente il bel ch'adoro
「わが愛する美しい人のことが ずっと自分の頭から離れないのだ」


[908] RE:オペ対【セルセ】第1幕 Name:トラジメーデ Date:2014/01/27(月) 22:44
REIKO様、ありがとうございます

第10場のアリオダーテのアリアは自分でちょっと変だなと思ってました。
言わんとしてることがやっとわかりました。

第11場のセルセのアリアの前のセリフ
Non dee render ragione il mio decoro.
が難物ですね・・動詞のrenderが原型だからdeeは補助動詞?辞書にはdovereの三人称単数の古形とありますが・・


[909] RE:オペ対【セルセ】第1幕 Name:REIKO HOME Date:2014/01/27(月) 23:31
>Non dee render ragione il mio decoro.

テンプレでは「dee」の真ん中のeにアクセント記号がついてるので、「dea」(女神)の複数形かな?と私は思ったんですが、手元のCDブックレットを見たらアクセント記号がついていませんね。
dovereの古形ってのは私も気が付きませんでした、そうだとすると一応文法的には形が整います。
(テンプレの原文を修正しましょう)

普通の語順にすると、
Il mio decoro non dee render ragione.

non deeで禁止(〜してはいけない)なので、「私の威厳が理由(理性/権利/根拠/道理)を与える/発する/生む」のはダメだ〜〜〜!ですね。
「王の威厳を持ってすれば 何でも通るのだ」って意味ですかね? う〜〜ん…(^ ^;)


[910] RE:オペ対【セルセ】第1幕 Name:トラジメーデ Date:2014/01/27(月) 23:40
REIKO様、さっそくありがとうございます。
そうするとアマストレに「嘘つき」と言われる前のセリフとつながるような気がしますね。


[911] RE:オペ対【セルセ】第1幕 Name:REIKO HOME Date:2014/01/28(火) 20:38
>「嘘つき」と言われる前のセリフとつながるような
はい、そことは繋がるんですが、次のSempre mi torna〜とはイマイチ繋がらないんですよね。(^ ^;)

手元ブックレットの英訳を直訳すると「私は私の威厳を優位に立たせるべきではない」で、続く文が「たとえ私の欲望の対象が私の心を離れないとしても」ですが…これも結局、何言ってんだか?ですよね。
まあ保留にしておいて、最後にエイヤッ!(笑)で決めるのもアリですよ。

<第12場>
エルヴィーロ
Siete pur risoluto? 「本当に(手紙で連絡を取ると)決心したんですか?」
★エルヴィーロはアルサメネがロミルダを諦め、王に許してもらった方がいいと思っているし、自分がアルサメネの手先だとバレたら危険なので、困ったなあ…という気持ちでこう言ってるのでしょう。後でもう一回同じことを言ってますね。何とかこの役目を逃れたいんだと。
e se son conosciuto? 「もし私が見つかったら?」
Che stravagante scena!
★直訳すると「何と奇妙な/風変わりな 芝居/演技/場面でしょう!」なので、「とんだ役回りだな!」「とんでもないことになったな!」などですかね。

アルサメネ
Non so, se sia la speme, che mi sostiene in vita, o l'aspro mio dolor.
「私には分からない、私を生きながらえさせているのが 希望なのか 辛い苦しみなのかが」

<第13場>
アマストレ
Sapra delle mie offese ben vendicarsi il cor.
直訳「傷ついた私の心は 復讐を立派に果たす術を知っているだろう」

<第14場>
ロミルダ
Mio Serse non e. 「私のセルセじゃないわ」→「セルセは私のものじゃないわ」

アタランタ
Meno Arsamene. 「アルサメーネはもっと違うわよね」
★「私のセルセ」ではない以上に「私のアルサメーネ」ではない…という意味です。

ロミルダ
Egli si, perche l'amo.「彼は私のものよ、だって私は彼を愛しているから」

アタランタ
Ha il core acceso d'altre fiamme.「彼の心には他の人の〜」とした方が分かりやすです。

ロミルダ
Dunque odiero Arsamene, e al re gli affetti tutti daro; che dite?
「つまり私はアルサメーネ様を嫌いになって、王に全部愛情を移す───(と言ったら)あなたは何て言う/どう思うの?」

アタランタ
ed Arsamene in sposo io chiedero.「そして私は〜」と主語を入れましょう。

ロミルダ
Ah! Che pur troppo intesi! 「ああ、あいにくだけど分かったわ!」
★アタランタの魂胆を見抜いた!ということですね。
Quei dolci lacci 「その愛しい絆を」
che mi legaro la liberta.
★legaroのoに、右下がりのアクセント記号が抜けているかと。
直訳「自由が私を縛りつけたのだから」→「自分の意志で(その愛の絆に)縛られたのだから」

<第15場>
アタランタ
se amor non basta, adoprero gl'inganni.
★「愛で足りなければ、手管を使うわ」などの訳はどうでしょう?
un moto di pupille
★これも「目くばせ一つで」とか。不定冠詞unがついてるので、チラッと一瞥しただけでも相手を恋に落とせるのよ〜〜!!という感じ?
che destano faville
★destano<destare 「引き起こす/呼び覚ます/目覚めさせる」、faville「きらめき/輝き/火花」なので、今の「炎を燃え上がらせるには」でも間違いじゃないですが、もう少しピカッと激しい恋の火花が散るような訳にしたいですね。


[912] RE:オペ対【セルセ】第1幕 Name:トラジメーデ Date:2014/01/29(水) 22:07
REIKO様、ありがとうございました。
とりあえずエイヤッと入れときました。
またなにかうまい言い回しを思いついたらこっそりと入れ替えておきましょう。

いろいろ修正していただいて、特に対話の部分が読んで楽しめるものになったのではないかと思います。第二幕以降も笑える対訳を目指して(?)よろしくお願いします。


[898] オペ対「セルセ」始めます Name:トラジメーデ Date:2014/01/10(金) 22:44 [ 返信 ]
これより「セルセ」の対訳作成にとりかかります。

テンプレートはオペ対管理人様が倉庫に用意してくれた「別テキスト」の方を使っています。
「セルセ」はとにかく台本の分量が多くて悲鳴をあげてしまいます。「ロデリンダ」や「アドメート」の1.5倍くらいありますね。ダ・カーポアリアによる繰り返しが少ないというのが理由の一つなんですが、まあいい修業になりますね。

・ウィリアム・クリスティ指揮レザール・フロリサン他(Virgin 2003年録音)
・クリスチャン・カーニン指揮(Chandos 2012年録音)
の2つの全曲盤CDのリブレットを参照しています。英訳を何種類か見比べて対訳の参考にしようとおもってたら、英訳テキストは全く一緒で(イタリア語のほうはちょっと違ってる箇所があるのに)ちょっとあてがあずれました。

REIKO様も「ヘラクレス」のほうでお忙しいとおもいますが、よろしくお願い致します。


[899] RE:オペ対「セルセ」始めます Name:REIKO HOME Date:2014/01/11(土) 14:10
トラジメーデさんお疲れ様です、期待しています!

>台本の分量が多くて
そうですね〜、歌よりも言葉のやりとりでポンポン進み、上演時間の割に台本が長いようです。
ただ短いレチ(というかセリフみたいな感じ)の応酬が多く、理屈っぽい「長台詞」は少ないですね。
いわゆる「キャラ立ち」の良い台本で、それがまた物語の展開や面白さの上で重要な要素となっているので、できるだけ対訳にも生かしたいところです。

>全曲盤CDのリブレット
私が持っている1997年録音マッギガン指揮のDHM盤では、英訳者は「Fabio Perselli」となっています。
盤が違ってても同じ対訳を使っていることは往々にしてありますが…(全部これだったりして;

とりあえず一幕終わったところで、最初から見させていただきますね。
もし分からない箇所があれば、無理に日本語にせずに原語のまま残しておいて下さい。
それでは頑張りましょう♪ \(^ ^*)


[870] オペ対【アドメート】第3幕 Name:REIKO HOME Date:2013/11/30(土) 13:57 [ 返信 ]
<第1場>
メラスペ
imploro alle pianti reali d'Astrea la spada ult(o)rice:
「私はアストレアの剣が王の涙に復讐することを願います」

アドメート
E che mai sia?  「いったいどうしたと?」

メラスペ
Rosilda m'involo. 「(知られざるならず者が)私からロシルダをさらって行ったのです」
★動詞が三人称の過去形(oにアクセント記号がある)です。

オリンド
Io le lor colpe attesto che le vidi, e lo so.
「私は奴らの犯行を見ていました、その通り証言します」

メラスペ
Ma! che dico Rosilda? 「ああ!私が(彼女を)ロシルダと呼ぶとは?」
Antigona e colei, che fu involata 「さらわれたその女性こそアンティゴナなのです」
ed or che il fato t'ha di moglie privato
「そして運命があなたから奥様を奪ったからには」
la misera sperava〜〜〜a' suoi tormenti.
「哀れな娘は〜〜〜〜と望んでいたのです」
★以前から望んでいて、まだその望みが叶っていない状態です。

アドメート
Destin, che udir mi fai! 「運命よ、何を私に聞かせるのだ!」
Ergiti pure 「さあ立て」★このpureは、命令文につけて催促する用法

オリンド
Deggio pria dirti 「その前に申し上げねば」

メラスペ
lo credi a me,「かく言う私を信じてください」
Ti serba amore, e fe, 「彼女はあなたに愛と忠誠心を持ち続けています」
Fida e costante. ★誠実、忠実と「実」が続くので「誠実で心変わりしないでしょう」などはどうでしょうか。
Giammai piu fido amor Si vide entro d'un cor di quel che a te dono Quest'almo amante.
「これ以上誠実な愛を心に見出すことなど今までない  この愛する魂があなたに与えた以上のものは」
⇒「この愛する魂があなたに与えた以上の誠実な愛を心に見出すことなど いまだかつてない」
★giammai「決して/いまだかつて〜ない」

☆この場の前半、アドメートとメラスペのやりとりが、イマイチよく分かりませんよねえ…??
これもオペラの物語が始まる前の出来事と関係してるんでしょうか?(- -)? ? ?

<第2場>
アドメート
si tosto perdo d'Alceste〜 「こんなにもすぐ私はアルチェステへの〜」
★si(←アクセント記号付き)は「yes」の意味とは別の語で、副詞「かくのごとく/このように」
dovro lasciare ad uno lascivo in preda soggetta a sozzi baci,
quella belta ch'alle mie nozze aspira?
「(私は)私との結婚を熱望しているあの美女を みだらな男のいかがわしいキスの餌食ににせねばならないのか?」
★アンティゴナを得ようとする自分を卑下した言い方でしょうかね?解釈が難しいですけど。

E ogn'or godendo va. 「ずっと喜びに浸る」
La voce al canto snoda  「その声は歌となって」
E seco in gioia sta. ★gioiaは「幸せ」…というより、「喜び/歓喜」のニュアンスですね。「(相手と)ともに喜ぶ」


[871] RE:オペ対【アドメート】第3幕 Name:トラジメーデ Date:2013/11/30(土) 19:01
REIKO様、ありがとうございます。
第1場は私も何の話なのかわかってなくて、相当ねじまげて作ってましたが
「ロシルダが攫われた」とは第2幕第9場でトラジメーデがアンティゴナを
連れ去ろうとしたことを指しているのではないかと思い当たりました。
「アンティゴナが誰かに攫われたから、もう彼女の正体を隠してる場合じゃない、
彼女がアンティゴナであることを明かして捜索してもらおう」
ということではないでしょうか? いかがですか?


[872] RE:オペ対【アドメート】第3幕 Name:REIKO HOME Date:2013/11/30(土) 22:34
>第2幕第9場でトラジメーデがアンティゴナを
連れ去ろうとしたことを指しているのではないか

はい、私も一旦はそのことかな…と思ったんですが、「さらわれそうになった」だけで、実際は助かっていますよね。
メラスペの「Rosilda m'invol?.」は文字通り取れば「(彼らが)ロシルダを私からさらって行った」で「さらっていこうとした」ではないんです────
だからこれとは別に、過去に何かあったのかな?と思ったんですが。

それとも、ここまでの劇中には出てこないけれど、ここでメラスペが「さらわれた」と言うことで実際に「さらわれた」と観客に知らせてるのでしょうか?
ヘンデルのオラトリオの台本では、大きな事件が起きたことを直接描写せずに、それを見た登場人物の誰かが「報告」する形で話を進めることがありますが、それと同じ手法なのかも…???


[873] RE:オペ対【アドメート】第3幕 Name:トラジメーデ Date:2013/11/30(土) 22:57
いや、たぶんアンティゴナはトラジメーデに連れ去られたあと、
アドメートの絵を持ってそのへんをうろうろしているので
メラスペの許へ帰ってきていないのでしょう。
メラスペは(オリンドも)連れ去られたのは見たけれど、解放されたことはまだ知らないのでは?
第2幕第9場の前にメラスペとオリンドの目の前でアンティゴナが連れ去られる場面がもとはあったのに、ヘンデルの台本ではカットされているのではないかと想像しています。

そして、アドメートの命令を受けたオリンドたちは
第5場でアンティゴナとアルチェステに出会うのですが、
「こいつがアンティゴナ様を誘拐した犯人だ!」と誤解してアルチェステを捕らえてしまう・・
のだとおもいます。以上私の妄想です^^


[884] RE:オペ対【アドメート】第3幕 Name:REIKO HOME Date:2013/12/08(日) 15:22
>第2幕第9場の前にメラスペとオリンドの目の前でアンティゴナが連れ去られる場面がもとはあったのに、ヘンデルの台本ではカットされているのではないかと

あ、なるほど分かりました!
第9場は、連れ去られた先で逃してもらった場面ということですね。その後まだメラスペの所に戻っていなければ、彼にはまだ「アンティゴナがさらわれた」状態ですね。納得…(^ ^;)

<第3場>
アドメート
pugnano a tuo favore il ciel, la sorte e amore.
「天も運命も愛も おまえの味方となり奮闘している」

ヘラクレス
ne rimiro segno alcun di tristezza in lui raccolto
★最後のraccoltoは「集めた、集中した」という形容詞で、segno(痕跡・兆候)raccolt in luiとつながるんだと思います。
「何ら悲しむ様子も見せずに」と簡単に訳して構わないでしょう。
Che vicende son queste? Ah! con ragion vive gelosa Alceste.
「これはどういうことか? ああ、アルチェステ様が嫉妬するのも当然だ」
★最後は疑問文でなく、しっかり断定しています。

Che ai sensi fa guerra
★sensiは「心/感情」でいいのでは?「心にいさかいを起こし」など。
Passente gli atterra Per vaga belta.
直訳「(愛の神は?)素晴らしき美女に対して (その感情を)打ちのめす」
★passenteが分からない(こういう語は無い…でもこの通り歌っているのでミスタイプではないようです)んですけど、前の行に続き「愛の神」を主語とすれば意味が通りますね。
「感情を打ちのめす」は「心をくじく」など、適当にこなれた言い方にすればいいと思います。
Aggiunge all'affanno Geloso tormento,
「(愛は)嫉妬の苦しみを悩み(思い煩う心)に付け加え」
★主語を補い語順を正すと「Amor aggiunge tormento geloso all'affanno」ですね。
E un solo contento Gia mai non le da.
「ただの(少しの)満足も決して彼女に与えない」
★ここも主語としてAmorを補うと、構文が文法的に正しくなります。

<第4場>
アンティゴナ
al mio cor lasso 
★lassoは「惨めな/哀れな/不幸な」の訳の方がいいかと。

アルチェステ
ma perche tu rubasti con sacrileghi baci qualche piccolo raggio di maestade a questa regia immago;
「だがおまえがふとどきなキスで  この王の絵から 尊厳のかすかな光を奪ったから」
percio con cor devoto venerar a me tocca anche l'indegno error della tua bocca.
「愛情深い心でもって おまえの口(唇/キス)の無礼な過ちを 私は崇拝せざるをえないのだ」
★「愛するアドメートの絵に口づけしたアルチェステの唇まで愛しく思えてしまう(ほどアドメートを愛している)」という意味ですね。
★(語順を正して)「venerar tocca a me」は、「私は崇拝せざるを得ない」です。動詞toccareのちょっと変わった?使い方です。

<第5場>
オリンド
ecco qui il rapitore  「こいつは人さらいだ」
E con Antigona unito 「アンティゴナ様と一緒にいたぞ」
★ここで切った方が自然だと思うんですが…


[887] RE:オペ対【アドメート】第3幕 Name:トラジメーデ Date:2013/12/08(日) 22:36
REIKO様、ありがとうございます。
さっそく修正しておきます。
>★passenteが分からない(こういう語は無い…
CDのテキストでは「possente」になってます^^
ここも修正しないと・・


[891] RE:オペ対【アドメート】第3幕 Name:REIKO HOME Date:2013/12/13(金) 18:03
>CDのテキストでは「possente」になってます

あ、なるほど分かりました!「強力な」の意味で、省略されているAmorにかかっていると思います。
現在の訳でちょうど良い感じですよ。

<第6場>
ヘラクレス
nobil campion
★nobilは「高名な」より「高貴な」の方がいいかと思います。
gli empi legami ???
★gli「彼に」=アドメートのことですよね、おそらく。
★empi<empire「満たす、満足させる」の主語が二人称単数の、直接法現在または命令法
★legami<legame「結ぶもの、関係、きずな、つながり」の複数形
…ヘラクレスはオリンド(と兵士達)には二人称複数の形で命令してますが、ここだけ単数なので、アルチェステに言ってるのかも???
動画の対訳でもここは端折ってますね…(^ ^;)
ad Admeto dite, ch'io rispondo di lui
「アドメート様に言え、彼(勇士に変装したアルチェステ)については私が答えると」

アルチェステ
ma penetrar non seppi l'alta cagione, onde prigion me rese.
「でも他の理由が思い当たらなかったわ なぜ彼が私を捕らえたのか」
★alta⇒altraじゃないかと思うんですが。動詞は全て過去です。

エルコレ
Vieni in corte, e il vedrai. 「宮廷に行けば、お分かりになることでしょう」

アルチェステ
Ah! con ragione il core da gelosia crudel vien tormentato
「ああ、私の心がつらい嫉妬に苦められるのは当然なのね」
★con ragione ⇒「当然のこととして」、vien tormentato で受動態
ma con giusto rigore io schernir la sapro, Admeto amato.
「でも私は断固としてそれ(嫉妬)をあざ笑ってやるわ、愛するアドメート」
★「schernirla」と、くっついているのが正しいはずですが…(そうなってませんか?)

La dove gli occhi io giro  「私が見渡すところは」
★主語を入れた方がいいかと。
Farsi piu vaghi e belli 「より愛おしく美しくなるように見える」
★piuが大事です。
★二行目も少し直して、最初の三行が上手くつながるようにしてください。
Perche il mio ben fra lor Mosse le piante
「なぜならその中を私の愛する人が歩んできたのだから」
A me porge contento 「私に喜びを与えてくれる」
E il canto degli augelli Par, che a me dica ogn'or: Egli e costante.
★ogn'or「いつも、常に」をどこかに入れたいです。
「鳥の鳴き声はいつも私に言っているようだわ  彼は心変わりしないと」など。


[892] RE:オペ対【アドメート】第3幕 Name:トラジメーデ Date:2013/12/14(土) 18:39
REIKO様、ありがとうございます。
>gli empi legami ???
ト書きが間に入ってますが前の「sciogliete」から続いているのではないでしょうか?
sciogliete gli empi legami,「その罪深き縄を解け」でどうでしょう?

>★「schernirla」と、くっついているのが正しいはずですが…(そうなってませんか?)
はい、そのとおりです。CDのテキストはそうなってますね。

アリア直前のアルチェステのレシが(アリアも)よく解らずもやもやしてたのですが、すっきりしました。修正していきます。


[893] RE:オペ対【アドメート】第3幕 Name:REIKO HOME Date:2013/12/16(月) 17:53
>前の「sciogliete」から続いているのではないでしょうか
あ!そっか…(^ ^;) じゃあgliは定冠詞、empiは形容詞(<empio)ですね。
「その罪深き縄を解け」でOKです。

<第7場>
トラジメーデ
E come? 「どういうことだ?/何だって?」
cosi dunque mi lasci? ah! si, spietata 「そうやって私を捨てるのか?ああ!わかったよ、情け知らずめ」

メラスペ
Datti pace 「あきらめて下さい」

トラジメーデ
sapra punire il cielo l'oltraggio ch'ambi fate all'alma amante;
「愛する者(私)の心を傷つけたお前達二人を 天が罰することになるぞ」

アンティゴナ
Consolati! Chi sa, chi sa, Ritrovi altra belta,
「元気を出して! もしかしたら他の美しい人を見つけるかもれないし」
★「Chi sa」は「誰が知ろうか」⇒「知らないだろう」なので、アンティゴナは社交辞令的に(笑)トラジメーデを慰めているだけですね。

トラジメーデ
Mie speranze abbattute, dove, dove andrete,
「打ち砕かれた希望よ (お前達は)どこへ、どこへ行くのだ」
★Mie speranze abbattuteと呼びかけ、それに問いかけています。

Di cieco sdegno!  「激しい怒りで」など。
★「cieco」は「盲目の」から転じて「理性を失った/見境のない」という意味があります。
Sveni l'indegno Fiera impieta.
「恥ずべき/罪深き 残酷な野獣を血まみれにするのだ」
che amore Dentro il suo regno Legge non ha.
「彼の王国では愛は掟を失ったのだ」
★こんなに愛してるのに応えてくれないなんて、愛のキマリなんかもう無いんだな、だったらもう殺そうがどうしようが好きにやってやる!…という心境でしょう。トラジメーデ、マジ切れ!(笑)

da questa parte ascoso al varco
「通路の陰に隠れて」

<第8場>
アドメート
e godi ad onta delle frodi di Trasimede 「トラジメーデに騙されはしたが(今はもう)喜びなさい」
★ad onta di〜「〜にもかかわらず」、二人称に対する命令文です。
in questo giorno il fato sul trono di Tessaglia caro ben ti destina, mia sposa, e mia Regina
「この日運命は、愛する人、あなたを わが妻、わが王妃としてテッサリアの王座につけるよう定めている」⇒「今日こそは、愛する人、あなたが運命によってテッサリアの王座に わが妻、わが王妃として座るのだ」
★原文は、il fato(運命)が主語です。
Dolce foco gradito. 「優しく愛らしい輝きよ」
★foco⇒fuoco「炎、情熱、光輝」

ト書き
Trasimede va per ferire Admeto,
ed incontrandosi con Alceste, ella gli toglie il ferro di mano
「トラジメーデがアドメートを襲おうと現れるが、出会い頭にアルチェステが彼の手から剣を奪う」


[894] RE:オペ対【アドメート】第3幕 Name:トラジメーデ Date:2013/12/17(火) 22:01
REIKO様、ありがとうございます。
修正して、表現が洗練された感じになりました。
もうあとちょっとで、最後のコーロですね。


[895] RE:オペ対【アドメート】第3幕 Name:REIKO HOME Date:2013/12/19(木) 19:06
★第7場の「Mie speranze abbattute, dove, dove andrete,」のところが、未修正になっています…
では最後です〜♪
<第9場>
ト書き
Le guardie circondano Alceste per condurla via
「護衛達がアルチェステを連れて行こうと彼女を取り囲む」

アルチェステ
Dalla Regia presenza, empi, non mi togliete.
「ならず者、私を王の前から引き離さないで」
Temi forse, infedel,
「たぶんあなたは恐れてるのね、不実な人」
★infedelは相手への呼びかけで、che以下が恐れている内容です。
★で、che以下ですが原文は構文が難解で、私も良くわからないんですよ。英字幕だとスッキリ訳されていますが、かなり端折って丸めてる感じがします。ですが今の訳で大きな間違いはないと思われるし、一応意味も通っているので、このままで行きましょう。(^o^;)
要するに、「(自殺か又はトラジメーデの襲撃をかわして)あなたの命を救ったこの手が、今度は他の女性に心を移しかけたあなたを殺すのかと恐れてるんでしょ!」と嫌味を言ってるんですよね?

<第10場>
アルチェステ
Mentii spoglie virili 「男装していましたが」
★過去形です。

ヘラクレス
Ed io miei detti.「そして私も(その策略に)加担し」

アルチェステ
Cosi a fingere teco io lo pregai
「嘘の報告をするよう彼に頼んだのは私です」
★この会話、少し補って意訳すればこういう主旨なんだと思います。

e qui a tempo arrivata di serbarti la vita,
「そして(私は)今ここにあなたの命を救いに来たのです」
★arrivataと女性形なので、主語はアルチェステ。
アドメート
Chi di voi seguiro? 「(お前達の)どちらを追い求めればいいのだろう?」

アルチェステ
Numi, che ascolto?  「神よ/(又は単に)ああ、何ですって?」

アンティゴナ
ad Alceste devi la vita 
「あなたが生きているのはアルチェステ様のおかげです」
★devi<dovere a〜 「〜のおかげである」(恩恵)
ad ella io devo ancora la vita tua, che preservo due volte:
「そして私もあなたの命を二度も救った彼女に恩を感じます」
si conservi fra noi salda memoria d'un atto illustre
「このことがわれらのうちに 素晴らしい行いとして堅く記憶に残りますように」
★三人称の命令文なので、祈願のように訳せばいいと思います。
Alceste, cede a un fervido amor, l'amor di gloria.
「アルチェステ様、熱烈なそして栄光の愛に身を投げ出したお方」

アドメート
Chi vide mai alma piu bella in terra?
「こんな高貴な魂を今までこの世に見た人がいるだろうか」
★in terra 「この世で/現世で」

アンティゴナ
indi saper mi basta, che non e amor, quel che a virtu contrasta
「そうすれば美徳に逆らうのが愛ではないと 私もよくわかります」

アルチェステ
Non da piu gelosia Tormento all'alma mia Ne al sen piangato.
「嫉妬はもう私の心にも傷ついた胸にも 苦しみを与えることはないわ」
★alma miaもsen piagatoもどちらも間接目的語です。piangatoはpiagatoのミスタイプ。

アドメート
Ad Alceste la vita, a te l'onore devo Antigona bella
「私の命はアルチェステのおかげ、そして名誉は、美しきアンティゴナ、おまえのおかげ」
★これもdovo<dovere a〜 「〜のおかげ」という使い方です。
★どっちの女性もできるだけ平等に立てようと、台本も気を使ってますね(笑)。

★で、第一幕で一箇所、保留になっていたアドメートのレチ、もう1種アリア集に収録されていてその英訳見ましたが、現在の訳で大意は合っているので、このままにしておきましょう。あまり厳密に日本語に置き換えると、かえって分かりにくくなるような感じなので。

\(^ ^)/〜〜♪ オワタ〜〜♪♪♪ 


[896] RE:オペ対【アドメート】第3幕 Name:トラジメーデ Date:2013/12/21(土) 20:54
REIKO様、ありがとうございました。
「アドメート」もなんとか最後までたどり着きました。
これにて、いったん完成ということでよろしいですね。

最終場、全員が出揃ってこれから修羅場か?というところで
アンティゴナが突然アドメートをアルチェステに譲ってしまって
めでたく終幕となるわけですが
初演当時のロンドンの聴衆もクッツォーニとファウスティナの掴み合いを
期待してたのに肩透かしを喰らわされたような気分になったのでしょうか(笑)

私にはアンティゴナが「どうしよ、どうしよ」とオロオロしているアドメートに
愛想を尽かして「こんな情けない男なんてもういらない、奥様に押しつけちゃえ
そのほうが私の顔も立つというものだわ」という感じで
キレイ事の建前ならべてるように今は思ってます(そういう演出ってないかな、さらに「私にもまた希望が」とノーテンキなこといってるトラジメーデに肘鉄食らわすようなのがいいですね)

さて、今年はおかげさまで「タメルラーノ」「ロデリンダ」そして「アドメート」と
3作の対訳を作ることができました。あらためてまったくのイタリア語初心者の私を
根気強くご指導くださったREIKO様に感謝いたします。
年明け、まだ誰も手を付けていなかったら「セルセ」に挑戦しようと
思っておりますので、またよろしくお願いします。
では、ちょっと早いかもしれませんが、良いお年を。

[897] RE:オペ対【アドメート】第3幕 Name:REIKO HOME Date:2013/12/22(日) 00:44
>これにて、いったん完成ということでよろしいですね

はいそうですね。年内、キリの良い所で終わって良かったです。
トラジメーデさんこそ大変お疲れ様でした。

>こんな情けない男なんてもういらない、奥様に押しつけちゃえ

あ〜なるほど(笑)、そういう見方もありますね。
私は割と単純に、一歩譲ったアンティゴナは「大人だな〜」なんて感心してました。
で、普通ならアンティゴナとトラジメーデもちゃんと「くっついて」終わるのにそうでないのは、脇役のトラジメーデとカップルにしてしまうと、主役のアドメートとくっついたアルチェステと「格差」がついてしまうからでは?と勘ぐりましたね(笑)。
台本だと、アドメートが中央に立ち、左右それぞれにアルチェステとアンティゴナの手をとってコーロを歌う感じで、そうでないと2人のプリマが機嫌を損ねるのかもしれないな…とか。

ではオペ対の掲示板の方でトラジメーデさんから完訳の旨、管理人さんにお伝えいただけますか?
「アリアへジャンプ」は今のところ
I-1 Orride larve!〜Chiudetevi miei lumi(アドメート)
III-8 Alma mia, dolce ristoro(アドメート/アンティゴナ)
くらいかなあ〜と思ってますが、どうでしょうか?
前者は意外とアリア集に入ってますね。後者はヘンデルのデュエット集では定番です。
名曲とされている「Luci care」は、意外と単独録音が少ないので外しましたが…。

それからタメルラーノとロデリンダも「アリアへジャンプ」に以下を追加した方がいいかな?と───
タメルラーノ
I-1 Forte e lieto a morte andrei (バヤゼット)
I-6 Ciel e terra armi di sdegno (バヤゼット)
III-10 バヤゼット、死の場面

ロデリンダ
II-6 Ritorna oh caro e dolce mio tesoro(ロデリンダ)
III-6 Pastorello d'un povero armento (グリモアルド)

★バヤゼットの3曲と最後のグリモアルドのアリアは、テノールが歌うヘンデル・アリア集に良く入っています。

>「セルセ」に挑戦しようと

了解です! コメディ調でキャラ立ちもいいので、今までとは少し違った趣ですね。
私は(「セメレ」が完成したのでその流れで)、英語作品でテンプレができてるものをやってみようかな…と思ってますが、ヘラクレスかサムソンか…サウルは1月に公演がありますが、今からじゃちょっと間に合わなそう、ソロモン難しい…とか色々迷ってます。(^-^;)



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